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20階層までの挑戦

ダンジョン近くの森の中に 人が1人だけ入れる

自然の洞穴を見つけて そこに寝泊まりしている。


見つかればココも 相当ヤバイ所だが 街に入れない

ので致し方ないが ダンジョンに近いのでレベル 上げには 格好のポジションである事には間違いな

い。


今日も朝から ダンジョンに降りる。


昨日は 10階層まで行き レベル30前後の魔物を

相手したが トータルで100匹程は狩ったが今日は

更に下の 15階層まで行くつもりだ。


たまに 普通のパーティ達に出くわすが 俺の存在を

知ると魔物でも無いのに 逃げて行く。(笑笑)


さて ここは11階層だ。


「うむ? 何かいるな…。」


「パワーボム」 「パワーボム」「パワーボム」


土埃の中から 立ち上がる者がいた。


「うはぁ 何故ハイドがバレた!」

全身ボロボロの男が 姿を現した。


「感かな 何かいる気がした。」


「な、何だと 感だと!」


「どうする 賞金稼ぎさん まだやる?」


「やぁ 見逃してくれるのかい?」


「あぁ いいさ 俺は好き好んでレッドネームに

なった訳じゃないからね 嵌められただけだからな

普通は冒険者には 手は出して無い。まぁ降りかか

る火の粉は祓うがな。」


「そうか 俺はダノンだ。もうアンタを襲う事は無

い もっと割のいい奴にするよ。」


「ははははっ そうだな その方が お前の為だ」



俺は 賞金稼ぎを後にして 更に先に進んだ。


少し広めの部屋に出たが 既に10体の魔物 デス

ナイトがうろついていた。レベルは45と出てい

る。やはりココは 少しレベルが高いようだ。


まず パワーボムで1匹を釣ってみると

パワーボムでのダメージは1/3程度だった。

三発で倒せると言う事だ。

剣ではどうか?

素早く 流し斬りをすると 一撃で倒した。

剣の方が 効く様なので 左右に振りながら

流し斬りを 滑らす様に 次のデスナイトに試すと

二撃で倒す事が出来た。


「よし コレで行こう!」


俺はスケートを滑る様に 剣で次々とデスナイトを

倒していった。


ココは デスナイトが 直ぐに湧くシステムの様で

倒すと ものの20秒で 新手が湧くのを利用し

なんと 200体ものデスナイトを 倒す事が出来た。


「さぁ 昨日と今日で 相当な数を倒したから

ここらで 一度ステータスを確認しよう。」


レッドネーム

名前:来栖 一馬

年齢:24

LV:11

HP:3100

MP:1500

STR:3500

AGI:2200

VIT:3000

INT:1500

特殊スキル:デプリ(相手のスキルを1つ剥奪)

スキル:パワーボム (絶大な気で相手にダメージ)

スキル:影縫(相手を5秒間不動)

スキル:ダウン(20秒間 相手の防御を半分)

スキル:ヒール(傷を癒す)


「うむ レベル11か STRも3500になった。これは

数値で言うと レベル50に匹敵するな。よし更に下

に下がろう。」


俺は 12階層に降りて行くと

12階層は オークどもの巣であったが

その中でも オークロードと言う魔物がたまに

出現し 普通のオークよりも 数倍の強さを誇って

いた。


今 そのオークロードが 目の前にいた。


「ふふふっ 人間よ 俺の餌になれ!」


「バカな事言うなよ お前が俺の餌なんだよ。」


「影縫! ダウン!」


素早く突進し心臓に 一撃を放った!


「グハァッ! この俺が人間の一撃で!」

オークロードは 信じられんと言う驚きの顔のまま

絶命した。


オークロードの周りにいた オーク達も それを

見て 驚きを隠せなかった。


「後の雑魚は コレで充分だ! パワーボム パワー

ボム パワーボム パワーボム!」


ドドドドドーーーー!!!!

ドドドドドーーーー!!!!


連続する パワーボムで 周りにいた10体程のオーク

どもは 木っ端微塵になった。


「うむ ここももう飽きたな。下に進むかな。」


13階層に進もうとした時


闇の中から 現れた黒い影!


