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妖精物語  作者: シャチ
ダンジョンの街へ

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その後のリア

 リアはホークトア王国の実家に帰った。

 サイカーン共和国から船で移動し、カントーン王国を通っての帰宅となった。

 道中様々な教会や遺跡を巡りながらの帰郷となり、丸1年ほどかかったが、その間リアは知識を増やすことになった。


 実家に到着し、母親への挨拶をするとそのまま長老の家に呼ばれ、旅の報告を求められた。

 リアはよどみなく見聞してきたことを伝えた。

 長老曰く、そこまで調べて戻ってきた妖精族はここ50年ほどいなかったそうだ。


 結果としてリアに与えられた新たな指示は長老の後継者となることだった。

 彼女は長老の側近として勤めることになり、更なる深度情報を得ることとなった。

 長老は妖精族を束ね真実に気付いたものに次の任務を与えることを真の仕事とする。


 リアは知りすぎた。

 そして、そこまで知るものが他に村にはいなかったのだ。


 リアは長老に付き添う形で仕事を覚え、10年ほどで長老の後を継ぐこととなる。

 その間に、最初に会った”人間”であるマドレーヌは結婚しホークトアに戻ってきていた。

 リアは一度挨拶をするという名目で監視を行ったが、彼女はよく伴侶を得て幸せそうであったし、ホークトア王国自体は経典を守っているようであった。

 久々に会ったマドレーヌはとても喜んでくれた。


 逆にきな臭い話もあった。

 ゴーショにおいて保守派の枢機卿を中心としたクーデターまがいの事件が起きたという。

 当時の教皇は禁忌を犯すことにためらいがなく、魔物の増加、治安の悪化、ゾエ帝国で起こった偽聖女問題など様々な罪で断罪されたという。


 リアはその生涯を実家の村にて過ごす事になる。

 リアの後もたびたび真実に気が付いたものがおり、別の指令を与えたこともあった。

 彼女の治世の間に大きな事件はなく、ある種彼女が旅立った期間が、彼女の中で一番激動だったと後に語っている。


 

 

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