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テッドはつらいよ

 今回はセス・マクファーレン監督でいくぞ!

 中年テディベア「テッド」の監督だ。

 しかし「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~」という映画でコケて、その後「テッド2」で盛り返した。

「テッド」はヒットしたのに、どうして「荒野~」はコケたのか?

 この映画は、百年前のアメリカ西部が舞台で、主人公は荒々しい西部の生活になじめない、根暗でオタクな青年。監督自ら主演している。マクファーレンの外見は、痩せたジャック・ブラックといった感じで、ま、スターのオーラは感じない。

 こりゃ、受けないわ……。]

 なぜ受けないか、後で述べる。

 映画は、はっきり言って、見る人を選ぶかもしれない。多数の下ネタギャグが、「もういい!」と叫ぶ人がいるかもしれないからだ。


「荒野~」を観ているうち、あるもう一本の映画を思い出した。

 それは「26世紀青年」という映画だ。

 現代の普通の青年が、冬眠装置実験の手違いで、五百年眠り続け、目覚めたのは26世紀。

 目覚めた未来世界では、なんと、すべての人類が、偏差値一桁の、おバカばっかりになっていた。

 なぜかというと、偏差値の高い、高学歴の人間ほど、出生率が低く、反対に、偏差値の低いバカ同士の夫婦は、バカバカ子供を産んで、次第に頭の悪い人間ばかりが増えてしまったからだ。

 未来で出てくるやつ、出てくるやつ、みーんな、ポカンと口を開けて、外見だけでも「こいつバカ!」とわかるひどさ。このバカばっかりの世界で、普通の知能の主人公はたちまち天才とされ、あっというまに副大統領に就任する。はたして彼は、このバカばっかりの未来世界で、幸福をつかめるのか?

 面白そうでしょう?

 でも残念ながら、ヒットしなかった。だけじゃなく、劇場にもかけられず、ビデオ・スルーという扱い。


「荒野~」と「26世紀青年」に共通するのは、マチョイズムに対する嫌悪だ。

つまり筋肉バカに対する嫌悪ってやつだ。

 こういうテーマの映画、とくにアメリカではヒットしづらい。

 なにしろアメリカ人ってやつは、「強い」は正義! 「弱い」は悪! という価値観が圧倒的だ。ヒットしているアクション映画の主人公は、たいていマッチョばかりでしょ?


 ぼくの「ウラバン!」も、似たようなテーマの小説だったから、受けないのかなあ。

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