ハイドからの一撃は躱せたたが その後放った

影縫には 掛かってしまった。


「ほうほう 狩らさせて貰う!」


俺は影縫効果で5秒間動けない。

3度の攻撃を まともに食らった!

しかし コイツの攻撃力は 幸いにも 大した事が

無かった為 ダメージは半分で止まった。


「おぉ ダノンじゃないかね もう戦わないんじゃ

無かったのかね?」


「クソーーー トドメをささなかったか!何て

硬い装備なんだ!」


「俺のターン 影縫!ダウン! 静かに眠れ!」


シュバッーーーー!


ウォーーー!


ステータスを確認

名前:ダノン

年齢:24

LV:36

HP:2100

MP:650

STR:2600

AGI:2100

VIT:2000

INT:600

スキル:影縫(5秒間相手を不動)

スキル:ハイド(姿を消し隠密行動)


ハイド剥奪!


「やはり 賞金に目が眩んだか……。死んだら

使えんのう。」



俺はそのまま 13階層に降りて行った。



13階層は 死の階層の様だ。墓場が広がり

そこら中に グールとゾンビ リッチロードなどが

ウロウロしていた。


グールとゾンビは 大した事無いが リッチロードは

魔法を使うので 面倒だ 最初からパワーボムで

遠距離攻撃に徹する事とした。


「パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム

パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム

パワーボム パワーボム パワーボム!!」


ヒューーーン ドドドドドーーーーン!!!

バリバリバリバリーーーー!

ヒューーーンドドドドドーーーーン


「パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム

パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム

パワーボム パワーボム パワーボム!!」


ヒューーーン ドドドドドーーーーン!!!

バリバリバリバリーーーー!

ヒューーーンドドドドドーーーーン!!


辺りは 土埃と煙で視界は 殆ど無い。

ゆっくりと確認しながら進むと 次第に視界が

戻って来たが やはり地面からえぐれる様に

クレーターが各所にあり 魔物の姿はもう無い

全て蒸発か 粉砕した様だ。


「何体倒したかも 分からないなぁ…。」


「さて 次に行こうか。」


14階層に降りて行った。


「ハイド」


俺は 念の為 姿を消し進むと 奥の方に馬鹿デカイ

魔物を確認する それは サイクロプスだ。

一つ目の巨人 サイクロプスは 姿を消している俺に

むかって


「俺に ハイドは効かないぜ。 一つ目だが

二つ目よりも 目が良いんだ。」


「影縫! ダウン!」


俺は姿を現して スキル攻撃を開始した!

サイクロプスの心臓目掛けて 一撃を食らわすが

余りに硬く 奥まで刃が通らない!


「さぁ 5秒経ったぞ! あら 大して傷をつけてない

じゃ無いかね それでも俺様と 戦えるのかね?」


俺は 少し距離を取り パワーボムで連続攻撃した!


パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム!


パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム!


土埃と煙が立ち上がり 視界が遮断されたが…。


ドシンッ ドシンッドドドドドドシンッ!


目の前に 巨人が現れた!

なんと まだ 半分以上もHPが残っている。


「コイツは 防御を強化しているな!」


「ははははっ 俺様は 防御を強化してVIT10000

だからねぇ はははははっお前の負けだ!」


「クソッタレが!」


サイクロプスは大ハンマーを 振り下げ 叩き潰す

気だ!寸前で避けが 風圧で 吹き飛ばされ 壁に

激突し ダメージをくらった。


「なんていう パワーだ!」


「うはははははーーーー!それ行くぞ!」


奴は 連続して モグラ叩きの様に 俺を大ハンマー

で潰しに掛かった。


何度がハンマーに かすったが どうにか躱す事が

出来たが スタミナもそろそろ限界だ。


「おぉ 避けるのが 速いねぇ レベル以上の冒険者

を久しぶりに見たよ。 でもこれではどうかな?」


今度は叩きつけるのではなく 大きく左右に横振り

攻撃に切り替えた。

俺は躱す事が出来ず 一発目で吹き飛ばされて

壁に激突した。そこを 更に奴はとどめを刺しに

近づいて来た!


