深海の夢
プクッ…
ブクブクブクッ…ブクブクッ…
…
またあの夢か
…
何回目だよ……
……何回目だよ……
俺……また……この夢を……
この景色を……見てんだ……
深い青い海に沈んで……でもめちゃくちゃ温かい……
…
まるで……まるで……腕に抱かれてるみたいに……
そして優しい声が響く……
「今度こそ……二人は離れない。」
「今度こそ……私は、もうあなたから離れない。」
………………………….
パチン…パチン…パチン…
…
「オーーーイ!!!!」
…
「オーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!」
「聞いてんのかよ!?」
真夏のギラギラした日差しの中……汗で全身びしょびしょの空気……
パチパチ鳴る指の音に、俺の目がハッと開く……
…
「ハル、さっきから俺の話聞いてた?」
…
「ごめん!……もう一回言ってくれない……レン?」俺はまだ目がくっついたまま、頭を軽く掻く
「もうお前ってヤツは……」レンが腕を組む
…
「だから言っただろーが!!」
「これから近くのスーパー行かなきゃなんだけど、一緒に来ねぇ?」
…
ふぁ…
「俺が……スーパー……?」俺は軽く手で口を覆う
…
はぁ…
「マジで最近お前ふわふわしてるよな」レンが目を細めて頭を掻く
「タカナちゃんと付き合い始めてから変な感じになってんぞ!」
「まさかまたラピスみたいなあの瞳のこと考えてんじゃねーよな!」って言いながらニヤニヤ笑う
…
「ち、違うって……ただ……」俺は両手をバタバタ振って顔が熱くなる
「まぁいいや」レンが真正面から俺を見る
「で、行くのか?」
…
「ウン!俺も行こうと思ってた!」
「妹に頼まれてんだ!」
「圭ちゃんか?お前ほんと妹溺愛だよな!」
「じゃあ決まり!放課後、校門で」レンは教室のドアに向かいながら後ろに手を振る
……………….
ガラァンッ!
教室のドアが勢いよく開き、握りこぶしをギュッと握った別の影が飛び込んでくる
そして視線がぶつかり……レンが数秒フリーズ……
…
「レン、これどういうことよ?」石川さんが答案用紙を突きつける
…
「ネネ……落ち着けって……ゆっくり話せば……」レンがジリジリ後ずさる
「話す?」
…
クシャッ!
「いつまで言い訳すんのよ!?」答案用紙がぐしゃっと丸められる
タッタッタッ…タッタッタッ…
そして絶望した獲物みたいに、レンが一目散に俺の方へ
…
ドス…ドス…ドス…
「レン!!!!そこに立って!!」ネネが猛ダッシュで追いかける
「今日こそ宿題終わらせなかったら部活なんて夢のまた夢だからね!!」
…
ギュッ…
「ハル……助けて……」レンが俺の後ろに隠れて肩を掴む
「……宿題なんてイヤだ……」
…
ガンッ!!
「レン、出てきなさいよ!!」ネネが両手を机にドカン
「大人しく勉強するなら優しくしてあげるけど……」
…
バキッ…バキッ…
石川さんの指が一本ずつ鳴って、教室中の空気がピタッと止まる
「……そうじゃなきゃ……」石川さんの目が鋭くなって小さな光がチカッ
…
「また何やらかしたんだよ?」俺は軽く首だけ振り返る
「ハル……助けて……怖い……」
「勉強……怖い……」レンが俺の背中に顔を埋める
……
ドンッ!
「まだ出てこないの!?」石川さんが右手で机を軽く叩く
…
教室中の沈黙と視線の中……
…
「付きっきりで教えてるのって……ほんと……大変ですよね?」俺は軽く掌を見せる
「その気持ち、わかります……」
…
はぁ〜…
「ほんとだよ、あいつって……」石川さんが片手で鼻梁押さえて目を閉じ、軽く首振る
…
「なんであんな鈍感なヤツが生まれてきたのか理解不能!」石川さんが顔上げて弾丸みたいな目
「奨学金じゃなきゃこんな運動バカに時間使わないのに」
…
「別に断ってもいいのに、もうネネは点数余裕だろ……」俺は頭を掻く
「ダメよ!!」石川さんが拳を握る
「だってハルは大変なのに……」
「勉強も家のことも両立してるのに……」
…
「それなのにFクラスの遅れまくりなあいつまで面倒見てんだもん!」石川さんがレンを指差す
「でも俺別に負担じゃ……」
…
「ダメ!!」石川さんが俺をまっすぐ見る
「奨学金譲ってくれたのもハルだし……」
「勉強も教えてくれたし……」
「せめてこれくらいはさせて!」ネネが俺に微笑む
…
…
コツン!
