発動された新たなる気まぐれ2
席はグリーン車だった。
普通車より高い筈だが太っ腹である。
大きめのリュックを下ろすと、席に座る。
周りはサラリーマンや夫婦等様々だが、若者一人等居ない。
こうして、臣はゆっくりと一息ついた。
「ここからはバスか」
チケットを見る。
大きな駅故、今度は若者も多かった。
「すみません、バスターミナルはどこにありますか?」
丁度近くに居た同年代の若者に聞く。
「バスターミナルですか?僕も向かうところなんで一緒に行きましょう」
「助かります」
こうして臣と若者は一緒に向かった。
チケットを見ると、二人は行き先が一緒だった。
「凄い、席も隣だ!」
バスの中ではしゃぐ。
「僕、高森卓。明後日海柳高校に入学するんだ」
「庄司臣、理事長へ届け物をしに来た」
卓は人懐っこい。
結局島の船着き場まで一緒だった。
「卓、と臣か!」
二人で来た為、卓を待っていた条治に遭遇する。
「もしかして、友達⁉️」
知りあいと知り、卓はニコニコ笑顔だ。
「条治と仲良くしてね❗️」
卓は笑顔で言う。
後で会う約束をすると別れた。
条治と卓は臨時バスで寮へ向かう為、ここからは別だ。
学園へ向かうエレベーターに乗ると、一息ついた。