ドドドドドドシンーーーー!


奴が 大ハンマーを振り下ろした時 寸前で躱し

大ハンマーが地面に食い込んだ時。

そのまま 大ハンマーから 奴の腕に飛び 駆け上が

り 肩から頭に上がって 上から思いっきり 奴の一

つ目に 剣を突き刺した!


「ウォーーーーーーー!!」

「ドスーーーーン」


奴は 巨体を地面に投げたし 両手で顔を覆った。

尻餅をついている奴を

「ダウン!」

再度肩まで上がり 首に剣を突き刺すと


ドドドドドーーーーバババーーーー!


奴の首から 大量の血しぶきが 飛び散った!


そして至近距離で奴の開いた口の中に

パワーボム パワーボム パワーボム!


ボボボボボボボボーーーーーーーー!

ドドドドドーーーーーーーーン!


奴は中から破壊され 頭は吹き飛んだ。


「奴のステータス確認」


名前:サイクロプス

LV:58

HP:9800

MP:800

STR:4500

AGI:3500

VIT:10000

INT:600

スキル:会心の一撃(通常の倍のダメージ攻撃)



「会心の一撃 剥奪!」


「さぁステータス確認」


レッドネーム

名前:来栖 一馬

年齢:24

LV:14

HP:4100

MP:1650

STR:4800

AGI:2600

VIT:3900

INT:1650

特殊スキル:デプリ(相手のスキルを1つ剥奪)

スキル:パワーボム (絶大な気で相手にダメージ)

スキル:影縫(相手を5秒間不動)

スキル:ダウン(20秒間 相手の防御を半分)

スキル:ヒール(傷を癒す)

スキル:ハイド(姿を消し隠密行動)

スキル:会心の一撃(通常の倍のダメージ攻撃)


「さぁ 目標の15階層に 行こう。」


15階層に着くと デカイ斧を持った亜人がいた。


「おぉ 来たか お前に恨みは無いが 賞金が10万リ

ル出るのでな。魔物倒すより見入りがいい。

それで 俺がその賞金貰う事にした。」


「そうか では俺の命奪ってみろ!」


「影縫! ダウン! 会心の一撃!」


「ウォー 何だよ動かんぞ!」


俺は 奴の右に周りそのまま その太った腹を流し 斬りした!


奴は 口程にもなく 大きな斧を持ったまま 後ろに倒れた。


「グボッ 何だよおめぇ強いのかよ レベル11と聞い

たぞ! あのギルドの奴 嘘つきやがって グボ!」



「ギルドは嘘は言ってないさ さっき14になった

ばかりさ。 但し俺を殺るには レベル60以上じゃ

ないと 無理ってもんだがな。」


「グボッ 何だか分から、ね、ぇ……。」


奴のステータスを確認したがレベル40でろくな

スキルは無かったので デプリはしなかった。


「とーさんの仇! 死ね!」


背後から何者かが ナイフを持ち 突っ込んで来た!

