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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
残響の果てに

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11/98

無力な俺が嵐の前で選んだこと

ブォォォン!ゴォォォ…

「ブラボー1、報告! 全隊、交戦エリアへ接近中! オーバー!」

「了解、ブラボー1! 計画通り進め!」

ビュウウ…ビュウウ

ゴウゴウ…ゴウゴウ

…

「報告! 会合地点、天候悪化で予定着陸不能! オーバー!」

「ブラボー1、Aegis 3号のパイロットに連絡! 陸路で目標へ!」

「了解!」

…

「Aegis 3号パイロット、聞こえるか!?」

…

「3号パイロット、聞こえてるか!?」

…

「主さん、呼ばれてますよ!」

「もうちょっと寝かせて、アタメ…」

「主さん、確かに激戦でしたけど、上からの命令無視はマズいですよ!」

はああ

「Aegis 3号パイロット、命令待機!」

「天候不良で会合地点へ運べねえ!」

「Aegis 3号で陸路、目標へ移動しろ!」

「了解!」

ドシン!

ズシンズシン…ズシンズシン

………………………………………………………………………………………………………………

[少し時間を遡る]

ズシッ…ズシッ…

フゥゥ…フゥゥ…

「お姉さん、もうすぐ着く! 頑張って!」

「本当なら…私…あの坊やを追えたのに…」

「なんで私なんかに時間使うの?」

「私…多分…あの子みたいに勇気なくて…」

「でも…絶対、あいつは目の前の人を優先して逃げねえ!」 ネネ、グイッ顔上げ、前へ!

「若者って…変だな…」

タッタッタッ…

ネネと怪我の女、白テント前! 芽マーク+赤十字!

「よし、嬢ちゃん、ここから先は俺たちに任せろ!」

「早く離れな!」

「は、はい…でも…」

遠く、見慣れた背中!

「川崎先生!!!」 ネネ、白衣救護員をスイスイ抜ける!

「先生、ここで何!?」

「石川さん!? こっちこそ! なんでまだここに!?」

「最終護送団でもう出てるはずじゃん!」

「先生、私…私…」 ネネ、手ギュッ絡める。

….

「川崎さん、急いで! 緊急患者!」

「すぐ行く!」 レイナ、サッと幕後へ!

「先生、どこ!?」 ネネ、ピタッ後追い!

っ……!

「これ…これ…これ…」 ネネ、口押さえ、目パッ、体ガチッ!

ポタ…ポタ…

幕開くと、ベッドに男! 小傷だらけ、左肩デカい刺し傷! 血の臭い、ムワッ! 赤い綿、トレイ山盛り!

コツ…コツ…

「嬢ちゃん、邪魔! どけ!」 スタッフ、ネネグイッ!

「は…」 ネネ、ジリジリ後退。

………………..

トン…トン…

「こんな…ありえねえ…」

目の前、数十人! 傷バラバラ、通路にゴロゴロ!

ベッド、地面、立って傷押さえ、包帯巻かれ…

…

でも、ネネの目、地面の白布にチラッ!

布の下、赤い染みがジワッ地面!

ゾワッ

「こんな…ありえねえ…現実じゃねえ…」 ネネ、ガクッ座り、頭抱え、息ハァハァ!

…

ズシッ…ズシッ…

「急げ!」

「時間ねえ!」 ネネの目、デカい薬箱運ぶ二人!

「遅れたら死ぬぞ!」

「俺…疲れた…ちょっと休ませて…」

「何!? 周り見ろ!」

「アイツら、俺たちの代わりに命賭けてんだ!」

「見捨てるのか!?」

「でも…俺…もう限界…」

「だったらアイツらと交代しろ!」

「これが俺たちにできることだ!」

「医者だろ! 死神から奪い返すのが仕事だ!」 男、ダッシュテントへ!

「待って…待ってよ…」 もう一人、バタバタ追い!

….

「蓮!?」 ネネの目、マシン!

「なんで…怖くねえの…?」

「アイツ…あの人たちみたいに…」 ネネ、白布見て、手グイッ蓮へ!

