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死んだと思ったら魔界で生まれ変わった  作者: 鳥羽こたつ
第二章
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壁を感じる

ついに本日(2日前までの情報となりますが)ユニークユーザーが1,000人となりました!

これからもじっくり頑張ります!やったー!!!

こっちに気付いたリザードマンは手にしていたサーベルを構え、ぎょろりとした目をこちらに向ける。その目つきはまるで俺たちの力量を測っているようだった。

次の瞬間、構えたサーベルを前に出し最初に狙った相手──隊長に向かって突進する。


「リコ!」

「はい!」


隊長はその突進を体を反らして回避すると、リモコさんの名を呼びつつ銃弾を2発ほど発射した。

放たれた弾丸はリザードマンの太ももに命中し、小さな血しぶきが上がる。

動きが鈍ったところを、まるで先ほどのリザードマンと同じような構えをとったリモコさんが突進突きを行った。しかし。


「うぁっ!?」


その途中で石に躓き、転倒する。2、3度ごろごろと転がり、その衝撃で手に持っていた剣を落としてしまった。

その様子を見た隊長は一つ舌打ちをし、俺に目を向ける。


「おい!」


代わりに攻撃しろ、という意味だろう。うなずき、俺は未だよろめいた動きをしているリザードマンに飛びかかる。

顔面に思い切り拳を叩きつけ、地面に組伏せる。マウントを取る形で馬乗りになり、再び何度も拳を叩きつけた。しかし、この前の蜘蛛のようにとどめを刺せない。

竜人は爪を一時的に伸ばすことができるため、それで臓器を貫くことはできる。だが今はグローブを付けており、何よりそんなことをしたらすぐに魔物だとばれてしまう。

どうしたものかと考えていると、後ろから駆け寄る音が聞こえた。


「そのまま抑えててください!」


リモコさんは俺を飛び越えリザードマンの頭の方へ立つと、その狙い通り頭部を思い切り手にした剣で突き刺した。噴出した血が俺とリモコさんの顔を赤く染める。絶命したリザードマンはピクリとも動かなくなり、リモコさんの安堵のため息がその場に広がった。


「ふぅ。お疲れさまでした」


顔についた血をポケットから取り出したハンカチで軽くぬぐい、「一度使ったものですが」と言ってそのハンカチを差し出してくれた。

俺は兜をしているから、そんなこと気にしなくてもいいんだけどな。


「おい、何終わった感出したんだ」

「え?」

「忘れたのか。反応は複数だっつってただろ。行くぞ」


そう言うと隊長は懐から携帯電話を出し、話を始めた。すると、先ほどまで乗っていたキードさんの車が奥の方からやってくる。車から降りたキードさんは俺たちに一つずつタオルを渡してきた。


「お疲れっす。早いっすね」

「何言ってんだ。さっき話しただろ。まだ終わってねぇ」

「そっちについてさっきデータが来ましたよ。観測した魔族は計6体。さっき倒したのを抜くとあと5体っすね」

「場所と種族は?」

「場所については最後に観測した場所があっちの遺跡内部にある祭壇。種族は恐らくゾンビ系統とさっきのトカゲマンらしいっすね」

「ゾンビか」

「ティーブ隊長なら戦い慣れてるっしょ。今更渋い顔しないでくださいよ」

「あいつら臭いんだよ。やたらとひっついて来ようとするしよ」


げんなりとした表情を浮かべた隊長──ティーブさんはキードさんにタオルを預けるとそのまま助手席へと乗り込んだ。そして、俺たちもそれに続くが、再び発進した車は数分ほどで停まった。目的の遺跡はすぐ近くにあったためだ。

今度はキードさんも連れて内部に入る。すると、とてもボロボロな像が俺たちを出迎えてくれた。恐らくとても古い遺跡なのだろう。その像に施されている装飾や、壁の模様などは朽ち果てており、元の形がまったく予想つかない。


「キードさん、祭壇というのはどちらにあるんですか?」

「んーちょい待ち。地図上の道だとまっすぐゴーってなってんだけど」


そう言ってキードさんは地図上の道を指さす。しかし、そこにあるはずの道は天井が落ちており塞がれていた。


「ないねー、道」

「そういえば半年前に若干壊れたんだっけか」

「何ででしたっけ」

「災害が重なったんだよ。街に全く被害がなかったからよかったけどな」

「とりあえず、道を探しませんか?」

「いやいや、リモコちゃん。もうこれは諦めて帰ろうよ。ね?隊長」

「ふざけんな。ここで逃しても奴らはいつかおれたちのところに来るんだよ。そうしたら戦えない奴まで襲われるだろ。だからさっさと潰すしかないんだよ」

「そうですよ、キードさん。頑張りましょう!」

「あーあー。二人は真面目だなぁ!」


ここまで守護隊の3人が会話をしていており、まるで俺は蚊帳の外だった。

……早く彼らに馴染みたい。本気でそう思った。

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