俺はサッと躱すと そいつは そのまま 前に出て

コケてしまった。

見ると まだ若い 女であった。


「さっきの斧戦士が お前の父か?」


「そうだ! 私の父だ!この野郎!」


「だとしたら 見当違いもいいとこだ

お前の父は 金欲しさに 俺に勝てると思い込み

挑んだ そして敗れて 死んだ。それだけで それ以

上でも以下でも無い。全て弱さが原因だ。

父の弱さを恨むのが筋だろう。」


「違う! とーさんは弱く無い! お前がズルした

から 負けたんだ! レッドネームはすぐ ズルする

から 卑怯だから ってとーさんは言ってた!」


「ところで お前ココには死にに来たのか?」


「お前を殺しに来た!」


「うむ ではその前に 後ろの魔物を倒す事だな

レベル50はあるから 気をつけろ。」


斧戦士の娘は背後に振り向き驚きを隠せ無かっ

た。頭の数が9つある大蛇 ヒュドラが今にも

襲いかかろうとしていた。


声も出せず 短剣を突き出して 震えていた。


「どうする? 俺が助けてやってもいいぞ?」


「お前の 助けなどいらん!」


「・・・勝手にしろ。」


ヒュドラは ゆっくり娘に近づき 真ん中の首が

高く構えたと思うと サッと下に来て娘を丸呑み

し 娘は何も抵抗すら出来なかった。


「丸呑みかよ……。」


「ヒュドラの首は 落としてもまた再生するから

急所の尾っぽをぶった斬るしかない。」


「影縫! ダウン! 会心の一撃!」


ヒュドラの後ろに周り 尾っぽを流し斬りした!


ズババババリューーーーン!!!

アギャーーーーーーーー!!!


流し斬りで ヒュドラの尾っぽは全て斬り落とされ

ヒュドラの頭達は バタバタと 地面に倒れた。


すると 真ん中の首の辺りが 光出した。


近づいて 光の部分を 切り開くと 先程丸呑みされ

た娘が そのまま 出て来た。


「おい しっかりしろ! 大丈夫か?」

頬をパシリと 平手で叩くと


「う〜ん 」

ゆっくり目を開けた。


「あっ 私どうしたんだろう?」


「お前は ヒュドラに丸呑みされて あと少しで

消化されていたんだけどな。俺がヒュドラを退治

したら お前は助かっちゃったよ。」


「貴方が 私助けたの?」


「まぁ 結果的に そうなるなぁ。」


「・・・私 父からいつも言われてた。命の恩人

には 必ず 礼を尽くせと…。」


「おぉ そうか では 今回の事はこれでチャラって

事でいいんじゃないか?」


「いえ それでは 私の気がすみません!

父が亡くなり 私にはもう何も渡せる物がありません! ですから 私のこの体を 渡します!

どうぞ 貴方の自由にして下さい!」


「何でもするのか? 俺は男だぜ ご自由にと言っ

たらやる事は一つだぜ。」


「はい 私も大人です。心得ております。」

そういいながら 娘は服を脱ぎ出した。


「分かった 分かった。お前の根性は認めよう

いい親父さん だったのだろう。しかし俺は

お前をたまたま 助けただけであって お前の

命の恩人とまでは 言えない。だから先程言った

親父を殺った事とチャラにするだけで充分だ。」


「分かりました。では父の事をチャラには出来

ませんが もう仇打ちは諦めます。それと申し

遅れましたが 私は アルタと申します。

今後何処かでお会いしても 私は貴方を恨む事は

致しません。」


「あぁ それで充分だ。」


「はい では 私はココで失礼いたします。」


アルタと別れた俺は 今日の目標15階層まで完了

したので俺は 14と15の間の階段部で少し休憩を

して その後 外の拠点に戻ろうといていたが

何やら 叫ぶ声がした。


声のする方に 行ってみると

アルタが サイクロプスと対峙していた。


「バカ野郎! お前が相手出来る奴じゃないぞ!」


「いえ 戦うつもりでは 有りません! 道を間違え

てしまいました!」


そうだ帰りは 魔物のステージをスルー出来る脇道

が一方通行だが あるが そこに行かず また魔物が

出現するステージに 来たのだろう。


「とにかく 俺がターゲットになるから お前は

その間に 逃げろ!」


「はい すみません!」


「さっきとは 違うぜ! 影縫!ダウン!

会心の一撃だぁーーーー!」


思っ切りジャンプして 奴の頭に乗り 頭の真上から

突き刺した!

ガツゥーーーーーーーーン!!!


ヴァーーーーーーーー!!!


