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季節外れの見学会8

「卓、楽しかったか?」

帰る頃を見計らって条治は姿を現す。

「うん、でも…」

卓は条治も楽しめそうな部活に行きたかった。

条治が居なければ意味が無いのだ。

「じゃあ、最後にもう一ヶ所行こうか」

樹は条治が戻って来た所で言う。

「なあっ、もう時間だろ?」

「その心配はいらないよ」

焦る条治に、樹は笑う。

「高森くん、最後につき合ってくれるかい?」

「はい」

何部かはわからないが樹が親切な人だと信じている卓は、そう返事する。

「卓、やめよう!もう帰ろう!あんな訳の…」

「条治、どうしたの?」

「二人とも、こっちだよ」

樹は有無を言わせない笑顔で言った。

「条治、行こう?」

卓に言われると、更に抵抗しづらい。

「わ、わかったよ」

「じゃあ、行こうか」

そうして三人は部活棟へ向かって歩き始めた。

「おい、どこかの教室じゃないのか?」

「違うよ。部活棟だよ」

「あんた同好会だろ?」

「そうだね。だけど、来年には部に昇格する手筈になっているよ」

「は?部員増えるのか?」

「その予定だよ」

君たち二人とは言わない。

それには二人が部を知らなすぎるからだった。



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