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新星のアイオーン  作者: ネツアッハ=ソフ
対話編
41/52

エピローグ

 無限にして永遠の広さを持つ、広大(きわ)まりない原初世界(とくいてん)


 その広さは、何処までという概念(がいねん)が適応されない。強いて言うならば、何処までもだ。この世界は無限に続いているし永遠に流れ続けるのである。この世界に、有限(ゆうげん)などという概念は無い。


 無限にして永遠、完全にして無欠。全てが自己完結(じこかんけつ)した世界こそ、この世界だ。


 其処に現在、シリウス=エルピスとリーナ=エルピスの二人は()た。二人は今、悪魔Ωを見付ける事が出来ずに途方に暮れていた。何故なら、原初世界は何処までも広大(こうだい)だからだ。


 さて、どうしようか?そう()げやりに思ったシリウスだったが。その瞬間、二人のすぐ目前に一人の女性が姿を現した。その女性を、シリウスは()っていた。


 そう、彼女こそシークレット・チーフに仕える巫女(みこ)


「えっと、アンナさんでしたっけ?チーフの巫女の………」


「はい、貴方達をお()ちしておりました」


 アンナの姿は、一目見てわかる程にボロボロだ。しかし、その視線には(いま)だ強い光が。


 どうやら、見た目ほど(つら)くはないらしい。


「僕達の前に(あらわ)れたのは、もしかしなくてもΩの件ですか?」


「………はい、二人にΩの居場所を(おし)えます。付いてきてください」


 瞬間、アンナの周囲に光の芒星(ぼうせい)が浮かび上がる。それは、立体的かつ多次元的に展開されていきやがてその輝きはシリウスとリーナをも(つつ)み込んでゆく。


 この光は、云わば魔術的な光だ。神秘(しんぴ)を極めた結果、それだけで原初世界に到達した。


 原初世界に存在を(ゆる)される程に、強大な力を有する巫女(みこ)。それが、アンナという人物だ。


 そして、その輝きが晴れると其処には巨大な(つばさ)が幾重にも折り重なった巨大卵と———


 その前に立つ悪魔Ωの姿があった。此処に、大悪魔と無銘の宿命は再び(まじ)わった。

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