奴は白目になって 後ろにぶっ倒れた。


「ふーーぅ 奴から頂いた 会心の一撃があって

助かったぜ。 さぁ戻るか…。うむ?」


「すみませんでした。 二度も助けて頂き本当に

ありがとうございました。」


アルタが 途中で 待っていた。


「今度は 本当に助けちゃったな!」


「はい ですから ココでお待ち致しておりまし

た。」


「ほう その体を俺に捧げるというのか?」


「はい ご自由に お使い下さい。」


「そうか ではお前の家は有るのか?」


「はい 父が作った家がございます。」


「では そこに案内してくれ。」


「はい 」


アルタの家は ダンジョンからそれ程遠く無く

20分程でついた。


「ココが 私の家です どうぞ。」


俺は中に入り リビングの椅子に腰掛けた。

すると アルタが

「寝室は 奥ですので どうぞ」


「いや そのサービスを受けたいのは 山々だが

そらは結構だ。それよりココに俺と住まないか?いや俺を泊めてくれんか?」


「えっ どうしてココに?」


「うむ 知っての通り 俺はレッドネームだ。

だから街の宿には 入れないし泊まれない。

俺の使命は神のご指名で 魔王を倒す事だ。

その間ここに泊めて貰えるなら金も払う。

どうだ ダメか?」


「神のご指名? もしかして召喚者様ですか?」


「そうだ 神に召喚されて 魔王を倒すと誓ったのだが レッドネームの冒険者に嵌められて 俺自身が

レッドネームになってしまった。」


「分かりました。 二度も助けて頂いておりますし

その様な事でしたら ご協力致します。どうぞ

ご自由にこの家を お使い下さいませ。料金など

頂けません。」


「おぉ 分かってくれたか 有難い。しかし俺にも

男としての意地もある この金は受け取ってくれ

その代わり 食事を出して貰うと助かる。」


「分かりました。男の意地を頂きましょう。」


俺は バックにあった10万リルを渡して これからは 宿と飯は心配しなくても 良くなった。


落ち着いた所で 俺のステータス確認をした。


レッドネーム

名前:来栖 一馬

年齢:24

LV:17

HP:4600

MP:1750

STR:5500

AGI:2800

VIT:4400

INT:1800

特殊スキル:デプリ(相手のスキルを1つ剥奪)

スキル:パワーボム (絶大な気で相手にダメージ)

スキル:影縫(相手を5秒間不動)

スキル:ダウン(20秒間 相手の防御を半分)

スキル:ヒール(傷を癒す)

スキル:ハイド(姿を消し隠密行動)

スキル:会心の一撃(通常の倍のダメージ攻撃)


「ほう STRが5500かぁ VITも4400だと 相当硬く

なったし通常の60レベル以上といい勝負だな

明日は 20階層まで降りてみるか……。」


アルタが 早速作ってくれた 食事を頂くと 満腹感

と 戦いの疲れからか 瞼が重くなり早目に寝る事

にした。


次の日は 食事の良い香りで起きた。


「おはよう。」

「おはようございます 良く眠れたみたいですね。

朝食も出来てますので どうぞ。」


「ありがとうございます。 こんなに落ち着いて

寝れたのは 久しぶりです。」


「それは本当に 良かったです。

ところで カズマさん お聞きしても良いですか?」


「はい どうぞ。」


「私って 女としての魅力がありませんか?」


「えっ 何故そんな事を…。」


「だって 二度も 私を断ったのは そうなのかなぁ

と思ってしまって……。」


「あぁ 勘違いさせてしまったね。 君は本当に

可愛いし 自信を持って良いと思う。俺がやらな

かったのは 君を大事にしたいからで 嫌いだからじ

ゃない。 それだけは言っておく。」


「えっ そうですかぁ

あ、ありがとうございます…。今日もダンジョン

に行くのでしたら どうぞお気をつけ下さい!」


朝食を済まし アルタに見送られて俺はダンジョン

に向かった。


ダンジョンに到着し 16階層に入った。


目の前に川が流れていて 何かがいる。

突然 川の中より 魚の化け物が現れた!


「朝飯が 来たな!」


「魚如きが 言うな!化け物!」


「何を! 人間の癖に生意気な!」


奴は 口から水鉄砲の様な物で 飛ばして来た!