「それに交換留学前にみんなで約束したこと忘れた?」石川さんが指で俺の額をコツン
「一人で抱え込まないで!俺たちここにいるんだから」
…
トンッ!
「そうだよハル」レンが立ち上がって俺の肩をポン
「もう二度とお前が倒れるとこ見たくねぇんだよ」
…
「じゃあ……」俺は拳を握る
「石川さん……お願いがある!」
「何?言え!できることならやる!」石川さんが腕を組む
…
「今日だけレンを許してくれない?」
…
ふあぁ…
「やっぱりハルは優しいよね……」ネネが目を細めてレンを見る
「でも……」
「十神さん、私が助けるのとこいつを許すのは別問題よ」
…
「わかってる、でも放課後俺と約束あるんだ」
「もう一回考えてくれない?」
…
Hmmmmmm…
石川さんが顎に手を当てて考える……
俺の後ろから首がガクガク激しく縦に振られる……
…
ふふふっ…
「いいわ!今日は許してあげる……」石川さんが口元に手を当てる
後ろのヤツの目が閉じかけ、手が緩み、肩がストン……
…
「でも!!」石川さんが急にレンの袖をギュッ
「今すぐこの宿題全部終わらせること!!」まだインクも乾いてないプリントの束を俺の前に突き出す
…
「ハル……助けて……俺まだ……」レンが石川さんの腕を振りほどこうとしつつ俺に手を伸ばす
「……地獄はまだ早い……若すぎる……」
「じゃあ急ぎましょうか?」石川さんがレンを出口へズルズル
…
ギュッギュッ…ギュッギュッ…
「ハル……助け……help……」レンの両手がドアを必死に掴む
…
「がんばってねー!」俺は笑顔で手を振る
「ウラギリモノーーー!!」
…
騒ぎの元が去ると視線が元に戻り、俺は教室のドアへ
「もう一人誘ってこよ、もっと楽しくなるし!」頬を赤くしながら微笑む
……………………………………………………………………………………………………..
ちゃぷちゃぷ…ちゃぷちゃぷ…
水面が波立ち、水滴がピチャピチャ弾ける
緑がかった髪をなびかせ、足で水をかき回す少女
……
「やっぱりここにいた、田中さん!暇さえあればプールに忍び込んでるよね?」俺は田中さんに近づく
「だって今日めっちゃ暑いんだもん!」田中さんがこっちを見る
「見て!汗でびしょびしょ!」胸を張って濡れた白シャツを見せつける
「それ……水遊びのせいじゃ……?」俺は顔を逸らして頬が熱くなる
「誰が知ってるって?それに……」
「ここの水めっちゃ気持ちいいよ!ハルも入ってみなよ!」手を差し伸べる
「遠慮……してもいい……?」
「ダメ!入らないなら私ここから動かない!」腕を組んでプイッ
…
ぼちゃん…
「わかったわかった……」俺は隣に座る
「でもさ……」田中さんが急に顔を近づける
…
「だから田中さんって呼ぶのやめてって言ったじゃん!」頬がぷくっと膨らみ、丸い目で見つめる
「約束したよね?」
「でも田中さん……」
「ヤダ!」プイッとプール中を見回す
「田中さーん、誰か探してるよー」
……
「じゃあ、汐美……」俺は少し俯く
「うん!汐美ここに!」汐美が一気に飛びついてくる
「これから……暇?」
「暇だよ!」
「じゃあ……一緒に買い物……行かない?」
…
「大したもんじゃないよ、ただの買い出しだから……」慌てて手を振る
…
「いいじゃん!」指をピンと立てる
「じゃあ放課後またね!」
…
「でも……」田中さんが俺を見る
…
「それだけ?」
「え、だって俺はただ……」少し後ずさる
「他に何か言いたいことない?」汐美が目を丸くして顔を近づける
「ハルだけに……言いたいこととか……」
…
