塵に埋もれた罪
ドシン… ドシン…
操縦席には蜘蛛の巣がびっしりと張り巡らされている。
人の気配のない通路。
空間全体を覆う埃の層。
周囲の木々は一ミリも動かない。
…
ギギギ…
「ほらほら。ほらほら。」レンが操縦桿を握り、目を見開き、歯を食いしばって
「こいつ、もっと簡単に操縦できるはずだろ!?」
…
ダダダダッ…
「おいそこのお前!」青い服の影が道の真ん中に立ちはだかり
「誰が許可してそんなもん誰が許可してそんなもん操縦してんだよ!?」
…
ゴゴゴゴ…
「このボタン…全然普通じゃねえ…」レンが操縦桿を必死に握り、額に汗が伝う
…
カチャッ!
「警告するぞ!」男が銃をレンに向ける
「今すぐその機械の動作を止めろ!」
「さもなくば武力行使せざるを得ねえ!」
…
「待て待て待て待て!」レンが慌てて手を止め、マイクに向かって
「誤解だ! 誤解なんだよ!」
…
「嘘つくな!」男が目を細め、肩に力を入れる
「あの機械は誰でも知ってるもんじゃねえ。」
「なんでお前が倉庫にそれが置いてあること知ってんだ?」
…
ジャキッ!
「答えろ!」男が銃口をまっすぐレンに向ける
「お前は何に使う気だ?」
「誰に命令されてここに来た?」
…
「違うんだ!」レンがメカの腕を横に上げる
「前に誰かに教えてもらったから知ってるだけだ。」
…
「それでも説明になってねえだろ?」男が指をゆっくり引き金に近づける
…
「頼むから聞いてくれ!」レンがエンジンを徐々に落とす
「俺は近くで訓練してる軍事区域のメンバーだ。」
「突然周りの機械が俺たちに発砲し始めた。」
「だからあの場にいる奴らを助ける方法を探しに来ただけだ。」
…
「そんな話はここにいる全員が知ってる。」男が帽子を少し上げて
「あのゴム弾程度で誰かに影響なんか出るかよ?」
.........
ザザザ…
「全小隊…誰かいるか…」男の腰の無線機が突然ランプを点灯
…
ガガ…ッ…
「…負傷者…」断続的な音が響く
「…敵…不明…」
…
「訓練場…」
ブツッ…
……
ザーッ…
「こちら装甲部隊、再報告を。オーバー。」男が無線機を手に取る
…
…
ギリッ…
「こちら装甲部隊、再報告を。オーバー!」男が無線機を強く握る
………
「どうしたんだ?」レンが目を見開き、操縦桿を強く握る
「教えてくれ、何が起きたんだよ?」
…
「 」兵士が顔を伏せ、無線機を腰に戻す
…
「一体何なんだよ!?」レンが周りを見回す
……
ガラララ…
男の腕がまっすぐ指す
隣のガレージの扉がゆっくり上がる
…
コツ… コツ…
「今の状態じゃあの機械は長く持たねえ。」兵士がガレージに向かって
「早くここに入れ!」
…
「この古いヤツをできるだけ早く調整してやる。」男が振り返り、レンをちらりと見て
…
ギシ… ギシ…
「了解!」レンが機械を後ろについて運転し、軽く頭を下げる
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今は落ち着いた土煙のなか
緑の芝生が今は黒く変色し
小さな火の粉があちこちに広がり
真ん中に赤い鎧が現れ
手に半月の形の剣を握る
…
「お前…何を言ってるんだ…」俺の体が固まり、目を見開く
「一体…」
…
「ん…」赤い鎧が顎に手を当てる
「どうしてそうなんだろうな?」
「お前ならすぐに気づくはずなのに。」
…
「まあいい。」メカの両手が下ろされ、目が輝く
…
キィンッ!
「お前をそこから引きずり出すだけでいい。」剣がすでに鎌にぶつかる
……
ザザザザザーーーッ!!
地面が二本の長い直線に割れ
泥の跡が俺の服を覆う
目を必死に開き、歯を食いしばる
………
「ハル!」シノミがハルに向かって突進
「早くあの人を引き出さなきゃ!」シラカワが銃をまっすぐ向ける
...
キンッ!
