第64話 斬魔蟲族vs異世界転移者二人組
いやはや…何なんだよ!コイツ等!!
私めちゃくちゃよ?
めちゃくちゃ強いと自負してんのよ?
めちゃくちゃ転生直後から死に物狂いで進化しまくって世界最強の一角になったってのに!!
なんで私が二人に押し返される展開になってんすか?!
「へいへーい、ヴァイシア〜ビビってんとちゃうんの〜?」
「うるせぇ!なんだその出鱈目な能力!!」
「俺のはシンプルな"世界系"の特有能力〜。」
「同じく俺も"世界系"〜。」
「だぁ〜!!クソが!二人共"世界系"かよ!!」
何故こうなったのか話は数日前に遡る。
……………
とりあえず役職も決まり各々"異禍群"の為に働くようになってから数日後。
私はウガイ教官に稽古を付けて貰っていた。
もちろんウガイ教官も名持となり存在値は2億を超えたのだが私の存在値の方が多くそのまま戦闘すれば私が勝つし、それでは訓練にならないので「暴体王」は解除している。
シンプルな身体性能向上系能力にしては強いからねぇ~「暴体王」は〜。
さてそんなこんなで私は"軍事元帥"である。
やはりカッコいい響きだ。
異世界系ってなんか主人公がリーダーになってワチャワチャしているイメージだけど私はこういうのがお似合いだね。
軍事元帥…最高である。
主に私の仕事の関係状、ウガイ教官とは行動を共にする事が多いだろうし今後もいい関係を築いていきたいものだよ。
「よし!お疲れ様!
動きもだいぶ様になって来たね!
良いよ良いよ!
……………………………………
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…
…
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…
うん、長いからとりま無視しよう。
さて私の娘たるヴァイアちゃんが到着である。
「お母様、大方の采配が完了しました。」
「ん、了解了解。けどお母様やめてね?確かに母親ではあるけどむず痒いから。」
「では何とお呼びすれば良いのですか?」
若干呆れ口調で聞いてきたがコイツ、恐らく私の扱いを熟知したな?
絶対チエさんだわ。
「そうだなぁ。んじゃ元帥で!」
「承知しました、元帥。それでは報告を開始しますよ?」
「ん、客人が来る予定だから手短でよろしく。」
まずは大前提として4800名の人竜族が"集団空間転移"で帰還した。
全員がなんか里の変わりように驚いてはいたが直ぐに慣れたようである。
そしてグウルさんから力自慢や武闘派など様々な者達を私の軍の直属にとのことで回収した。
その数なんと3500人!!
普通に多かった。
魔蟲族だけでもかなりの数がいるというのに更に増えたのだ。
まぁもはや四桁程度なら問題ないのだけどね?
それでも人数が生半可な数ではないので采配を頼んでいたのである。
その結果、我が軍勢は3つ軍団に分ける事となった。
竜長軍団・人蟲軍団・魔蟲軍団である。
3つだけだと少ないだと?
馬鹿め、そもそも多すぎても管理が大変になるだけであり無駄ってものだよ?
核戦争前の日本でも自衛隊は陸、海、空の3つだけだったでしょ?
それと同じって訳だ。
まず前提として軍団には階級が存在する。
一名普兵…基本的には上位階級に従う立場、全体の七割を占める。
五名隊長…5人の一名普兵を従え百軍隊長からの名に従う階級。
百軍隊長…100名を従え戦場を駆ける軍隊長クラス、それ相応の実力者が該当。
千軍団長…1000以上の兵を従え戦場を蹂躙する猛者の階級。
軍団総督…ウガイ教官やヴァイアちゃん、更に亜龍人族のギメル君など私の副官が該当するよ。強さは言わずもがなである。
そして私"軍事元帥"…軍事総督と他お姉ちゃん達にも指示を出す事が可能であり無論最強格。
それでは一部隊づつ紹介しよう。
竜長軍団…里出身の人竜族が多く配属された部隊であり個人の"身体性能"や"《能力スキル》"、"戦闘技術"が異様に高い集団であり個人の総合値はBの中位クラスの実力を有し
最低でもC級上位の実力がある。
更に"人竜族"から進化した"蜥蜴人族"や沼地辺りに本当にいた"蜥蜴人族"を百軍隊長として迎えている。
蜥蜴人族は、C級上位からA級下位の実力者でありけっこう強いらしい。
更に千軍団長には"龍人族"を据えている。
ちなみにA級上位からA級オーバーである。
んで軍事総督はギメル君である。
亜龍人族という龍人族の亜種らしくS級下位クラスとされており私が捕まえました。
力の上下関係で直ぐに従ってくれたしありがたいね〜。
そんな訳で竜長軍団の総人数は驚異の8400名である。
イカれてんね〜!
