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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
始まり – 試練を越える

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49/89

塵に埋もれた罪

ドシン… ドシン…

操縦席には蜘蛛の巣がびっしりと張り巡らされている。

人の気配のない通路。

空間全体を覆う埃の層。

周囲の木々は一ミリも動かない。

ギギギ…

「ほらほら。ほらほら。」レンが操縦桿を握り、目を見開き、歯を食いしばって

「こいつ、もっと簡単に操縦できるはずだろ!?」

ダダダダッ…

「おいそこのお前!」青い服の影が道の真ん中に立ちはだかり

「誰が許可してそんなもん誰が許可してそんなもん操縦してんだよ!?」

ゴゴゴゴ…

「このボタン…全然普通じゃねえ…」レンが操縦桿を必死に握り、額に汗が伝う

カチャッ!

「警告するぞ!」男が銃をレンに向ける

「今すぐその機械の動作を止めろ!」

「さもなくば武力行使せざるを得ねえ!」

「待て待て待て待て!」レンが慌てて手を止め、マイクに向かって

「誤解だ! 誤解なんだよ!」

「嘘つくな!」男が目を細め、肩に力を入れる

「あの機械は誰でも知ってるもんじゃねえ。」

「なんでお前が倉庫にそれが置いてあること知ってんだ?」

ジャキッ!

「答えろ!」男が銃口をまっすぐレンに向ける

「お前は何に使う気だ?」

「誰に命令されてここに来た?」

「違うんだ!」レンがメカの腕を横に上げる

「前に誰かに教えてもらったから知ってるだけだ。」

「それでも説明になってねえだろ?」男が指をゆっくり引き金に近づける

「頼むから聞いてくれ!」レンがエンジンを徐々に落とす

「俺は近くで訓練してる軍事区域のメンバーだ。」

「突然周りの機械が俺たちに発砲し始めた。」

「だからあの場にいる奴らを助ける方法を探しに来ただけだ。」

「そんな話はここにいる全員が知ってる。」男が帽子を少し上げて

「あのゴム弾程度で誰かに影響なんか出るかよ?」

.........

ザザザ…

「全小隊…誰かいるか…」男の腰の無線機が突然ランプを点灯

ガガ…ッ…

「…負傷者…」断続的な音が響く

「…敵…不明…」

「訓練場…」

ブツッ…

……

ザーッ…

「こちら装甲部隊、再報告を。オーバー。」男が無線機を手に取る

ギリッ…

「こちら装甲部隊、再報告を。オーバー!」男が無線機を強く握る

………

「どうしたんだ?」レンが目を見開き、操縦桿を強く握る

「教えてくれ、何が起きたんだよ?」

「 」兵士が顔を伏せ、無線機を腰に戻す

「一体何なんだよ!?」レンが周りを見回す

……

ガラララ…

男の腕がまっすぐ指す

隣のガレージの扉がゆっくり上がる

コツ… コツ…

「今の状態じゃあの機械は長く持たねえ。」兵士がガレージに向かって

「早くここに入れ!」

「この古いヤツをできるだけ早く調整してやる。」男が振り返り、レンをちらりと見て

ギシ… ギシ…

「了解!」レンが機械を後ろについて運転し、軽く頭を下げる

………………………………………………………………………………………………………………

今は落ち着いた土煙のなか

緑の芝生が今は黒く変色し

小さな火の粉があちこちに広がり

真ん中に赤い鎧が現れ

手に半月の形の剣を握る

「お前…何を言ってるんだ…」俺の体が固まり、目を見開く

「一体…」

「ん…」赤い鎧が顎に手を当てる

「どうしてそうなんだろうな?」

「お前ならすぐに気づくはずなのに。」

「まあいい。」メカの両手が下ろされ、目が輝く

キィンッ!

「お前をそこから引きずり出すだけでいい。」剣がすでに鎌にぶつかる

……

ザザザザザーーーッ!!

地面が二本の長い直線に割れ

泥の跡が俺の服を覆う

目を必死に開き、歯を食いしばる

………

「ハル!」シノミがハルに向かって突進

「早くあの人を引き出さなきゃ!」シラカワが銃をまっすぐ向ける

...

キンッ!

