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死んだと思ったら魔界で生まれ変わった  作者: 鳥羽こたつ
最終編
94/146

エンディングにはまだ遠く

あれ、気づけばもう11月…。

前回投稿時には気づきませんでした。

煙を追って走り出した自分たちは、やがて川岸へとたどり着いた。なるほど水辺か。確かにここなら飲み水に困ることはないし、魚などを採って食べることもできる。救助を待つにはうってつけの場所だ。

空に浮かぶ煙は近い。これならあと一時間くらいで火の元へと辿り着けるだろう。

…と、安心していたところ。急に木々がざわざわと静かに揺れた。

魔族か、動物か。後者なら万々歳なのだが、今までのことを考えるとその可能性は低い。あり得ないと言っても過言ではないだろう。できればあんまり強くない魔族と出会いたいところだ。

段々と音が近づいてくる。ゆっくり、ゆっくりと…。


「構えろ!」


ディスプくんの声と共に、木々の間から出てきたのは二体のゴーストだ。前回の報告にあった個体だろうか。…それにしても、何だか様子がおかしい。ゴーストは認識した相手をふらふらと追い回すはずだが、こちらを全く捉えていない。そう思っていると、そのゴーストたちが急に消滅した。やっぱり何かおかしい。


「キード」


考え事をしていたところに、列の一番前にいたディスプくんが声をかけてくる。深刻な表情だ。どうやら彼もこの事態に違和感を覚えているみたいだな。


「わかってる。前線、頼めるかな」

「あぁ。行くぞキデン!」

「うっす!」

「三人は自分の後ろに。合図をしたらディスプくんに加勢して。絶対に飛び出して行ったらダメだからね!」


緊張した表情を浮かべて頷く三人を尻目に、狙撃銃を構えてスコープを覗き込む。その先で、黒い影がゆらりと動いたような気がした。まさかミロか?いや、違う。以前のミロなら兎も角、今の彼女はこんな動きなんてしないはずだ。

黒い影がスコープ越しに近づいてくる。先ほどのゴースト達とは異なり、今度の敵は自分たちを認識しているようだ。一体どんな奴が出てくるのかと思うと、手汗がじわりと滲む。

緊迫した空気の中、森の中から大きな黒い翼が出てきた。見たことがある。あれは昨日リモコちゃん達を吹き飛ばしたカラス人間の翼だ。ということはもしや。


「みんな気をつけて!凄いのが来るよ!」


突如として風が嵐のように吹き荒れた。生い茂っていたはずの木々から木葉が舞い散り、裸になった木だけが残る。そしてその木葉を纏うようにして、見覚えのある黒い人影が現れた。昨日のカラス人間だ。

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