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ジェラシックな次回作?

 先日、テレビで「ジェラシック・ワールド」が放映されたけど、観た人はいるかな?

 吹き替えで仲間由紀恵だってよ。

 仲間由紀恵といえば、以前、有吉弘行が芸能人にあだ名をつけまくっていたころ、共演する機会があって、その時「わたしにもあだ名をつけて」と頼んでいた。けど有吉は困っていたな。そろそろあだ名も飽きられると判断していたからだが、肝心の仲間があだ名をつけるほどツッコミどころのない芸能人だったからだ。

 それで結局付けたあだ名が「声が不安定」というものだった。

 それ、あだ名じゃないじゃん!

 でも仲間由紀恵の声は妙にビブラートがあって、確かに不安定そう。

 ちょっと笑った。

 肝心の放映だが、仲間の役どころは主役の女優で、まあ叫んだり、怒鳴ったり、実に感情の起伏が激しい役柄で、それが震え声になるもんだから、アフレコの時、録音監督は頭を抱えたろうなと思う。新人声優なら「いちから勉強しなおしてこい」と怒れるんだろうが、相手は大河女優だもんな。


 ぼくは公開時、映画館で観ている。

 その時受けた感じを、テレビ放映でも改めて感じた。

 それはスピルバーグ・プロデュースに関わらず、シナリオが弱いなあということ。

 これはぼくですら感じるんだから、もしかしたらプロの評論家でも同じことを言ったり、書いたりしているかもしれないが、それでも書くよ。

 この映画でインドミナス・レックスという新種の恐竜が出てくる。

 こいつが信じらないほど凶悪で、様々な能力をそなえて管理者の思惑を越えて結局、テーマパークをパニックに陥れてしまう。

 この恐竜が逃げ出してしまうのだが、そのきっかけを作ってしまうのが、アドバイザーとして連れてこられたオーウェンだ。

 なんだ、ヒーロー役が結局、すべての災厄の原因になってしまうのかい?

 このインドミナス・レックスという恐竜、色々な能力があって、それで次々と人間を襲う。

 まず赤外線センサーを逃れる能力。それは体表面の温度を変化させ、赤外線を遮断してしまうことができるから。なぜそんなことができるかというと、アマガエルの遺伝子を組み込んでいるから。

 さらに体表面の色素細胞を変えて、保護色になる。それはコウイカの遺伝子を組み込んでいるから。

 ヴェラキラプトルのチームを使って追い詰めるが、逆にラプトルはインドミナスに味方してしまう。なぜならラプトルの遺伝子を組み込んでいるため、お互い意思が通じ合うから。

 あのねえ、これの説明、全部後付けなんだよなあ。

「なんであんな能力があるんだ?」という疑問に「それはね……」と後から説明が付け加えられる。

 それって「宇宙戦艦ヤマト」で機関長の真田が「こんなこともあろうかと」と言って新方式のメカを持ってくるようなもんじゃないか。

 あれ? ちょっと古すぎて判らなかった?

 それでテーマパークはこの恐竜のせいでパニックに陥るのだが、この時、ザックとグレイという兄弟の子守を命じられるザラという女性が、恐竜に食われてしまう。

 この描写、ちょっと納得いかないなあ。

 つまり観客にこのザラが悲惨な末路をたどってしまうことに、納得できる感情的理由がないのだ。

「こいつが死ぬことになってもしかたないな」という理由がこれっぽちもない。たいてい、パニック映画で死ぬことになるのは、性格的に嫌な奴だったり、卑怯だったり、傲慢だったり「こいつ死ぬな」という感情的な理由をあたえるはずだ。しかしザラという女性は、単に子供の子守を命じられただけ。振る舞いに、なんら殺されるような理由がない。

 それでテレビ放映途中、アナウンスがあったんだが、これ二作目があるんだって。

 あっ、それでか!

 確か第一作目でも出てきた東洋人のウー博士というキャラクターがいるんだが、この人、物語途中でパークから逃げ出すことに成功する。

 普通だったら、こいつも死ぬ運命にあるはずだが、結局助かってしまう。

 はいはい、二作目の伏線ね。

 あーあ、まったく抜け目ないねえ!

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