火花が空中に散る

「何だこれ…」アヤノが手を止め、周りを見る

練習場の周り、金属のフレームがびっしり

標的たちが列をなして道を塞ぎ

大きな機械が武器を道路に向ける

「そんなに焦るなよ!」赤い鎧がシノミを振り返る

「全部手順通りだ。」

………

キュッ…

「勝手な行動はするな!」ハガネハラが木の棒を強く握る

「お前は自分がどこにいると思ってる?」

ギギギギ…

鉄の骨格が一つの機械に突っ込む

関節が外れてはまたくっつき

「そこで大人しくしてろと勧めるぜ!」赤い鎧が走り回る人々を指す

ウィィィン…

光が徐々に空間を覆い

稲妻が鉄の骨格を乱れ飛ばす

今は建物たちに向かって

「芽はいつでもまた生えてくるさ。」赤い鎧の目が光る

カラン…

「 」ハガネハラが武器を地面に落とす

「賢い選択だ。」赤い鎧が俺に向き直る

……

「妨害装置はどうなってる?」ハガネハラが女性をちらりと見て、唇を震わせる

「作動しない…」女性が周波数を必死に変える

「全部…ノイズしか…」

「くそっ。」ハガネハラが歯を食いしばる

……………………………………..

コツ… コツ…

「面倒な連中もいなくなったな。」赤い鎧が俺に近づく

「さて、続きをやるか?」

ガァンッ!

「ふざけんな!」俺が鎌を赤い鎧に向かって振り下ろす

「お前はいったい誰だ?」

「お前は何が欲しいんだ?」

ギギギギ…

「なるほどな。」赤い鎧が剣を鎌に押しつける

「お前はまだ完全に目覚めてねえんだな。」

「だからこんなに弱いわけか。」

ゴォンッ!

「それともこれまでのことが原因か…」赤い鎧が鎌を弾き飛ばす

「お前の体に戦う力が残ってねえ。」

「もしくは両方だ。」赤い鎧が首を傾げて俺を見る

「もしくは…力が拒否してるのかもな?」

……

ハァ… ハァ…

「お前…一体…」俺は体を起こし、鎌を握る

「今まで…何を言ってるんだ…」

「実に失望だ。」赤い鎧が首を振る

「この再戦を楽しみにしていたのに。」

「特別にお前に面白いものを用意してあったのに。」

「だがどうやら…」

シュンッ!

「もう必要ねえな。」赤い鎧が俺の目の前に突進

ドゴォンッ!!

ひび割れがあちこちに広がる

鎌鎌が背中に叩きつけられ

赤い鎧の拳が俺を地面に押しつける

俺の体が地面にぴったり伏せ

頭を必死に上げて周りを見る

…………

「こうなったら…」赤い鎧が体を低くする

「別の質問をさせてくれ。」

「お前ならこれを知ってるはずだ。」

グワシッ!

「お前たちはウラヌスの残りをどこに隠した?」赤い鎧が俺の頭を掴み、光を顔に当てる

「何…ウラヌス…一体…何を…」俺は目を細め、周りを見る

「お前…何の話を…」

ズドンッ!!

「ふざけるな!」赤い鎧が俺の頭を地面に叩きつける

「お前はあの女の孫だろ…」

「お前の母親も知ってる…」

「なんでお前みたいな奴が知らねえんだよ!?」

……

ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!

小さな土の塊が空中に飛び

水溜まりがあちこちに広がる

俺の視界が今、真っ赤に染まる

「俺たちは目撃した…」赤い鎧が俺の頭を叩き続ける

「俺たちは見た…」

「俺たちはそこにいた!」

ガァンッ!!

「それでも知らねえって言うのか!?」赤い鎧が俺の頭を押さえつける

「お前は否定できねえ。」

「お前たち全員が否定できねえ。」

「誰にもその権利はねえ。」

グワシッ!

「もう一度聞く!」赤い鎧が俺の頭を引き上げる

「ウラヌスのコアをどこに隠した!?」

「早く相棒を返せ!」

「 」俺の視界がぼやけ、手がもう動かせない

ブンッ!

「実に残念だ。」赤い鎧が拳を振り上げる

「…ノクティス…」俺の唇が震える

ピタッ.

「お前…今何て言った…」赤い鎧が拳を止める

「あの名前…どうしてお前がまだ覚えてる…」

ウィン…

「 」赤い鎧が俺の周りを見る

……

ニュル…ニュル…

細い糸が鎌から飛び出し

俺の腕を通り、隙間に伸びる

血の流れが、徐々に遅くなる

「なるほどな。やはりそうか!」赤い鎧が拳を下ろす

「奴らはいつもお前の中にいたんだ。」

「あいつにも、彼女にも、奴ら全員にも。」

「だったら…」

ギリッ…

「思い出させてやればいいだけだ。」赤い鎧が拳を強く握る

……

リーン…

「もうすぐだよ。」遠くから鐘の音が響く

「誰が喋ってる?」赤い鎧が頭を上げる

鉄の壁に囲まれた中

巨大な機械の背中に

一人の少女、手に短い刀

髪の三つ編みに鈴が結ばれ

「何事もゆっくりでいいのに…」少女が唇を広げて笑い、刀を歯に近づける

「そんなことしたら…おもちゃが全部壊れちゃうよ。」


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