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異世界生活での運命  作者: むむった
第1章 複雑な生活
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第1章1 一方通行の扉

「なあ、異世界の行き方知ってるか?」

学校の帰り、いや部活の帰りにサッカー部であろう三人組がコンビニの雑誌コーナーで話している

ちょうど違う雑誌を見ているところではなしが聞こえてきた

「何のゲームの話だよ?」

「いやいや現実だよ!リアルリアルww」

「話を聞こうじゃねえかww」

雑談をしているなか暇だったのでそいつらの話を聞くことにする

「いやさぁ、この雑誌に書いてあるんだけどよう、なんかどっかの扉開けると異世界につながるんだってよw」

「何だそりゃw雑誌に書くことか?w」

それもそうだ扉を開けると異世界につながるなんて確実に嘘の話誰が信じるんだよ

馬鹿馬鹿しいと思い制服のポケットから携帯を取り出し時間を確認する『20:34』と時刻が回っていた

彼トウドウ ツバキは剣道に所属していた

県大会には優勝したことがありそこそこの強さを持っていた

しかしそれ以外は地味という言葉が一番似合うほどの地味さであった

そんな彼は努力だけは立派だった

そしてその努力は明日の朝5時から開始する予定だったため今日はもう帰ろうとパンのコーナーへと歩きカレーパンと蒸しパンを手に取りレジへと向かう

コンビニを出る間際にサッカー部の人たちが喋っていた異世界に行ける扉が気になり雑誌コーナーにまた戻る

さっきのサッカー部は帰ったらしい

ツバキは異世界に行ける扉というタイトルがでかでかと書いてある雑誌を手に取る

「異世界か......」

ゲーム大好きでもなく

ラノベ読んでいるわけでもない

しかし異世界という単語には反応してしまう

そのため今日初めて異世界物のラノベでオススメだと言われたものを友達から借りた

自分自身なにか変わるものと言ったら異世界なのかなと心に思い興味本心で雑誌をレジへと持っていく

「今日借りた異世界物のラノベいつ見れるかな」

そう呟きコンビニを後にする


「ただいま」

返ってくるはずもない言葉を1日の最後に期待してしまう自分を嫌になった

父親は単身赴任で居ない

母親はどっかの企業の社長らしいがツバキ自身その企業を知らないいや知ろうとしないだけかもしれない

その状態が5歳の頃から続いている

まだこの頃は食事はコンビニのパンだったが用意はしてくれたが

13歳からは何もなかった

お金だけは置いていってくれたため食事には困らなかった

現在17歳ご飯はたまに作るがコンビニの方が楽なので現在進行形で買ってくることが多い

「明日に備えて寝なきゃ」

ツバキは二階に続く階段へと足を運ぶ

10歳の頃だろうかこの頃から独り言は増えていく気がした

そこだけがこれからの生活において不安である要素だった

変な人とは思われたくない

それが彼の願いだった

自分の部屋の扉の前に立つと異世界への扉という雑誌の単語を思い出した

「どうせなら異世界に行きたいな、誰も俺のことを知らないそんな世界に」

そんなことを口にしながらドアノブに手をかけ部屋に入る

目の前の違和感には目もくれずいつもの場所にあるベットの元へ歩く

その途中異変に気付く

日没していたはずの日の光はギンギンに照っていた

人が立ち歩きあるところでは果物を売っている

犬が歩いているいや4足歩行ではない二足歩行でだしかもツバキよりも背が高い

「ここは、どこだ?」

その二言が体のなかで音となって廻り巡る

後ろを振り返ると入ってきたであろう扉が消え去っていた

異常であるこの世界で藤堂椿(トウドウツバキ)は竹刀一本今日の授業である国語、数学、生物の教科書、財布、携帯電話とパンだけで異世界に閉じ込められてしまった

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