ポケモン・コイル
いや~、すっごいですね~!
あっちでも、こっちでも、不審者がウロウロ、うつろな目をして、手には板を持って……。
で、おたがい交わす言葉といえば「ここに、いる?」「あっちでいたよ」「嘘! さっき通ったばっかりなのに……」とか。
もちろん、「ポケモンGO」のことだ。
いやはや、こんなことになるとは、想像もつかなかった。
テレビの報道番組や、動画公開サイトなどで、ポケモンを楽しんでいる人たちを観ていると、妙な気分になる。
それは
「あれ、この風景、どっかで見たなあ……」
というデ・ジャブだ。
さて、このデ・ジャブはどこからくるんだろう?
自分の脳内記憶を検索する。
検索終了!
あっ!
これはアニメじゃないか!
「電脳コイル」というアニメがある。
あなたは見たことあるかな?
中々よくできたアニメで、主題は未来の拡張現実(AR)だ。
登場するのは、「眼鏡」と呼ばれるHMDを架けた小学生で、眼鏡を通じて、町にもう一つの現実が重なっている世界を、冒険する、という内容になっている。
「ポケモンGO」も、スマホのGPSを利用した拡張現実だしな。
で、あの画面を見ていると、次々と妄想がわいてくる。
絶対、GPSを利用したゲームは、一つのジャンルとして確立するんじゃないか?
ほら「テトリス」がヒットしたとき、「落ちものパズル」というゲームが一つのジャンルとして確立したように。
多分「モンスター・ハンター」は、GPS対応で、参入するんじゃないの?
「ドラクエ」はどうだろう?
「ファイナル・ファンタジー」は?
いやいや、そっちより、もっと気になるゲームがある。
そう「美少女」ものだ。
GPS対応で、町をうろついて美少女をゲットする……。
うひゃああああっ!
あっ、危ねえっ!
町で女の子に声をかけるのは犯罪です!
ということで、筆をおく。
お粗末……。




