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魔力ノ在ル者ト無キ者2
それは毎日変わらない。
登校し授業を受ける、それはどの生徒も同じである。
部活へ行ったり、放課後寄り道したり、そして寮へかえる。
「甲斐、ノート運び手伝ってくれ」
「甲斐君、助っ人頼めないか?」
「樹君、遊ぼうよ!」
教師も生徒も甲斐、甲斐、甲斐…。
見れば見るほど苛つきは増えていく。
何故俺じゃない、甲斐樹なんだ。
監視すればするほどそれは増大する。
放課後になり、それぞれが散る。
自分以外の魔法使いを半殺しにすればいい。
翔はニヤリと笑う。
それはもう、翔であって翔ではなかった。
心が真っ黒になる。
外が騒がしくなり見ると、部活の無い生徒が何かに阻まれて出られなくなっていた。
魔法使いを狩れ、自由に動ける者を狩れ。
そう命令する。
光があれば影ができる。
人間の足下には影がある。
「えっ?何で?」
自分の意思とは裏腹に影に操られ動き出す。
操られたクラスメイト達は、鞄や箒等を手に取る。
「皆、どうしたの?」
愛里は友人に近付くが、鞄を持った彼女は腕を振り上げる。
「愛里、逃げて!」
彼女は腕を降り下ろす直前、言った。
樹は愛里を引っ張る。
「逃げるんだ!」
そのまま二人は教室を出た。