火花が空中に散る
…
「何だこれ…」アヤノが手を止め、周りを見る
…
練習場の周り、金属のフレームがびっしり
標的たちが列をなして道を塞ぎ
大きな機械が武器を道路に向ける
…
「そんなに焦るなよ!」赤い鎧がシノミを振り返る
「全部手順通りだ。」
………
キュッ…
「勝手な行動はするな!」ハガネハラが木の棒を強く握る
「お前は自分がどこにいると思ってる?」
…
ギギギギ…
鉄の骨格が一つの機械に突っ込む
関節が外れてはまたくっつき
「そこで大人しくしてろと勧めるぜ!」赤い鎧が走り回る人々を指す
…
…
ウィィィン…
光が徐々に空間を覆い
稲妻が鉄の骨格を乱れ飛ばす
今は建物たちに向かって
…
「芽はいつでもまた生えてくるさ。」赤い鎧の目が光る
…
カラン…
「 」ハガネハラが武器を地面に落とす
…
「賢い選択だ。」赤い鎧が俺に向き直る
……
「妨害装置はどうなってる?」ハガネハラが女性をちらりと見て、唇を震わせる
…
「作動しない…」女性が周波数を必死に変える
「全部…ノイズしか…」
…
「くそっ。」ハガネハラが歯を食いしばる
……………………………………..
コツ… コツ…
「面倒な連中もいなくなったな。」赤い鎧が俺に近づく
「さて、続きをやるか?」
…
ガァンッ!
「ふざけんな!」俺が鎌を赤い鎧に向かって振り下ろす
「お前はいったい誰だ?」
「お前は何が欲しいんだ?」
…
ギギギギ…
「なるほどな。」赤い鎧が剣を鎌に押しつける
「お前はまだ完全に目覚めてねえんだな。」
「だからこんなに弱いわけか。」
…
ゴォンッ!
「それともこれまでのことが原因か…」赤い鎧が鎌を弾き飛ばす
「お前の体に戦う力が残ってねえ。」
…
「もしくは両方だ。」赤い鎧が首を傾げて俺を見る
「もしくは…力が拒否してるのかもな?」
……
ハァ… ハァ…
「お前…一体…」俺は体を起こし、鎌を握る
「今まで…何を言ってるんだ…」
…
「実に失望だ。」赤い鎧が首を振る
「この再戦を楽しみにしていたのに。」
「特別にお前に面白いものを用意してあったのに。」
「だがどうやら…」
…
シュンッ!
「もう必要ねえな。」赤い鎧が俺の目の前に突進
…
ドゴォンッ!!
ひび割れがあちこちに広がる
鎌鎌が背中に叩きつけられ
赤い鎧の拳が俺を地面に押しつける
俺の体が地面にぴったり伏せ
頭を必死に上げて周りを見る
…………
「こうなったら…」赤い鎧が体を低くする
「別の質問をさせてくれ。」
「お前ならこれを知ってるはずだ。」
…
グワシッ!
「お前たちはウラヌスの残りをどこに隠した?」赤い鎧が俺の頭を掴み、光を顔に当てる
…
「何…ウラヌス…一体…何を…」俺は目を細め、周りを見る
「お前…何の話を…」
…
ズドンッ!!
「ふざけるな!」赤い鎧が俺の頭を地面に叩きつける
「お前はあの女の孫だろ…」
「お前の母親も知ってる…」
「なんでお前みたいな奴が知らねえんだよ!?」
……
ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!
小さな土の塊が空中に飛び
水溜まりがあちこちに広がる
俺の視界が今、真っ赤に染まる
…
「俺たちは目撃した…」赤い鎧が俺の頭を叩き続ける
「俺たちは見た…」
「俺たちはそこにいた!」
…
ガァンッ!!
「それでも知らねえって言うのか!?」赤い鎧が俺の頭を押さえつける
「お前は否定できねえ。」
「お前たち全員が否定できねえ。」
「誰にもその権利はねえ。」
…
グワシッ!
「もう一度聞く!」赤い鎧が俺の頭を引き上げる
「ウラヌスのコアをどこに隠した!?」
「早く相棒を返せ!」
…
「 」俺の視界がぼやけ、手がもう動かせない
…
ブンッ!
「実に残念だ。」赤い鎧が拳を振り上げる
…
…
「…ノクティス…」俺の唇が震える
…
ピタッ.
「お前…今何て言った…」赤い鎧が拳を止める
「あの名前…どうしてお前がまだ覚えてる…」
…
ウィン…
「 」赤い鎧が俺の周りを見る
……
ニュル…ニュル…
細い糸が鎌から飛び出し
俺の腕を通り、隙間に伸びる
血の流れが、徐々に遅くなる
…
「なるほどな。やはりそうか!」赤い鎧が拳を下ろす
「奴らはいつもお前の中にいたんだ。」
「あいつにも、彼女にも、奴ら全員にも。」
「だったら…」
…
ギリッ…
「思い出させてやればいいだけだ。」赤い鎧が拳を強く握る
……
リーン…
「もうすぐだよ。」遠くから鐘の音が響く
…
「誰が喋ってる?」赤い鎧が頭を上げる
…
鉄の壁に囲まれた中
巨大な機械の背中に
一人の少女、手に短い刀
髪の三つ編みに鈴が結ばれ
…
「何事もゆっくりでいいのに…」少女が唇を広げて笑い、刀を歯に近づける
「そんなことしたら…おもちゃが全部壊れちゃうよ。」