サッと避けたが その液体に掛かった地面の草が

ジュウジュウいって 溶けていた。


「ほう 酸でも 飛ばすか。」


「ふふふっ 溶けて俺の餌になれ!」


俺は少し距離を取り パワーボムを連続放った!


パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム

パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム!


川の水は 見る見る蒸発し 化け物は地面にピョン

ピョン跳ねていた。

「川の水を 無くすだと!」


「影縫! ダウン! 会心の一撃!」


化け物の 腹に差し込み 一気に割いた!

中から まだ消化していない 人間達がドロドロと

廃車され 異様な臭気を放っていた。


「馬鹿なぁ〜 人間如き、に、やられ…。」


「化け物が 言うな!」


まだ動いていた 心臓を一突きして 動きを止めた。


「それにしても 凄い匂いだ。早く下に降りよう」


俺は17階層に 向かった。


広い高原に 大きな樹木があった。

するとその樹木が

「人間か 久しぶりだのう」


樹木はトレントだった。


パワーボム パワーボム パワーボム!


全て当たっている筈が その手間で 全て破裂して

トレントは無傷のままだった!


「なんの それはワシには効かんのぅ」


「コイツ 動けないが 周りに魔法結界を出していると言う事か! 接近戦でしか戦えないな!」


真っ直ぐトレントに 走って行くと

地面の下から 根っこの様な物が飛び出して来て

俺を襲って来た!それを上手く躱しながら

接近戦距離まで到達した!


奴は枝なのか 腕なのか分からん物で 鞭の様な使い

方で襲ったが 次々と俺は断ち切った!


俺は 突きを繰り返して 幹に穴を開けていった。

そう コレを撃つ為にだ!


パワーボム パワーボム パワーボム!


幹に開けた穴に 直接パワーボムを放った!


すると幹が大きく膨らみ トレントは顔を歪めた。


「おぉ 何をした!」


「人間の勝利だ!」


ドドドドドッワーーーーン!!