D級とE級がほぼ居ないんだぜ?
強いのなんの。
ちなみに"竜人族"と"蜥蜴人族"はだいたい同じぐらいの種族階級らしい。
人蟲軍団…魔蟲族が"人間の因子"を吸収し人型となった者共で構成された軍団。
まだまだ普通クラスの者達も多いが時期にエゲツない軍勢と成り得る集団である。
そして何より人型虫達のスペックは普通個体であっても"握力500kg"時速220km"自身の体重の30倍の衝撃に耐えるなど普通に強い。
虫が等身大になってるって考えれば妥当だよね。
ちなみに彼らはC級中位からB級下位程度、C級が9割を占めているよ。
ちなみに"十万霊長"には七体蟲人が全員就任している。
更にヴァイアちゃんの仕事の補佐として軍事行動時はマザーも入るのでイカれ戦力である。
そしてこんなのが約90万体います。
分かるかね?
一般兵が握力がゴリラ並みかつ、新幹線並みの速度で走る飛ぶ跳ぶ、攻撃を素で耐えてくるとかいう鬼畜を迫るのにね?
虫だから数が尋常ではないという更なる鬼畜。
何なら更に上の個体まで多数いるという地獄。
正直私も目を疑ったよ?
洞窟からなんか沢山人間が出てくるんだから。
まぁだからって人間ではないんだよね。
触角あるし、外骨格と内骨格で骨格形成されてるし全員マッチョボディー。
凄いよ。圧が。
さてそんな彼らは洞窟内で日々生き延びて貰っている。
毎日が修行、毎日が過酷である。
お次は魔蟲軍団である。
女王がその場にいれば即座に統率が取れる魔蟲族の特性と更に人蟲軍団以上の超物量戦を仕掛けます。
更に軍事的衝突となった場合はお姉ちゃん達も参戦するので一気に統率が取れるようになります。
その数およそ1000万である。
ほとんどが下位や幼下位なのだが圧倒的物量で全てを飲み込むだろうね。
まぁ私の軍勢はほぼ虫系の魔物で構成されているけど竜長軍団は他の種族も参加していいからどんどん拡張して行かないとね。
「竜長軍団のギメルさんは、量より質と兵全体の質向上に死力を尽くしている様子です。」
「なるほど、了解。それじゃぁ私は客人の接待にいきますかね。」
「お気をつけて元帥。」
「と言う訳で遅れて参りました。」
「なるほど、魔王軍の決め事ぞ?遅れるのは許されざる大罪と分かっての所業か?」
「まぁまぁ、そこの鬼は放って置いてさっさと本題に入ろうか。」
「すんませ〜ん。」
「舐めとんのか?」
「殺ります?」
「本題はいらせて」
と言う訳で私がやって来たのは里の集会場でありそこには三魔ノ王メルシアさんと酒呑童子がいた。
ちなみに私が舐めた口調なのは普通に下に見てるのと酒呑童子の態度が気に食わないからである。
この野郎、弱いクセして私等の事を虫だの何だの言ってくるからマジで殺そうかと何度思った事か…。
虫だけどね?
「だいたい、同じ幹部ならいざ知らず幹部ですらない者にわざわざ礼儀なんぞいらんだろ?」
「お前マジで黙れよ?」
「なんじゃ?ビビってるのかメルシアよ?そんなんだから戦闘も魔法しか使えッ…ベキッ!!ゴキャッ!!
「お前マジで黙れや。」
……メルシアさんが角を掴み首を捻じって更に角折った!!
なんと言う腕力だ…。
…私でも出来るわコレ。
ちなみに鬼族きぞく全般に言えることだが角を折られると再生出来なくなるらしい。
メルシアさんの場合は"蘇生之帝"なる究極能力を持っているようなので後から蘇生するとのこと。
つまりコイツは死んでいるのである。
南無。
ちなみに来た目的だがいうなれば魔王領地内での交流目的である。
メルシアさんからの要求はコレ
① 森人を400名程、里に住まわせる事
② 異世界転移者2名を住まわせる事
である。
②は、恐らくシュンとカカオの事だろう。
私としては前世の友達が居るだけでも心強いから丁度良い。私個人からもお願いするつもりだったしね。
①だがコレはどうなの?
