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静時の流れ - 潮騒の誓約  作者: Minateru
残響の果てに

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11/35

無力な俺が嵐の前で選んだこと

ブォォォン!ゴォォォ…

「ブラボー1、報告! 全隊、交戦エリアへ接近中! オーバー!」

「了解、ブラボー1! 計画通り進め!」

ビュウウ…ビュウウ

ゴウゴウ…ゴウゴウ

「報告! 会合地点、天候悪化で予定着陸不能! オーバー!」

「ブラボー1、Aegis 3号のパイロットに連絡! 陸路で目標へ!」

「了解!」

「Aegis 3号パイロット、聞こえるか!?」

「3号パイロット、聞こえてるか!?」

「主さん、呼ばれてますよ!」

「もうちょっと寝かせて、アタメ…」

「主さん、確かに激戦でしたけど、上からの命令無視はマズいですよ!」

はああ

「Aegis 3号パイロット、命令待機!」

「天候不良で会合地点へ運べねえ!」

「Aegis 3号で陸路、目標へ移動しろ!」

「了解!」

ドシン!

ズシンズシン…ズシンズシン

………………………………………………………………………………………………………………

[少し時間を遡る]

ズシッ…ズシッ…

フゥゥ…フゥゥ…

「お姉さん、もうすぐ着く! 頑張って!」

「本当なら…私…あの坊やを追えたのに…」

「なんで私なんかに時間使うの?」

「私…多分…あの子みたいに勇気なくて…」

「でも…絶対、あいつは目の前の人を優先して逃げねえ!」 ネネ、グイッ顔上げ、前へ!

「若者って…変だな…」

タッタッタッ…

ネネと怪我の女、白テント前! 芽マーク+赤十字!

「よし、嬢ちゃん、ここから先は俺たちに任せろ!」

「早く離れな!」

「は、はい…でも…」

遠く、見慣れた背中!

「川崎先生!!!」 ネネ、白衣救護員をスイスイ抜ける!

「先生、ここで何!?」

「石川さん!? こっちこそ! なんでまだここに!?」

「最終護送団でもう出てるはずじゃん!」

「先生、私…私…」 ネネ、手ギュッ絡める。

….

「川崎さん、急いで! 緊急患者!」

「すぐ行く!」 レイナ、サッと幕後へ!

「先生、どこ!?」 ネネ、ピタッ後追い!

っ……!

「これ…これ…これ…」 ネネ、口押さえ、目パッ、体ガチッ!

ポタ…ポタ…

幕開くと、ベッドに男! 小傷だらけ、左肩デカい刺し傷! 血の臭い、ムワッ! 赤い綿、トレイ山盛り!

コツ…コツ…

「嬢ちゃん、邪魔! どけ!」 スタッフ、ネネグイッ!

「は…」 ネネ、ジリジリ後退。

………………..

トン…トン…

「こんな…ありえねえ…」

目の前、数十人! 傷バラバラ、通路にゴロゴロ!

ベッド、地面、立って傷押さえ、包帯巻かれ…

でも、ネネの目、地面の白布にチラッ!

布の下、赤い染みがジワッ地面!

ゾワッ

「こんな…ありえねえ…現実じゃねえ…」 ネネ、ガクッ座り、頭抱え、息ハァハァ!

ズシッ…ズシッ…

「急げ!」

「時間ねえ!」 ネネの目、デカい薬箱運ぶ二人!

「遅れたら死ぬぞ!」

「俺…疲れた…ちょっと休ませて…」

「何!? 周り見ろ!」

「アイツら、俺たちの代わりに命賭けてんだ!」

「見捨てるのか!?」

「でも…俺…もう限界…」

「だったらアイツらと交代しろ!」

「これが俺たちにできることだ!」

「医者だろ! 死神から奪い返すのが仕事だ!」 男、ダッシュテントへ!

「待って…待ってよ…」 もう一人、バタバタ追い!

….

「蓮!?」 ネネの目、マシン!

「なんで…怖くねえの…?」

「アイツ…あの人たちみたいに…」 ネネ、白布見て、手グイッ蓮へ!