膨らんだ幹は 耐えきれず 木っ端微塵となった。


「さぁ 18階層だ。」


「レッドネームさんよ 俺達と勝負してもらう!」


2人の若者が 俺の前に立ちはだかった。


「賞金狙いか?」


「それもあるが 俺とどっちが強いか 確かめたい」


「そうか ではお相手いたそう。」


「影縫!」


「ははははっ大した事無いなぁ 行くぞ!」


その若者は 2人がかりで 5秒間の間 連続技で

俺に斬りかかっていたが まだ俺のHPは2/3程

残っていた。


「兄貴 コイツ硬いですね!」


「あぁ 防御は大したもんだ。」


「俺のターンだ 影縫 ダウン! 会心の一撃!」


兄貴と呼ばれていた若者は もう3%程しかHPが

残していなかった。


「あっ兄貴! ヒール!」


「無駄だ!」


俺は その兄貴の頭から 股まで一つの線を入れる

様に 真っ二つにして その体は崩れた。


「あっ 兄貴いーーーー!」


「大丈夫だ お前もすぐ 兄貴と会える!」


「あっ 待ってくれ! 助けてくれ!」


「何だ 兄貴と一緒がいいんだろ?」


「いや 俺は ただ兄貴が アンタと戦いたいと

言ってたのでついて来ただけで アンタと戦うつも

りは初めからない。」


「さっきは2.3発俺に 斬って来たのは どうなん

だ 戦っていたではないか?」


「あぁ すまん 許してくれ 助けてくれ 俺はまだ

死にたくない。」


「まぁ 戦いたくない者を斬る剣は持っていない。

俺の前から直ぐに 立ち去れ!」


「おぉ ありがとう! 直ぐに消えるよ」


そこに 一本の矢が飛んで来た。

その矢は 立ち去ろうとした 若者の首に刺さった。


「グホッ グホ グホ な、んで……。」


矢を放った方を見ると やはり若い女が1人いた。


「あの野郎!裏切りやがって! 裏切り者には制裁

をする掟だ!」


「お前も アイツ等の仲間か?」


「私は 兄貴の女さ! 全く3人で行くと言ったのに

2人で勝手に行くから こんな事に……。」


「どうする お前は兄貴の仇を取るか?」


「ふん! 私は死んだ者の為に 仕事はしないよ

裏切り者が 許せなかっただけだ。どうせお前と

戦っても 殺されるだけだしな。」


「よく 分かっているな。 レベル50程の奴が束に

なって掛かってきても 全滅出来るからな。

お前なら 3秒と持たんだろう。」


「私はミランダだ!アンタからは 強い男の匂いが

プンプンしているよ。 どうだい 私を抱いて アン

タの女にしないかい? 私は強い男が好きなさ。」


「ふふふっ それは やめておこう。

お前と寝た時が 俺の墓場だからなぁ。」


「クソ〜 私のスキルを知っているのかい!」


「あぁ 俺は他人のステータスを拝見する事が

出来るんでな お前のスキルに 寝首掻き が有るの

もご存知だよ。」


「クソ〜 バレていたのか!」


「さぁ どうする 死にたいのか?生きたいのか?」


「殺すなら殺せ! どうせ 私もレッドネームだ

街にはもう 戻れない。 狙われて誰かに殺される。」


「そうなるなぁ しかし7日間 逃げ切ればまた

通常モードに戻って 普通の生活が出来るぞ。」


「あぁ 知っている しかし7日間も 追ってから耐え

られる奴は お前くらいだろうて。」


「では 俺と7日間 一緒に狩りでも楽しむか?」


「えっ良いのか? お前を殺ろうとした女を

助けるというのか?」


「あぁ そうだ 7日間 お前は魔物だけ相手すれば良

い 冒険者の追っては 俺が倒す。そうすればお前は

7日後は 晴れて普通モードになる。」


「おぉ 有り難い! で私はお前に何を与えればいいのだ。夜の相手なら 存分にしてやるぞ! 勿論寝首を掻くのは無しだ。」


「そうか お前今 幾ら持ってる?」


「3人の稼ぎの合計で 20万リルだが 金が欲しいとでも言うのか?」


「うむ 今 寝床と飯を 間借りしているんだが

2人借りるとなると 金も少し払わんと不味いだろ

うて。10万リルを俺にくれ それで7日間 宿と飯は

安心していい。」


「そうか 分かったでは10万リル渡そう。」


「このまま 18階層に行くが 魔物と遭遇したら

後ろから援護射撃を頼む。魔物のターゲットは

俺がやる。」


「了解した。」


2人は パーティを組み 18階層に降りて行ったが

18階層は 高さもあり大きな森の様だった。


「上を見て! 何か飛んでいるわ!」


「あれは ワイバーンだ! 気をつけろ!」


ワイバーンは 直ぐに俺達を見つけて

急降下して 鋭い牙と 爪で2匹が襲って来た!


ワイバーンが爪で引っ掻く様に 手を出した時

腕ごと 斬り落とし ウギャーーーー!と奇声を

上げて もう一方の腕で 襲って来たが その腕も

斬り落とした!

ウギャーーーーーーーー!

「ミランダ 弓で 撃て!」


ミランダの放った矢は ワイバーンの額に突き刺さ

り 白目を むき出してドーンと倒れた。

もう1匹は 俺が既に 首を斬り落としていた。


「さぁ まだまだ 来るぞ!」


俺とミランダは この階層で 合計50匹の

ワイバーンを倒した。

ミランダを見ると 相当の疲れが出ている様なので


「ミランダ もういい 少し休んでいろ!」


「はぁ はぁ はぁ 分かった 少し 休ませて貰うよ」


ミランダのレベルでは この階層は相当キツイ筈で

普通なら 来られる所では無い。スタミナも切れて

当たり前なのだ。


俺は 次々と湧く ワイバーンを バッタバッタと

倒し 更に50匹倒して 合計100匹として この階層を

降りる事にした。


「アンタさぁ 本当に強いねぇ 私 マジ惚れちゃう

かも知れないよ! いいかい?」


「まぁ 好きにしな。」


「本当かい! よし アンタに惚れた!」


「下に降りるぞ。」


「了解!」


2人は19階層に向かって行くと

そこに 地獄の番犬 ヘルハウンドがいた。


「影縫! ダウン! 会心の一撃!」


キャィーーーーン!