「シノミちゃん…戸上さん…何のために命賭けてんだ!?」 ネネ、手バンッ!

「なんで…俺だけ…ここに…」

でも、さっきの言葉がドンッ!

「…これが俺たちにできること…」

「…死神から奪い返す…」

バシン!

「何やってんだ、石川ネネ!」 ネネ、ガバッ立ち、テントダッシュ!

………………..

「縫合針持ってこい! 俺が直接縫う!」 レイナ、傷ギュッ!

「輸血バッグ急げ!」

「抗痙攣薬追加! 急げ!」

「了解!」

ドドドッ…ドドドッ…

「よし、兵士さん、痛いぞ。耐えろ!」 レイナ、手ギュッ!

「準備OK? いくぞ!」 レイナ、針に糸通す!

っ……!

額汗、目ピクリもせず!

「よし! 輸血持ってこい!」

たっ!!!

…

「気をつけろ! 落とすな!」

…

…

バッ!

「先生、これ!」 ネネ、いつの間にか動いてた!

「ありがと!」 レイナ、サッ輸血!

……

「川崎さん、こっちも緊急!」

…

「川崎さん、新患者追加!」

…

「川崎さん、薬と包帯切れそう!」

…

負傷者ドンドン! 人手足りねえ!

ドン!

「先生、軽傷は私が!」

「重症は先生に!」 ネネ、目ギラッ!

「よし、指示に従え! 分かったな!」

「ハイッ!」

…………………………………………………………………………………

[現在に戻る]

ポツッ…ポツッ…

パラパラッ…

ザーッ!

ドドドッ!

…

「戸上様、小林さん、早く逃げなきゃ!」

「でも、みんなは!? クロガネさんたちは!?」

「議論してる暇ねえ、急げ!」 コウカ、二刀ギュッ!

「ここは私に任せろ! アイツらのことは後で!」

ドンッ!

「蓮!」

「ハル…アイツ…アイツ…」 蓮、指ガクガク、デカ怪獣!

...

ドォン…ドォン…

ヴォオオオオオ!!

「二人、走れ!」 コウカ、怪獣ダッシュ!

バタバタ…バタバタ…

ザァァァァ…ザァァァァ…

俺、蓮の手グイッ! 数歩で、見慣れた影!

「シノミ…?」

「何してんだ…」 シノミ、頭抱えて、瓦礫にゴロン!

雨の中、黒鎧がヌッ!

「やめろ…」

「ダメだ!!!」 俺、シノミへダッシュ!

….

あ゛っ……!

「小姐…きっと…洗脳されて…」

「安心しろ…俺が…正しい場所へ…連れ戻す…」 早崎、頭押さえ、ジリジリ近づく!

…

「アイツから離れろ!!」 俺、シノミと黒鎧の間ガツン!

「てめえ…またてめえか…」

「どけ…時間ねえ…アイツが来る前に…」

…

ドォンッ!

ドゴォォン!

怪獣、全部ブチ壊す! 家ひっくり返る! 木根っこからブッ飛び!

瓦礫、水、ブシャーッ!

風ゴウゴウ、雷ドカーン!

…

ドォン!

ギィン!

ガキィン!

俺の目、怪獣の皮膚の音にガッツリ!

「コウカさん!」

「何やってんだ!?」 俺、目パッ!

「あんな高さで…戦えるなんて!?」 蓮、ポカン!

…

「てめえら…何やってんだ!?」

「離せ!」 黒鎧、白鎧二人に腕ガシッ!

「閣下、命令です!」

「これ以上戦えねえ!」

「まだ…俺は負けてねえ…」

「皇族の命令です!」

「皇族の…!?」

「閣下、今の状況考えてください! カイジュウ+人間、両方相手に無理です!」

「分かった…!」 黒鎧・早崎、地面見てグッ!

「聞け、人間!」

「小姐、預ける!」

「何かあったら、海の残酷さを思い知れ!」 黒鎧、海にズブズブ!