「えっと……俺はただ……」汐美の手をそっと握る
…
「今は……こうしてるだけで……」
「手繋ぐだけ?つまんないの……」汐美が天井を見る
…
「うん、今はこのくらいで……俺には十分だから……」絡めた両手を軽く上げる
「ハルがそう言うなら……待つよ……」ぎゅっと握り返す
「でもあんまり待たせないでね!」
「わかってる……だから……」顔を近づける
…
「ちゅっ」
「待ってて!今はこれしかできないけど!」ゆっくり顔を離す
「ハル……」汐美の顔が真っ赤、両手で頬押さえて横を向く
「欲しいのはわかってるけど……いきなりはやめてよ……」
「だって汐美が欲しいって言ったから……」俺も真っ赤で手をバタバタ
…
そして時間は流れ……夏のキラキラした水面の下で……
…
「キーンコーンカーンコーン」
鐘がまた鳴る
……………………………………………………………………………………………………..
パラ…パラ…
夕陽が窓から差し込み、風に紙がめくれる
…
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが再び
…
「もうこんな時間?」川崎先生が腕時計を見る
「じゃあ今日はここまで!」
「ちゃんと復習しなさいよ!」
「はーい!」みんな立ち上がって出口へ
……
トボトボ…トボトボ…
「ハル……ねぇハル……」レンが肩を落として俯く
「さっきのテストどうだった?」
「ちょっとだけできた……」俺は頬を掻く
「レンは?」
…
はぁ…
「お前さぁ……」レンが顔を上げる
「“ちょっと”って言っときながらいつもトップじゃねぇか……」両手をだらん、唇尖らせ目を細める
「少しぐらい俺に分けてくれりゃ苦労しねぇのに……」
…
トントン…
「まぁまぁ……」俺はレンの背中をポンポン
「いつものように教えてやるよ」
「マジ!?」レンが顔上げて目を見開く
「断ったことあるか?」
「無理しないよな?」
「大丈夫、普段はこれより多いのもやってるし」
「ったく……」レンが目をこすって立ち上がる
「そこまで言われたら断れねぇよ!」腰に手を当て満面の笑みで出口へダッシュ
…….
出口に馴染みの二人の女子
…
「遅い!!」石川さんが腰に手を当てドアを塞ぐ
「ごめんネネ!」レンが両手を合わせる
「男同士の話があってさ……」
「女より時間かかってんじゃん……化粧でもしてた?」
「してねぇよ!!」レンが飛びかかる
…
「でも……」ネネが顎に手を当てる
「こんなに時間かかるなんて……」
「追加で筋トレさせなきゃね?」悪魔の笑み
「ヤメテ!もう十分だよ!!」レンがガクガク震えて連れ下げ
「お願い!このちっぽけな命を哀れんでくれ!!」
……
「ねぇ……」
「田中さん……」俺は汐美の袖を軽く触る
「なんで今日石川さんも来るか知ってる?」小声で囁く
…
「…」
「田中……さん……」振り向くと
…
ふくーっ
汐美の頬がぷくっと膨らみ、唇噛んで目を逸らす
…
「えっと……汐美……」俺は顔を逸らして頭掻く
「汐美だよ!ハル何か用?」キラキラ目で振り向く
「汐美が石川さん誘った?」
…
ぶんぶん…
「私じゃないよ……」軽く首振る
「あの子も買い物あるって言ってて、私も誘われたから……」
「だから……」二人を指差す
…
パン!
「そうそう!」汐美が手を叩く
「ネネちゃん……」
「ん?」レンと石川さんがピタッと止まる
「もうすぐタイムセールでしょ?」
石川さんがスマホ出す
…
「ヤバ!!」ネネがスマホ握りしめる
タッタッタッ…
「急がないと売り切れる!!」足元から煙
…
ダッシュ!