「シノミちゃん…戸上さん…何のために命賭けてんだ!?」 ネネ、手バンッ!

「なんで…俺だけ…ここに…」

でも、さっきの言葉がドンッ!

「…これが俺たちにできること…」

「…死神から奪い返す…」

バシン!

「何やってんだ、石川ネネ!」 ネネ、ガバッ立ち、テントダッシュ!

………………..

「縫合針持ってこい! 俺が直接縫う!」 レイナ、傷ギュッ!

「輸血バッグ急げ!」

「抗痙攣薬追加! 急げ!」

「了解!」

ドドドッ…ドドドッ…

「よし、兵士さん、痛いぞ。耐えろ!」 レイナ、手ギュッ!

「準備OK? いくぞ!」 レイナ、針に糸通す!

っ……!

額汗、目ピクリもせず!

「よし! 輸血持ってこい!」

たっ!!!

「気をつけろ! 落とすな!」

バッ!

「先生、これ!」 ネネ、いつの間にか動いてた!

「ありがと!」 レイナ、サッ輸血!

……

「川崎さん、こっちも緊急!」

「川崎さん、新患者追加!」

「川崎さん、薬と包帯切れそう!」

負傷者ドンドン! 人手足りねえ!

ドン!

「先生、軽傷は私が!」

「重症は先生に!」 ネネ、目ギラッ!

「よし、指示に従え! 分かったな!」

「ハイッ!」

…………………………………………………………………………………

[現在に戻る]

ポツッ…ポツッ…

パラパラッ…

ザーッ!

ドドドッ!

「戸上様、小林さん、早く逃げなきゃ!」

「でも、みんなは!? クロガネさんたちは!?」

「議論してる暇ねえ、急げ!」 コウカ、二刀ギュッ!

「ここは私に任せろ! アイツらのことは後で!」

ドンッ!

「蓮!」

「ハル…アイツ…アイツ…」 蓮、指ガクガク、デカ怪獣!

...

ドォン…ドォン…

ヴォオオオオオ!!

「二人、走れ!」 コウカ、怪獣ダッシュ!

バタバタ…バタバタ…

ザァァァァ…ザァァァァ…

俺、蓮の手グイッ! 数歩で、見慣れた影!

「シノミ…?」

「何してんだ…」 シノミ、頭抱えて、瓦礫にゴロン!

雨の中、黒鎧がヌッ!

「やめろ…」

「ダメだ!!!」 俺、シノミへダッシュ!

….

あ゛っ……!

「小姐…きっと…洗脳されて…」

「安心しろ…俺が…正しい場所へ…連れ戻す…」 早崎、頭押さえ、ジリジリ近づく!

「アイツから離れろ!!」 俺、シノミと黒鎧の間ガツン!

「てめえ…またてめえか…」

「どけ…時間ねえ…アイツが来る前に…」

ドォンッ!

ドゴォォン!

怪獣、全部ブチ壊す! 家ひっくり返る! 木根っこからブッ飛び!

瓦礫、水、ブシャーッ!

風ゴウゴウ、雷ドカーン!

ドォン!

ギィン!

ガキィン!

俺の目、怪獣の皮膚の音にガッツリ!

「コウカさん!」

「何やってんだ!?」 俺、目パッ!

「あんな高さで…戦えるなんて!?」 蓮、ポカン!

「てめえら…何やってんだ!?」

「離せ!」 黒鎧、白鎧二人に腕ガシッ!

「閣下、命令です!」

「これ以上戦えねえ!」

「まだ…俺は負けてねえ…」

「皇族の命令です!」

「皇族の…!?」

「閣下、今の状況考えてください! カイジュウ+人間、両方相手に無理です!」

「分かった…!」 黒鎧・早崎、地面見てグッ!

「聞け、人間!」

「小姐、預ける!」

「何かあったら、海の残酷さを思い知れ!」 黒鎧、海にズブズブ!

「シノミ? シノミ、大丈夫か!?」

「ハ…ル…?」 シノミ、ボーッ俺を見る!

