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OK。Google。呪殺の仕方。

僕は少し聞き耳を立てようかと言う邪心も起きたが、神様には絶対にばれるので諦める。


 素直にキッチンに向かうと、お菓子が入っている低い位置にある棚を探った。手に当たった袋を引き寄せてみればクッキーの3文字。


 まぁこれでいいか。神様はビアパパのシュークリーム以外全部同じような反応で食べるしね。

 正直、調理用に置いてある水あめでも神様はいいのだが、明日もいることだし、同じものを出したほうが良いだろう。


 後は、キューブ型のチョコレートとボトルのお茶も持っていこう。

 コップを三つ、1,5ⅼペットボトル、お菓子を全てトレイに乗せて運ぶのは、バランスがとりにくくてひやひやだった。

 往復するよりはましだと思ったのだが、余計に疲れてしまう。急がば回れだね…。


「おーい、入るよ」

 一応密談と言う事なので、声をかけてから入る。


 ・・・・・バタン。


 あまりの衝撃に扉を閉じた。

 よし、まずは深呼吸しよう。状況を整理して飲み込むんだ。

 ええっと、服の乱れた明日ちゃんがこれまた浴衣を着崩した神様を僕のベットの上に押し倒していて・・・だめだ、やっぱり理解できない。


 もう一度扉を開けてみるが、その状況は大して変わっていなかったし、理解もできなかった。


「ええっと・・・何してるん?」

 ああ!なんか語尾がおかしくなっちゃったじゃないか!


 僕と視線が合った明日ちゃんは硬直したままこちらを見て動かない。


 これは、退散したほうが良いのかな?

 空気の読める僕はそっとトレイを置くと、ごゆっくり~といって今一度扉を閉めた。


「まって!」


 明日ちゃんの声がするが待てない。キャパシティオーバーだ。これ以上衝撃的な発言が来たら要領オーバーで壊れる。


 いや、明日ちゃんだって、今見た目は女の子だけど中身は男の子だ。仕方ない。仕方ないから世界中の女性を嫉妬で呪殺するぐらいは許してくれないかな?


 階段を再び降り、ソファーの上にうつ伏せで飛び乗り、寝っ転がる。

 やっぱり女か…。女が良いのか…。よし!

 僕は固く決心する。絶対に明日ちゃんを女性に転換した人物を見つけ出す!と。んでもって、僕も女性にしてもらうと!


「ふふふ、鏡夜さん。すごく私に嫉妬してます」

 神様が着崩した服を直しつつ心底楽しそうに笑う。


「何言ってるんですか!当たり前でしょう!一体あなたは何をしたいんですか!」

 明日も服を直しながら、まともな返事が返ってくるとも思わないので、疑問形にせず文句を言う。

 その考えは合っていたようで、やはりそれに対しての答えはなかった。


「でも、あの鏡夜さんが嫉妬してるんですよ?あなたの事をいつも第一に考えてる鏡夜さんが、自分の感情を勘定に入れているなんて、成長した――まともになってきたと思いませんか」

 感情と勘定を掛けた洒落じゃないですよ?と付け足しながら、こちらも疑問形でなく言い切る。確かにその通りだと明日も頷いた。


「だからって、それを確かめるためにこんなことしたんですか?」

 こんな事とは、階段を上ってくる足音が聴こえた瞬間に、明日を抱き寄せて服を乱したことである。


「いえ、まぁそれも確かにありますが、さっきの不信のお返しと、この部屋から鏡夜さんを遠ざけるためでもあります」

 何故そんなことを?と、表情で聞く。


 それに対して、神様も、そんなこと決まっているではありませんか。と表情で返し、

「親睦会です」と続けた。

「…よし、神様はいないな。…みんな聞いてくれ!僕はまた新しい作品を書き」バン!


「……皆さんこんにちは。今日も月が綺麗ですね。…え?あぁ、この方ですか?いつもの発作です。気にしないでください。少し頭に穴をあけて冷やせば正気に戻ります」


「戻るか!」

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