「おい待てよ!!」レンも煙残して追いかける
「まだ話終わってねぇぞ!!」
…
「俺たちも行こっか?」俺は汐美に手を差し伸べる
「うん!行こ!」汐美の手がそっと俺の手を握る
……………………………………………………………………………………………………..
チリンチリン…
自動ドアが開き、冷たい風がスーッ
夕焼けに染まる空に白い光
…
「いらっしゃいませー」ロボットが挨拶
…
ギュッ…
突然手首をぎゅっと掴まれ、背中にぴったり
…
「どうした汐美?」
「汐美?」
「な……何でもないよ……ハル……」少し顔をしかめてロボットをチラ見
「どこか具合悪い?」顔を近づける
「痛いとこある?」
…
「違う違う……」小さく首振る
「ちょっと……落ち着かないだけ……」目が細くなってロボットをチラ見
…
俺もロボを見る……
背筋にゾワッと変な感覚
レンズの奥で……赤い光が一瞬チカッ
…
「汐美、俺たち……」振り向いた瞬間
………
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
肉売り場から爆音と火花
……
「視野狭すぎだろレン……」石川さんが片手腰、もう片方で肉を握りしめる
…
「明らかに……」
「牛肉の方がいい!!」
「この一枚にどれだけの栄養が詰まってんだよ考えてみろ!!」
…
「違う違う違う!!レンが首ブンブン、別の肉掲げる
「豚が最強だろーが!!」
「豚は何種類でも作れるんだよ!!」
「某肉みたいに味気なくねぇし……」チラッと石川さんを見る
…
「ちょっと無知すぎない?レン?」石川さんが顔をグイッ
「栄養が多い方が絶対いいでしょ!!」
「じゃあネネはどうなのよ?」レンが首を伸ばす
「栄養=美味いじゃねぇんだよ!!」
……
ウフフ…
「二人とも……いつもこうだよね」汐美が口元に手を当てクスクス
「いつまでもここにいられないよ!」
…
「行くよハル!」袖をグイグイ
「ちょ、待って……引っ張らないで……」よろめきながら後を追う
……….
「どれどれ……」リスト見てカートに手を置く
「わかめ、醤油、大根、ちょっと肉……」
「うーん、これでリスト終わりかな!」
「汐美、終わった……」振り向くと
…
「……まだ……」数秒フリーズ
魚売り場の前で……目がうるうるの汐美
「ごめん……」小さく唇を動かす
…
トコトコ…トコトコ…
「魚買うの汐美?」手を挙げる
…
「ハル……」潤んだ目で俺を見る
「違う……」
「違うよ、見ての通りじゃない……」両手バタバタ
…
「ただ……」両手ぎゅっと握る
「可哀想だなって……」顔を少し俯かせる
「一生懸命海で生きてきて……最後は……」
「誰かの晩ごはんになっちゃうなんて……」唇が震える
「汐美……」俺は手を差し伸べる
…
ガヤガヤ…ガヤガヤ…
遠くの騒ぎに同時に振り向く
二人がさらに声デカく、顔グイグイ
…
「汐美……」
「ちょっと……」
「外に出ない?」笑顔で見る
「うん……」小さく頷いてゆっくり歩き出す
……………………………………………………………………………………………………..
街灯が夕焼けに取って代わり、そよ風
汐美はベンチに座って俯いたまま
………
ゴソゴソ…ゴソゴソ…
「汐美……」
「汐美……」
…
「汐美!!」
「どうしたの……ハル?」顔を上げて唇震わせる
「アイス食べる?」差し出す
「いつ……」
「さっきサッと買っただけ、気にすんな!」笑顔
…
「じゃあ……」ゆっくり手が伸びる
「……ありがとう」
…
「汐美……」隣に座り直して見る
「さっき何か嫌なことあった?」
「違うよ、全然!」ブンブン首振る
「ただの……考えすぎ……」
…
「俺もよくあるよ!」両手を頭の後ろ
「え?」顔を上げる
「たとえば重力がどう動いてるか知ってたら飛行車作れるのに……とか」
「とかレンがなんで“Fact”をいつも“Fuck”って言い間違えるのか……とか」
…
クスクス…
「それ全然くだらないじゃないよハル!」アイスを口に運びながら笑う
「そう?俺は結構くだらないと思うけど……」
「毎日聞かされたら恥ずかしいよ、特に英語できる人がいたら……」
「確かに……恥ずかしい……」汐美が微笑む
……
ゴォォ…ゴォォ…
汐美の髪が急にバサバサ、木々がガサガサ
…
「そろそろ雨かな!」黒い雲を見上げる
…
「急ごうか」
「雨降ったら面倒だよ!」笑顔
「うん……」手を差し出す
「行こ……」汐美の目が急にガバッ
…………..