「立てるか?」

ズルッ——ガクッ、ドサッ!

「シノミ…ごめん…でも急ぐ!」 俺、シノミ抱っこ!

「頑張れ、シノミ! 助けに連れてく!」

「ハ…ル…」 シノミ、目チラッ、俺の服ギュッ!

ズシッ、ズシンッ…

「何だ今の!?」 蓮、俺を見る!

「話してる暇ねえ、急げ!」

………………………………………………………………………………………………………………..

バタバタッ、ザワザワ……ピッ、ピッ、ピッ──!

「嬢ちゃん、急げ! こっちも包帯!」

「はい!」 ネネ、綿ギュッ、ダッシュ!

ドドン、ドドン…ドドン、ドドン…

テント、ガタガタ! 水面、ビチャビチャ!

ヴォオオオオオ!!

………

バタバタ…バタバタ…

医者全員、外ダーッ!

「アイツ…一体…何!?」 ネネ、ガチッ、目パッ!

目の前、バカでかいヤツ! 岩ゴツゴツ! 緑の雷ビリビリ! 石がギラギラ!

「ヤバい!」 レイナ、無線ガバッ!

「第5軍団医療隊長! 誰か聞こえるか!?」

……

「緊急事態! 聞こえるか!?」

……

「Aegis 3号パイロット、要請受信! 状況を!」

「装甲カイジュウ! 高放射線! 緊急支援!」

「了解! Aegis 3号、距離2500m! 全力疾走!」

「それまで耐えろ!」

「了解!」

………………

「隊長、どうなった!?」 医者+負傷兵、ジーッ!

「全員、今すぐ避難! 交戦エリア回避!」

「必要最低限だけ持て! 急げ!」

「了解!」

「先生!!!」 ネネ、手バンッ!

「どうした、石川さん!?」

「蓮…シノミちゃん…戸上さん…こっち来てる!」 ネネ、三人指差す!

後ろ、クロガネさんグループ、フラフラついてく!

「アイツら見捨てられねえ!」

はぁ……

「無理だ、嬢ちゃん。今、アイツら+ここにいる全員、両方救うのは不可能!」

「現実受け入れろ!」

「でも…アイツら…すぐそこに…」 ネネ、後退、目グルグル!

「石川さん、気持ちは分かる。でも周り見て! 全部救えるか?」 レイナ、肩ポン!

………………………..

…………………………

「じゃあ…俺が…囮になる!」

「それで…アイツら…時間稼げる!」

「石川さん、言ってること分かってるか!?」

「分かってる! 分かってるよ!」

「ごめん、先生。でも友達が死ぬの、見てらんねえ!」

「命賭ける覚悟か!? 目を覚ませ!」

「よし、俺たちがやる!」 手がネネの肩ポン!

「おっさん…何!?」

「そのままの意味だ、嬢ちゃん。」

「見てみろ、俺たち。傷だらけ。」

「帰っても足手まとい。」

「だから…俺たちが責任持つ!」

「でも…みんな…」

「議論は終わり!」

「このボロボロの体で誰か救えるなら、それが最高の名誉だ!」

「それでいいだろ、川崎隊長?」 兵士、ニカッレイナへ!

「了解。皆、気をつけろ!」

「了解!」 兵士の背中、スーッ消える!

「石川さん、さっきの態度は置いといて。Aegis到着前に戦闘員避難だ!」

「はい!」

………………………………………………………………………………………………………………..

「主さん、また装甲か!?」

「今日3匹目だぞ!?」

「仕方ねえ、アタメ。俺たちしか対処できねえし。」

「それに、あそこにいる人間たち、命+未来賭けて戦ってんだ!」

「見捨てられねえ!」

「主さん、ほんとお節介だな!」

「まぁな。」

「アタメ、全力疾走!」

「了解!」

ギュオォォン!ドドドドドッ──!







また、あの瞬間が来る

無数のキャラが、人生の舞台へ飛び出す

妖しい空気の中

自分の鼓動を、

そのリズムに溶かしてくれ

P/S:

体、大事にしろよ。

楽しさに流されて、帰り道忘れるな。


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