…

「シノミ? シノミ、大丈夫か!?」

「ハ…ル…?」 シノミ、ボーッ俺を見る!

「立てるか?」

ズルッ——ガクッ、ドサッ!

「シノミ…ごめん…でも急ぐ!」 俺、シノミ抱っこ!

「頑張れ、シノミ! 助けに連れてく!」

「ハ…ル…」 シノミ、目チラッ、俺の服ギュッ!

ズシッ、ズシンッ…

「何だ今の!?」 蓮、俺を見る!

「話してる暇ねえ、急げ!」

………………………………………………………………………………………………………………..

バタバタッ、ザワザワ……ピッ、ピッ、ピッ──!

「嬢ちゃん、急げ! こっちも包帯!」

「はい!」 ネネ、綿ギュッ、ダッシュ!

ドドン、ドドン…ドドン、ドドン…

テント、ガタガタ! 水面、ビチャビチャ!

ヴォオオオオオ!!

………

バタバタ…バタバタ…

医者全員、外ダーッ!

「アイツ…一体…何!?」 ネネ、ガチッ、目パッ!

目の前、バカでかいヤツ! 岩ゴツゴツ! 緑の雷ビリビリ! 石がギラギラ!

「ヤバい!」 レイナ、無線ガバッ!

「第5軍団医療隊長! 誰か聞こえるか!?」

……

「緊急事態! 聞こえるか!?」

……

「Aegis 3号パイロット、要請受信! 状況を!」

「装甲カイジュウ! 高放射線! 緊急支援!」

「了解! Aegis 3号、距離2500m! 全力疾走!」

「それまで耐えろ!」

「了解!」

………………

「隊長、どうなった!?」 医者+負傷兵、ジーッ!

「全員、今すぐ避難! 交戦エリア回避!」

「必要最低限だけ持て! 急げ!」

「了解!」

「先生!!!」 ネネ、手バンッ!

「どうした、石川さん!?」

「蓮…シノミちゃん…戸上さん…こっち来てる!」 ネネ、三人指差す!

後ろ、クロガネさんグループ、フラフラついてく!

「アイツら見捨てられねえ!」

はぁ……

「無理だ、嬢ちゃん。今、アイツら+ここにいる全員、両方救うのは不可能!」

「現実受け入れろ!」

「でも…アイツら…すぐそこに…」 ネネ、後退、目グルグル!

「石川さん、気持ちは分かる。でも周り見て! 全部救えるか?」 レイナ、肩ポン!

………………………..

…………………………

「じゃあ…俺が…囮になる!」

「それで…アイツら…時間稼げる!」

「石川さん、言ってること分かってるか!?」

「分かってる! 分かってるよ!」

「ごめん、先生。でも友達が死ぬの、見てらんねえ!」

「命賭ける覚悟か!? 目を覚ませ!」

…

「よし、俺たちがやる!」 手がネネの肩ポン!

「おっさん…何!?」

「そのままの意味だ、嬢ちゃん。」

「見てみろ、俺たち。傷だらけ。」

「帰っても足手まとい。」

「だから…俺たちが責任持つ!」

「でも…みんな…」

「議論は終わり!」

「このボロボロの体で誰か救えるなら、それが最高の名誉だ!」

「それでいいだろ、川崎隊長?」 兵士、ニカッレイナへ!

「了解。皆、気をつけろ!」

「了解!」 兵士の背中、スーッ消える!

「石川さん、さっきの態度は置いといて。Aegis到着前に戦闘員避難だ!」

「はい!」

………………………………………………………………………………………………………………..

「主さん、また装甲か!?」

「今日3匹目だぞ!?」

「仕方ねえ、アタメ。俺たちしか対処できねえし。」

「それに、あそこにいる人間たち、命+未来賭けて戦ってんだ!」

「見捨てられねえ!」

「主さん、ほんとお節介だな!」

「まぁな。」

「アタメ、全力疾走!」

「了解!」

ギュオォォン!ドドドドドッ──!







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