パタパタッ…チュンチュン!
ガルルル…バウバウッ!
フーッ!
犬が一斉に吠えまくり……
猫が毛を逆立てて高いとこへ……
鳥がどこへ行けばいいかわからないように乱れ飛ぶ……
…
パシッ!
「汐美……」すぐ手首を掴む
「急ごう……もしかして……地震……」スーパーへ引く
「ハル……」目が開く
「ソッチ行っちゃダメ!!」汐美が急に強く引いて俺を後ろへ
……
ドガンッ!!
煙がモクモク……ガラス片がフワフワ……
レンガがゴロゴロ……赤い滴が空中にプカプカ
…
「今……何が……」俺は固まる
…
煙が晴れると……水に包まれた黒い巨体が現れる
…
「二人とも……」
「レン!石川さん!?」無意識に瓦礫へ走る
…
ギュッ!!
「汐美……何して……」振り向くと逆方向に引っ張られてる
「もう時間がない!こっち!!」汐美が瓦礫から遠ざけるように俺を引く
…
ダダダダッ!!
「でも二人とも……」瓦礫へ手を伸ばす
「ダメ!!」汐美がぎゅっと握り、前だけ見る
「今じゃない!!今じゃない!!」
「ハルを巻き込むわけにはいかない!!」
……………………………………..
ドガンッ!ドガンッ!ドガンッ!
巨大物体が次々街に降り立つ
……
ウーーー!ウーーー!
巨大サイレンが街全体を覆う
…
ワアアアッ!!キャーッ!キャーッ!
人々がパニックで叫び、街の反対側を見る
…
ダダダダダッ!!
バンッ!バンッ!バンッ!
金色の光が街の端から放たれ巨体へ
…
ゴォォォォォッ!!
空が煙で切り裂かれる
ドシンッ!ドシンッ!ドシンッ!
地面が揺れ、巨大メカが突進
…
ドゴォォン!!
ドカーン!ドカーン!
長い煙柱、巨大な金色の光が空を裂く
煙の中から現れるのは
……巨大な……タコ……
……
タッタッタッ…タッタッタッ…
俺たちは走り続けて……俺の目に近づくものが
…
バゴォォン!!
横で金色の炎が爆発、レンガがビュンビュン
…
「うっ……痛っ……」頭を押さえて立ち上がろうとする
「今……何が……」目を開けて周りを見る
「汐美……汐美……どこ……」
…
ドサッ…
「汐……美……」俺は地面に崩れる
残り火の間で……額から赤がダラダラ
最後に……すぐ近くに立つ人影
…
「誰……か……」ぼやける視界
「やめて……!」その人は手をバタバタ
「汐……美……?」
「やめて……お願い……」
…
「やめて……」
「もう……敵じゃ……ないって……信じて……」
…
「……お前……消えろ……」
空に響く声
そして俺の瞼が完全に閉じる
こんにちは、
自分は新人作者で、ライトノベルを書くのは初めての挑戦です。ワクワクしつつ、ちょっと緊張もしています。チャプ1を読んでくれてありがとう! この物語は自分のオリジナルアイデアで、AIを使って翻訳や文法を滑らかにする手助けをしてもらいました。コメントで感想を教えてくれたら嬉しいし、気が向いたら物語が次にどうなるか予想してみて。皆さんの意見は、書き続ける大きな励みになります。これからも一緒に楽しんでくれたら幸いです! ありがとう!




