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第1話 奈落の契約
えっとファンタジー物です!苦手な分野に挑戦!
「汝、奈落の淵に立ち、現世と冥界の狭間の調節を司る者とし、その役目を全うする事を誓うか?」
「我が魂に誓う。」
「汝は、奈落の力と代償に何を差し出す?」
「我が記憶を差し出す。」
暗闇の中、2人の男が契約を結ぶ。
「よかろう。汝に奈落の使者、アビスソルジャーの力を与えよう。」
そう言うと、男の手から青い光が放たれる。
暗闇の中、その光だけが彼らを照らし出す。
少年の首に首輪が掛けられる。
アビスソルジャーの証だ。
それと同時に、少年の頭から記憶が抜き取られる。
光は消え失せ、暗闇だけが彼らを包んだ。