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信頼信頼って言う人ほど人を信頼していないものだよね。

「あそこは嫌々、仕方なくもしおらしく同意する場面でしょ!」

「もう、五月蠅いな。起きて第一声がそれかよ」


 現在僕の部屋の僕のベットの上。

《ギシギシ》

 そして紐でそこに括り付けられて、身動きの取れない僕。

 明日ちゃんは僕の手の届かない安全地帯でくつろいでいた。

 正確には僕の勉強机に付属されている、キャスター付きの椅子の上だ。そこで美脚を見せびらかすように体操座りをしながらライトノベルを読んでいる。


「僕の期待と共に膨らんでいた、今だ満たされない清い欲求は何処に向ければいいんだ!」

「そんなどす黒いもん、これにでもぶつけとけ」


 僕の本棚に置いてあった六年生の時の理科教科書の、バッタの絵がデカデカと載ったページを押し付けてきた。

 ついでに言うと僕の本棚はに幼稚園、小学、中学で貰った教科書しか入っていない。自分で言うのも何だが実に面白味のない本棚だ。

 勿論明日ちゃんが現在読んでいるライトノベルは持参したものである。


 しかし、明日ちゃん。自分の嫌いな虫を僕に見せてくるとは、精神攻撃返しだ!


「ああ、なる程…確かに。明日ちゃん冗談が上手いね。だってバッタすり潰すと黒っぽい体液出てくるもんね」

「・・・」


 盛大にスルーされた。明日ちゃんこのまま神様が起きるまで無視するつもりか。

 あ、今度はイヤホンつけはじめたし!


「ね~ね~、何聴いてるの?」

 …ガン無視だ。小説から視線をこっちに向けようともしない。

 もう一層の事このまま叫び続けてやろかと思ったが、流石に大人げないので保留した。飽く迄保留だ。なんたって、やる時はやる男だからね!


 …あ、このまま明日ちゃんを見続けてるのもいいかも。


「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・ああ!なんだよもう!」


 五分ほどの沈黙ののち、耐えられなくなったのか、はたまた僕の視線に気づいたのか、明日ちゃんが顔を上げた。


「どうしたんだい明日ちゃん?神様ならまだ起きてないよ」

「やめろよその優しい視線!縛ってるこっちに罪悪感が芽生える!」


 いや、罪悪感って。普通、人の自由を奪うことは悪い事でしょ。ん?この場合は自己防衛権の行使なのか?まぁいいや、この乗りに乗ろう。…波に乗ろう。みたいな響きでカッコいいね!


「ふっふっふ、我が策にはまったな!さぁ、この私を解放するがいい!」

「あ~、罪悪感失せた」

「なに?!」


 こんな感じで、神様が来るまでいつも通り、駄弁りながら時間を過ごした。

 なのに何故だか拘束だけは解いてくれなかった。

 信頼無いなぁ~僕が明日ちゃんの嫌がる事をするわけないじゃないか。

 …おっと涎が。

「あぁ…もう仕事だ…」

「またそんな事を言っているんですか…。っと、それはさておき見てください。ブックマーク追加されてますよ」


「え?!なんで?!タイトルから後書き迄こんなにふざけ倒してる作品なのに?!」

「さぁ?この緩い感じがいいんですかね?…まぁそれは兎も角として…」


「「登録ありがとうございました!今後もこんな緩い感じで進めていきますが、宜しくお願いします!」」


「あと、できればほかの作品も…」

「あんまり欲を出すと嫌われますよ」


「ぎゃふん…」


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