そもそも住む場所の確保がしんどいぞ?などと思っていたのだがなんと森人は樹木を生命活動を維持したまま住居にする魔法を持っているようで心配無用らしい。
てかナニソレ!!ファンタジーじゃん!!
その魔法何気に欲しいかもしれない、ということでその魔法技術を提供する変わりにメルシアさんの要求を呑む事にした。
酒呑童子の要求はメルシアさんと変わらないようであるが人数が多い。
正直断ってやろうかと思ったが受けてやることにした。とりま死体状態の酒呑童子の腹に蹴りは入れた。
ちなみにコイツ、昔の事をネチネチネチネチ言っておりヴァルアお姉ちゃんが嫌がっている。
最初は久しぶり〜的な感じだったが、ネチネチとウザいのと私やシルヴァお姉ちゃん、ウネヴァお姉ちゃんにも嫌味を言い始めたので嫌いになったようだ。
更に昔の魔王との一件に関しては他の魔王に止められていたにも関わらず勇者と戦争したらしく完全に自業自得である。
ちなみに派遣される鬼族は緑系統らしく茨木童子なる者とその配下1400名が来るようである。
メルシアさん曰くまとも枠だから大丈夫とのこと。
ホントかな?
酷いようなら塵も残さんぞ?ソイツ。
まぁ、若干警戒しつついきますかね。
今の私なら殲滅も容易いからね。
ということでその数日後、メルシアさんが連れて来たのはやはりシュンとカカオであった。
そして模擬戦をすることとなったのだが…。
明らかにヤバい能力引き下げて来やがったせいでシンプルにクソだるい!!
まずシュンの能力スキル!!
特有能力「輪廻王」
権能
心脳不滅 心臓と脳のどちらかが残っていれば即座に蘇生する。
復活耐性 蘇生した直後に自身が死んだ要因となる攻撃に耐性を得る。
瞬間再生 蘇生の際に発動する、心臓と脳のみを瞬時に再生する。
…次、カカオ…。
特有能力「軌星王」
権能
法則操作…既存の法則を操作し自らの思い通りにすることが可能。
遠心操作…自身の定めた"点"を起点とし遠心力を発生させる。
慣性操作…静止している物体は静止し続け動いている物体はそのままの速度で等速直線運動を続ける。
シュンの場合は一撃で消し飛ばさないと意味がないしカカオンは普通に"世界系"の中でも割と上位の権能の能力…。
しんどいわ〜。
「殺す気なかったからさぁ〜!本気出すつもり無かったんだけどやっぱ瀕死まで追い込むわ!!」
「上等!」
「同じく。」
「『一点集中日光雨モード1000!!」』
一点集中日光雨モード1000は、1秒間に1000発の圧縮した太陽光レーザを照射するモードである。
1000発のレーザは二人を狙う物、進路を妨害するものの二種類に分けてある。
しかしそれでも…
「とりま問題ねぇけど〜?てかコレ漫画技じゃね?!」
「なんで光速攻撃躱せんだよ!あと漫画技だよ!」
「やっぱり〜?!」
まさかカカオが、ほぼ光速の攻撃を躱しきるとは思わなかったわ。
しかも山勘だろうね。
だるいねぇ〜躱されんのさぁ〜。
「熱いし痛いんだけどさぁ。倒せてないんだから辞めて?」
「嘘だろお前。」
「流石に引くわ〜。」
「酷くね?」
え?10mの凸レンズに集まる日光を3mmまで圧縮して放ってんだけど?
半端じゃない熱量の魔法の筈何だけどなぁ〜。
おっかしいな〜?
『集光し照射された日光線の温度はおよそ4500℃です。更に対象の能力スキルから心臓並びに脳に対して150発以上を撃ち込んでいます。
更に身体性能から換算しても一撃で死に至る筈ですが絶命には至っていませんね。』
なんでぇ?
…まさかとは思うけど…マジで塵一つ残さず消し去らないと心脳不滅と瞬間再生で死なない系?
不死タイプの敵とは戦ったことねぇよ!!
ふざけんなよ?!
効き悪くなってきたし!
ふざけんなよ!!