今の鳴き声で 他のヘルハウンドも気づき 何匹も

2人に襲いかかって来た!


ガルルルゥーーーーーーーー!!


「数が多い 弓で応戦しろ!」

「了解!」


パワーボム パワーボム パワーボム パワーボム!


俺はパワーボム ミランダは弓で応戦した!

すり抜けて来た ヘルハウンドは 俺が首を刎ねた!

暫く 攻防戦は続いたが ようやく蹴りがついた。


おそらく 150匹以上は倒しただろうか

2人とも クタクタだった。


「20階層に行く手前で 少し休もう。」


「了解で〜すぅ ふぅ」




「今日はこの階層で最後だ 引き締めて行くぞ!」

「了解!」


2人は休憩のあと 20階層に降りて行った。



20階層に着いた2人は 目を疑った。

辺り一面に 冒険者達の死体が 転がっていたのだ。


「あっ また 挑戦者が来たねぇ。 懲りないねぇ

人間ていう生き物は。」


コイツは 何かヤバイ気がする。いつもの魔物と

少し違う。


「じゃ 行くよ!」


サッと魔物が消えたと思ったら 直ぐ前に現れた!


「ヤバイ! 瞬間移動だ! 下がれ!」


「遅い!」


魔物は 持っていた 剣で俺を突き刺した!


グホッ! 俺の脇腹に剣が貫通した!


あまりに速く 避ける事は不可能だった。


俺は一旦下がり距離を取って ヒールを唱えた。


「ハイド!」

俺がハイドした瞬間 奴はまた 目の前に現れた!


「うむ 奴も移動出来る?」


奴は 俺が消えた事で 移動したと勘違いしていた。

そのまま 奴の喉に 剣を突き刺した!


カキーーーーン!


奴は 素早い動きと 察知能力で 俺の突きを剣で

躱した!


「ほう 移動ではなく ハイドして消えたのですねぇ。少しヒヤヒヤしましたよ。 今度消えたら

先に あの女を 殺しますよ」


カキーーーーン

カンカンカン!

シュバ!

カキーーーーン

シュバ!

剣と剣の素早い攻防が 続いた!


「ほう 私とここまで 剣を合わせるとはねぇ

人間にも いるんですねぇ 天才が。」


「俺は 天才じゃなぇよ お前より強いだけだよ!」


「影縫!ダウン! 会心の一撃!」


「それは私には 効きませんねえ!」


「知ってるよ! 今のはフェイクだ!」


俺はコイツのステータスを 見たのだった。

奴のスキルは 心読み だった。

いわゆる 読心術で次に何をするかの 心を読んで

いるから 先回り出来ていたのだ。

それを利用して 心とは全く違う事を行動すると

奴は 驚いた顔をした!


「さぁ 本番だ! 次はどうする?」


「あぁ なんだコイツ! 何故読めん!」


「そらそらそら! 行くぞ!」


「会心の一撃!」


ドーーーーーーン!


グホッ!


俺と奴は 同時に剣で突き刺していた。

しかし 俺は奴の心臓を捉えていた。



「何故 お前、は、つ、ぎ、の……。」


「そうだ お前が俺を呼んだ後に すぐに行動を

変えたのさ。お前がまた読むより速くな。」


ニヤッと笑うと ドサッと 魔物は倒れた。


「ふぅ 強い相手だった。もう一度ステータスを

確認しよう。」


名前:闇の一族

年齢:???

LV:62

HP:5900

MP:1500

STR:6500

AGI:3800

VIT:3500

INT:1500

スキル:心読み(相手の心を読み 次の行動が分かる)

スキル:会心の一撃(通常の倍のダメージ攻撃)


「心読み剥奪! ミランダ!では 戻るぞ!」


「了解!」


2人はアルタの待つ家に戻って行った。


つづく







































































































































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