嵐の先駆けの鐘
トタトタ…トタトタ…トタトタ…
ハァ…ハァ…
「オイィィィ!!!」
「ハル! どこだよ!?」
「ハル、どこ行ったんだ!?」
「ねえ、二人とも……ちょっとゆっくり走って……いい!?」
「普段運動サボるからだろ、ネネ?」
「蓮! 今もふざけてる場合かよ!?」
「ハル……」 シノミ、心配顔で戦場ガン見。
…………………………………………………………………………
ドォンッ!
ガヤガヤ…ザワザワ…
ガチャン!…ガシャッ!…
目の前、人間と海の白鎧連中の大乱戦!
バババッ!…
その後、デカい人型マシン! マンガかアニメでしか見たことねえ! 2階建てビルより高いマシン、弾ガンガン撃ちまくる!
でも、突然、体ガチッ!
グサッ!
ヒュッ!…
ギャッ!…
目の前、戦う奴ら、次々倒れる! 当たり前みたいに! 血ブシャッ、空に飛び散る! 叫び声響いて、すぐシーン!
弾殻ガラガラ落ちるけど、敵ダメージゼロっぽい!
まるで、この戦争、始まる前から勝負決まってたみたい!
………………….
俺……何考えてたんだ!?
なんで……俺……突っ走った!? 選ばれし者気取りで!?
ここ、お伽話じゃねえ! 物語でもねえ!
………
「ガキ!!」
遠くからドス声!
「早くここから逃げろ!!」 そいつ、驚き目で俺にガオオ! 歯ギリッ!
「急げよ!!!」
「坊や!」 女の声、肩に手ポン!
「早く離れな! ここお前の場所じゃねえ!」 血まみれの手なのに、優しい声。
「ここにいたら足手まといだぞ!」
「行けよ!!!」
ギンッ!
目の前、女の武器が槍ブロック!
ズサッ!
「ここ、お前の居場所じゃねえ! 早く逃げな!」
その光景、俺、ドサッ地面に! 何すりゃいいか分かんねえ! ガラガラ瓦礫でジリジリ後退!
「死ね、クソ人間共!!!」 別の白鎧、さっきの奴飛び越えて、女にガッと突進!
..
…
….
時間止まる。
その瞬間、女、自分の運命知ってるみたいに、俺見てニコッ。
「生きろ!」
…
…
….
ガキィィンッ!
「坊や…何やってんだ…?」
………………
いつの間にか、俺の手、剣ギュッ! 唇噛みしめ、魚人に突っ込む!
「ダメ! ダメ! ダメッ!」 俺、ブツブツ呟く!
ガキィィンッ!ギギギッ!ガシャンッ!
俺、出てきた奴押し返し、すぐ女を襲う奴に剣振り!
「坊や…何!?」
「俺…」
「俺…戦うために来た!」 俺、剣の柄ギュッ! また鉄紺の光がバチィッ!
「坊や…お前…まさか!!!」 女、ポカン目!
フハハハ!
「最初から言えよ! お前、俺たちの仲間だろ!」 さっきの男、ガハッと俺たちに!
「でも、雑談タイムねえぞ。」 三人、背中合わせ! 周り、白鎧軍団に囲まれる!
「まだ戦えるか?」
「もちろん!」 女、ニコッ、闘志メラメラ!
「ガキ、お前は? ついてこれるか?」
「ハイッ!」
「よし! 一緒に突っ込むぞ!」
「先に死ぬなよ!」
ドドドドド…ズシンズシン…ウォオオオッ!
………………………………………………………………………………………
「ハル?」
「ハルだ!」
キィィンッ!
「何!? ハル…戦ってる!?」
「お前ら、ここで何!?」
「星間さん!?」
「早くここから離れな! 長居ダメだぞ!」
「でも…俺たち…ハル…」 シノミ、震える声、戦場指差す。
スパッ!
その瞬間、三人ガチッ固まる!
……………………………
「こんなとこで会えるとはな!」
「黒鎧、てめえ何!?」
「決まってんだろ、ぶっ潰す!」
「安心しろ、一匹も逃さねえ!」
ギャキンッ!
「今回、誰も助けに来ねえぞ!」 黒鎧、雷速で突進!
…………………………………
「ハル!」 シノミ、即ダッシュ!
「田中さん、その方向ダメ!」 コウカ、バチッ追いかける!
「二人、東の白テントへ! 援護いるぞ!」
「戸上さんと田中さんのことは任せろ!」 コウカ、背中スッ消える!
…………………………………
「蓮、どうすんだ!?」
「蓮?」
「蓮!!!」 蓮、瓦礫のデカマシンにダダッ!
