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季節外れの見学会9
部室棟入る直前、突然条治と卓の足が止まった。
魔力を感じる。
「ね、ねえ条治」
「あぁ」
勿論その異変は樹にも感じ取れた。
「おい、甲斐!」
その自らが動けない足は、部室棟から離れようとする。
「翔、無駄だよ」
樹は呟くと手を一振りする。
すると、魔法は解け二人はへたりこんだ。
「大丈夫?」
樹は卓に手を貸す。
一方条治は自ら立ち上がった。
「ごめんね、君たちを歓迎しない部員が妨害したみたい。だけど、他の部員は歓迎する筈だから安心して。じゃあ、向かおうか」
そう言うと、樹は部活棟へ入った。
「ねえ、甲斐さんの部活って?」
二人も同じく部活棟に入っていく。
「魔法同好会、魔法だなんて下らない」
「魔法?」
正確には魔導同好会だが、樹は敢えてスルーして進んだ。
一階一番奥、そこに魔導同好会がある。
本当に一番奥、部室の中には翔以外のメンバーが集まっている筈だ。
「ここだよ」
樹は言うと、ドアを開けた。




