第八話 「10年後の私」
ギルドタウンでヒーローギルド所属登録をする為天たち一向はギルドタウンへ向かっていた…
グレン「はぁ…はぁ…なぁそろそろキャンプしねぇか?オレもう限界だ…」
天「なんだよもうばてたのか?」
グレン「さっきの決闘でもう魔力がねえんだよ…魔力=体力、つまり今のオレは死にかけの老人並みに体力がないってことだ!」
天「そうなの?学んでなかったから知らなかったぜ、なっははは」
マリア「そっか…じゃここでキャンプしよ!お料理は任せて!」
天「マリアの手料理か…本当に大丈夫か?食えるのか?」
マリア「大丈夫よ!失礼ねもう!
〜夜〜
マリア「はい!今日はシチューだよ!」
天「う、うまそうだな…いやまて見た目だけの可能性も…食ったら実はなんて」
マリア「天くん、いい加減にしないと怒るよ?」
天「ひえっ…すみません…」
そういうとパクッと食う天とグレン
「うまい!!」
二人共口を揃えてそう言ってくれた
マリア「でしょう?ふふーん」
天「こういうのは大抵マズイパターンだと思ったんだがいやはやうまいな」
グレン「疑いすぎだろお前」
たしかにそうである、けど
うまいと言ってくれるだけですごく嬉しく感じた
マリア「そんなに褒めないでよ天くん!恥ずかしいし!!」
相変わらず私は天くんには弱かった
グレン「すぐ許すなマリアは、さあて飯も食い終わったし寝るとするか」
天「寝るの早っ!」
どどどど、どうしよう…天くんと二人になっちゃった…あ、アタックしてみようかな…
マリア「ねぇ天くん、10年たった私ってどう?」
天「どうってどういう意味だよ」
マリア「えっとその…変わったとことかない?」
天「うーん服の露出が増えたな」
えぇえええぇぇ!?そこ!?
天「あと髪も伸びたし…」
マリア「う、うん」
天「なにより可愛くなった!」
マリア「えっ!?え!!えぇえっ!?ほ、ほんとに…?」
天「あぁ!!」
恥ずかしかったがなによりも嬉しかった
1番言ってほしかった言葉が聞けたのだから、そして私はその言葉に対してこう言った
マリア「天くん…」
天「ん?」
マリア「ありがと!!」
満面の笑みでマリアはそう言った
そして天は
天「……おう」
恥ずかしげにそう言った
マリア「天くん…私本当に嬉しかったんだよ、強くなって帰ってきたの、だって天くんはいつも影で努力してきたの知ってるから」
天「……マリア…」
マリア「これからも自分を曲げないで私たちを見守ってね、マスター!」
天「……ああ!さんきゅなマリア」
心底嬉しかった
オレが努力してるのをいつも見守ってくれていたのだから
天「さあてそろそろオレたちも寝るか!」
マリア「うん!」
こいつらいつになったらくっつくんだろうかとグレンは寝ながら思ったのである