ハァッ…ハァッ…フゥッ…
「蓮! 何やってんだよ!?」
「俺…俺…分かんねえ!」
「でも…」
「でも…」
「でも…友達こうやって見過ごせねえ!」 蓮、コックピットガリガリ開けようとする!
ガシャンッ!
コックピット開く! 中、怪我の女!
「坊や…本当に友達助けたいか?」
………………
………………………
「ハイッ!」
「なら…ここ座れ…これ操縦しろ…」
「絶対…役立つ…」
…
「何やってんだ!?」
「まずお前をここから出す! この状態じゃマズい!」
「ネネ、ちょっと手伝え!」
「ネネ?」
バタッ!
「今何!?」 蓮、ドサッ地面!
「早く行け」 ネネ、顔伏せて、女支え、コソッ呟く。
「何!?」
「早く行けってんだ!!!」 ネネ、目ウルウル!
「分かってる…見過ごせねえって…」
「でも…俺…突っ込む勇気ねえ…」 ネネ、声ガタガタ。
「だから…せめて…お前らの負担減らす!」
「ネネ…お前…」
ゲホッ…ゲホッ…
「お姉さん、頑張れ! 今、助け呼ぶ!」 ネネ、女の背中ポンポン、白テントへ。
「坊や…よく聞け…あのマシン、操縦簡単だ。」
「ゲームみたいに…」
「聞いたぞ! 早く行け!」
「アイツらどこまで持つかわかんねえ!」 ネネ、女連れてダダッ!
「よし、ゲームみたいか。どれどれ…」
うわっ!
「なんじゃこりゃ!!!」
「ボタン多すぎ! どうやって操縦すんだ!?」
「もう適当に押すしかねえ!」
あわわっ!あっ…あっ…
…………………………………………………………………………………………………
「どうだ、虫けら!」
「前回の力、どこ行った!?」
ガキィッ!ガシャンッ!ギギッ!
「失望だ! これが全部か!?」 俺、黒鎧にボコボコ!
壁際に追い詰められる! 周り、瓦礫と血痕!
体、動かねえ!
何!? 何!?
なんで……なんで……今回こんな違う!?
「もう死ね! 生きてても小姐の邪魔!」 黒鎧、槍グイッ!
俺、剣持ち上げられねえ! 体ズキズキ! 目、黒鎧と嵐の空だけ!
まるで、俺の最期!
ヒュンッ!
ザシュッ!ギィッ!
「誰だ!?」
「誰が邪魔した!?」
遠く、影! 青光る弓持つ!
「シノ…ミ…?」 俺、首グイッ!
「ありえねえ…小姐…なんで…なんで…」
「なんでそんなこと!?」
ガキィッ!
「てめえも来たか、鉄クズ!?」
「コウカさん…なんでここに!?」
「悪い、邪魔したな。けど、戸上様ここで倒れさせるわけにはいかねえ!」
「てめえら…」
「ハル、大丈夫!?」 シノミ、ダダッ俺支える!
「俺…大丈夫…」
「でもお前何やってんだ!?」
「それこっちのセリフだよ!」 シノミ、俺の手ギュッ、涙目!
「俺…」
「もう何も言うな! 全部終わってから!」
「立てる?」
「立てる…」 俺、ドサッ倒れる!
「私が支える! 手貸せ!」 シノミ、俺の腕肩にガシッ!
「無視すんなよ!!」
ゴトッ!
「よお、黒鎧。」
「てめえどうやってまだ生きてんだ!?」
「手厚い歓迎ありがとな。けど、隊長がそう簡単にやられると思うか?」 クロガネさん、拳ガツン!
「どうした、黒鎧? さっきの自信どこ行った?」
「ここで終わりと思うなよ!」
パンッ!パンッ!
ズシン!ギィィッ…シュイィン…ドゴォッ!
「また別の奴!?」
「オイ! ハル! シノミ!」 デカマシンから声!
「二人大丈夫か!?」
「この声…蓮!!!」
「その通り! 俺だ!」
「操縦覚えるの時間かかったけど、間に合ったぜ!」
..
「さて、黒鎧、どうすんだ?」
「お前一人強くても、俺たち全員相手に勝てるか?」 クロガネさん、ニヤリ挑発!
…………………
「てめえ…」
「てめえら…」
「小姐まで…」
「ありえねえ!」
「ありえねえ!!!」
「ありえねえ!!!」
「絶対お前らのせいだ!」
「お前らのせいだ!!!」
ガンッ!
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
「来い、クラーケン!」
その瞬間、海底から触手がゾロゾロ! 見間違えようねえ触手! 前に見た! そしたら、巨大な影が海底からヌッ!
ドゴォッ!ズゴォッ!バシッ!
絶対間違えねえ!
あいつ…
あいつ…
全部始めた奴!
「陸のクソ共、全部ぶっ潰せ!!!」




