SF謎のテクノロジー
いやー、スマホは便利だ!
って、以前にも同じ書き出しだけど、まあ我慢して。
ぼくはスマホの電子書籍を愛読している。
なんたってスマホの画面を片手で読むだけですむし、どんなに分厚い本でも、スマホなら軽い軽い!
それに普通だったら絶版で読めなくなる本も、電子書籍化していれば、読めるというのがありがたい。
今読んでいるのはE・E・スミス著「銀河パトロール隊」。
何しろ書かれたのが1930年代というから、ほとんど一世紀近く前の作品だ。
そんな古いSF、面白いかって?
いーや、本当に面白い!
絶対、保証付きの面白さ。
なにしろ「スター・ウォーズ」の元ネタのひとつなんだから、面白いに決まっている!
とにかく開巻から圧倒的な宇宙戦闘シーンで開幕するし、次から次へと主人公キムボール・キニスンに襲いかかる危機また危機!
詳しい設定は、本書を読んでほしいが、ただ、今の読者に通じにくいのが、主人公の性格だろう。
このキムボール・キニスン。とにかくお上品そのもの。一切の欠点がなく、当時の白人男性の理想像ってやつだ。確かに格好いいが、こんなやつが近くにいたら鬱陶しいだろう。
実はぼくは以前、この作品をダウン・ロードして読み始めたのだが、半分近くまで読み進めて投げ出してしまった。たぶん、そのころのぼくは、この作品を十分楽しめる精神状態になかったのだろう。波長が合わない、ってやつだ。
が、今はのって楽しんでいる。この分なら、最後まで読み進められるだろう。
それで本文のタイトル。
「SF謎のテクノロジー」について。
SF映画ではいろんなメカが登場する。
宇宙船、ロボット、超兵器。
あれ、動力源はなんだろう?
何十年、何百年もほったらかしのメカが、スイッチ一発で何の問題もなく起動する、なんて場面はちょくちょくお目にかかる。そんなに長期間、エネルギーの補充もなしに、どうやって動力源を維持しているんだろうね。
昔のSFマンガに出てくるロボットは、たいてい小型原子炉を内蔵している、という設定だ。
原子炉?
そんなの内蔵して、放射能はどうなの?
この文章を書くきっかけになったのは、先の「銀河パトロール隊」で主人公のキニスンが、武器の動力を補充するため、バッテリーに充電する、という場面があったからだ。
バッテリーに充電?
おいおい、未来でも動力は電気なんかい! といらぬツッコミをしてしまったが、はた、と考えた。
動力源は謎だが、どうやらメカを作動させるのは電気らしい。
その電気をどうやって発生させているのか。
基本は原子力だろう。なんといっても膨大なエネルギーを発生させるのは、原子力以外考えられない。さらには、放射能の問題も解決しているようだ。
原子力から電気を発生させるのは、今では熱をタービンなどの回転エネルギーに転化して発電機を動かす、あるいは人工衛星などに搭載される、核分裂の熱を「熱電素子」などで電力に変換する方法がある。
いずれも発生する熱を、電力に変換して利用する方式だ。
それで妄想する。
もしも核分裂で発生する放射線、アルファ線、ガンマ線、あるいは中性子線などを直接電力に変換する方法が見つかったら……。
放射能を一切発生させない、夢のエネルギーじゃないか?
もしかして「宇宙戦艦ヤマト」に登場する放射能除去装置「コスモ・クリーナー」ってのは、そういった放射線を吸収して別の無害なエネルギーに変換する装置なのかもしれない。
これ、理論的にどうなんでしょうね?




