顔合わせは済みました?
今年ももう終わってしまうんだなぁ。
「テンド・ニンッチです。よ、よろしくお願いします!」
「イフト・マソロク申します。今日は色々学ばせていただきます」
「ソーニ・ピーステー、精一杯頑張ります!」
用意と称してディスプくんが連れてきたのは、キデンくんとその三人だった。以前話した、実戦部隊に入れてもいい人たちなのだろう。
テンドくんは緊張しい、イフトくんは真面目、ソーニちゃんは元気。って言った印象かな。
「キデン。この中ではお前は経験豊富な方なんだ。しっかりやれよ!」
「は、はい!頑張ります!」
そう言ってディスプくんはキデンくんの肩をバシバシと叩いていた。…その言い方は逆に緊張させちゃうんじゃないかなぁ。
「えっと、自分はキード・ボイア。よろしく。それで、今回の任務についてなんだけど」
「聞いてます!」
と、目をキラキラさせながら手を上げるソーニちゃん。
「リモコさんの捜索なんですよね!」
「あ、うん。あとミロの…」
「わたし、リモコさんのファンなんです!」
ソーニちゃんは興奮した様子で、身をぐいと寄せながらそう言った。知らなかった。リモコちゃんにファンがいたなんて。
「え、そうなのか?」
「結構人気ですよ、リモコさんって。老若男女ともに人気があります」
「へー」
ディスプくんも同じことを思っていたようで、納得したような、どうでもいいような相槌を打っていた。まぁ彼女の人柄を考えればあり得ない話ではない。お節介焼きだし、真面目だし、あまり嫌味な感じもしないし。人をからかってはくるけど。
「じゃあ今日はよろしく。複数人で捜索をする時ははぐれないことが大前提だから、先頭のディスプくんを目印に歩いてね」
「殿は誰がやるんだ?」
「え、自分だけど」
本当は背後から襲われてもサポートに回れるように真ん中が良かったけど。初めての実戦参加者が三人もいるならば、何かあった時にすぐ対応できるよう自分が殿を務めた方が良いだろう。
その後、新米の三人には戦闘になったときの作戦や陣形を教え、昨日の森へ向かって車を走らせた。待ってて二人とも、すぐ助けに行くから。