「流石に引くぞ〜シュン〜。キモいぞ〜。」
「ひどくね?」
「てかそろそろ反撃といきますか〜。」
「はいよ〜。」
「…来な。相手してやる。」
だがしかし!
無効クラスの耐性を複数!
素の防御能力は100億を超えるこの私の耐久力を舐めないでいただきいたッ何?!
通常の域の剣術、通常の域の技術ならばヴァイシアの防御能力ならば掠り傷さえつくことがない。
"通常の域"ならば…。
「あっぶッねぇ!」
「今の躱すのかよ〜!!」
今の一撃…。
特有能力「軌星王」の"法則操作"の上乗せがされていたな…。
でも無効貫通するレベルか?!
だが、私のチエさんが緊急回避を提示してくれてなければダメージを負っていた。
権能"法則操作"は既存の法則を操作し自らの思い通りにする事が出来る権能である。
本来の使い方ならば、空気抵抗などあらゆる自身に掛かる負担を減少させる為、常時発動しているものだがカカオは無意識の内に新たな使用用途を見出だしていた。
それは新たな権能のしてカカオの「軌星王」に追加される事となったその名も"耐性操作"。
対象の耐性を操作し効果を減少させる権能である。
"無効"級の耐性ならば耐性の抗力はなくならないだろうが"大耐性"級ならば抗力は無いに等しくなるだろう。
まさかヴァイシアも"耐性大貫通"以外に耐性を突破出来るような権能があるとは思わなかった。
だが、加速された思考空間内に置いてヴァイシアは即座にカカオの"和刀"から繰り出される剣撃の応酬を回避していく。
元々魔物以前にヴァイシアは昆虫である。
昆虫には複眼が存在しヴァイシアの瞳は複眼で構成されている。
数はおよそ両の瞳の合計で2.5万個。
それら全ての情報から攻撃地点を予測、最小の動きのみで回避する。
身体性能ステータスのみを突き詰めた脳筋ではあるがそれ以上の圧倒的"対応力"は初見以外の攻撃など通用しない。
(私の攻撃だとカカオは秒で消し飛ぶ。シュンに関しては死にはしないか…。
けど、殺し合いじゃないんだよねぇ。
殺し合いじゃない無力化は私の専門外だし…どうしようかな?)
『近接格闘に能力の上乗せする事を提案します。』
どゆこと?
私の上位能力に攻撃特化の有力なやつないんだけど?
『能力を封じる。それは要は奪えばいいんじゃないですか?』
…あ、「強欲者」。
「ほい!」
「キッショ!首回すな!」
「人間と同じ可動域だと思うなよ!」
「ホラーか!」
ヴァイシアは首を後方やや上向きから迫るシュンの錫杖を防ぐべく回し錫杖に噛み付く事で攻撃を防御した。
上を獲とったからといって油断してはいけないコイツは昆虫の魔物である。
メキャッ!ぷッ!マジィ。
首を元の位置に戻す過程の遠心力によってシュンを吹き飛ばし距離を取る。
グォキ!
背中側から異様な音を立て第三、第四の腕を解放する。この二本の腕は手の部分が鎌状となっている。
「うおぉ〜気持ち悪ッ!」
「トラウマなりそう。」
本来、カマキリの鎌は獲物を抑え込む為の物だが、魔物たるヴァイシアの鎌は外側が刀の刀身のように鋭利かつ斬れ味を持つ。
内側にはノコギリのような鋭利かつ細かい刺が無数に備わっておりノコギリのように引かねば斬れず力もいるだろう。
そもそもヴァイシアの腕力ならば人一人、引き裂くのは通常の腕でも良い。
しかしヴァイシアは、浪漫を求める中2病の戦闘狂それと脳筋である。
さて、力勝負でここまで追い込まれんのは流石に予想外だったわ〜。
やっぱ身体能力頼りの攻防は限界あるのかな。
…近接格闘がしたかったんだよな。
ニィ、なら全開でいきますかね。
こういうのは魔物だから出来んのよね〜。てか形態変化は必須技能でしょ!
「ぶっつけ新技、第二形態:肉体的暴力発動!!」
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作者メモ
なんとなく書きたいと思い戦闘描写を描きましたが…なんか一話じゃ収まらなそうですわ。
更に報告
第一話に変更を施しました。
当初の予定より長くなりもこの作品が長くなりそうだったので少しだけ不穏な空気を入れてみました。
申し訳ありません。ただの趣味で変更しました。




