第30話 ヤベェよエルフ、幹部三魔ノ王会議
メルシア
「なるほど。事態は分かった、感謝する。フリーネ殿。」
ニコっと笑うエルフの女王メルシア。
フリーネは人間国がコチラに侵攻している事と兵の数や騎馬兵や槍兵など事細かに説明した。
しかしかなり若い見た目してんなぁ。24か25歳ぐらいの見た目だけど、絶対にもっと年齢は高いだろうな。
まぁそんな事はさておき。
なんかねぇ
とても嫌な予感がするんだよなぁ。
いやぁ。多分俺のユニークスキル「天眼」の未来予測がめっちゃ働いてるんだと思うんだけどね?
なんか、、、こうどことなく面倒事を頼まれそう何だよね。
気の所為であってくれよ?
フリーネ
「してどうする予定なんだ?人間国の侵攻の一件、何より勇者級があの軍には居たぞ?」
メルシア
「無論迎撃する。神聖たる世界樹の領域に手出しはさせん。しかし魔王アリシア様が介入する前に他の三魔ノ王で一度会議をしなければならないのよ?」
あぁ〜なるほど、とフリーネは右手を額に当てる。
俺置いてけぼりだよ?
どういうことなんだってばよ…。
メルシア
「して。そこのハーフエルフの者よ名は?」
カカオ
「俺?俺は快晴カカオ一応転移者だ。」
まぁ事実だし。正直に言ったほうがいいだろ。
メルシア
「なるほど。本当か?」
フリーネ
「事実だ。」
メルシア
「なるほど。」
あっさり信じたな!!もっと疑われるかと思ってたんだけど?!
メルシアは玉座に肘をつき少し考えたあとどデカいため息を付いた。
女王とは思えねぇクソデカため息だな!!
メルシア
「なんで人間国もっと侵攻してくんのよ面倒くさい!!うわぁ!!しんどい!!よりにもよって1ヶ月半前に新系統の魔蟲族が誕生したらしいしぃ〜!!よりにもよってなんで面倒事が増えるの?このクソ忙しい時に!!んがぁぁあ!!!」
溜め込んでいたものを全部解放するかの如く頭を両手で掻きむしりながら勢い良く喋るエルフの女王。
女王ってなんだろう。
ほらぁ。側近みたいないかにも執事ですって人とか、メイドみたいな人とかが目を逸らしてるよ?
なんか思ってたより人間くさいな。
なんか…もっとこう。無感情というか感情を表に出さない余裕を持ってるのがエルフだと思ってたんだけど。
バリバリに感情が表に出てるね。
ヤケに親近感が湧くわぁ〜。
そうして数分で落ち着いた。案外早かったな。
流石は上に立っている人だ。
けど客人の前で感情爆発は上に立っている人のやることなのか?と疑問である。
フリーネ
「そうか。ここの地は禍蟲落迷の洞窟の大穴付近か!」
メルシア
「えぇそうよ。そしてその大穴付近の地が、千年前に元鬼魔王と勇者人間軍との戦いの場であり、あの化物蜂が両軍に大打撃を与えた場でもあるのよ。」
メルシア
「何とかアリシア様が台頭してくれたおかげで死力を尽くしあの蜂共を洞窟外に出れぬ様に"対魔蟲結界"を張ったのだけど。まさかこのタイミングで新種が発生するとは思って無かったわぁ。」
相当ヤバいんだな。その蜂って。
関わりたくねぇ。
フリーネ
「しかし結界があるなら大した脅威にはならぬのではないか?出てこれなければ意味がないだろう?」
メルシア
「それがねぇ。そろそろ百年に一度の結界の強化の時期なのよ。その新種の実力も不明だし最悪今確認されている3体の支配者達が協力して突破してくる可能性もある。マジでこの時期はコッチはピリピリしてんのよ。面倒くさい。」
なるほど。
つまり化物の封印している結界が百年で風化するから強化する時期ってことか。
それなら人間国の侵攻と被って苛立ってんのも分かる。
…………………………………
んで?どうしてこうなった?
メルシア
「それでは、第96回〘魔王幹部衆"三魔ノ王"緊急会議〙を行う。議題は対魔蟲結界の強化と人間国侵攻について。」
なんで俺まで来てるんですか?このめちゃ大事そうな会議に!!
とりあえず状況としては"メルシア"と鬼の"酒呑童子"なる赤髪長髪の女性とドワーフの"グラン"ってオッサンとそれぞれが連れてきた従者約三名づつ。
俺とフリーネは人間国侵攻の事を聞く為に呼んだらしい。
んで?さっきの話的に酒呑童子って人は元魔王では?てか魔王アリシアって人はいないんだね?
こういう会議って魔王出席しないの?
フリーネ
「魔王アリシア様は率先して行動し過ぎるからな。いうなれば働き過ぎる可能性があるから、そうならないように配下がより早く動く必要があるのだ。」
カカオ
「へぇ〜。」
フリーネと俺の小声での会話。
しかし働き過ぎる魔王ってなんだ?それと多分今は妖精の魔王がアリシアを自分の領地に呼んでいるのだとか。
徹底的に魔王アリシアって人を動かしたく無いって意思を感じる。
酒呑童子
「して。対魔蟲族の結界に関してはお主らエルフに任せようぞ。」
メルシア
「毎回やらされるコッチの身にもなれや。鬼テメェ。」
酒呑童子
「嫌なものは嫌じゃ。ゴタゴタうるさいのぉ~。」
メルシア
「殺すぞ貴様。」
酒呑童子
「殺れるものならやってみよ?魔法や結界術しか取り柄の無い引きこもり共が!!」
めっちゃ仲悪いわぁ〜。メルシアさんヤンキー口調だわぁ~。なんだろう。不良同士の喧嘩みたいになってるわ。
ほらぁ後ろの従者の人達もバチバチだよ?目がギラっギラだよ?
グラン
「ここはそういう場でねぇ。酒呑童子は言い方に気を付けてぇ。メルシアは直ぐに喧嘩乗るでねぇ。」
メルシア
「うぐっ!」
酒呑童子
「うむ。分かればよろしい。」
グラン
「酒呑童子は直ぐ調子乗るでねぇ。」
めっちゃまとも!!めっちゃまとも枠がいるよ?!!
こういう時のオッサン枠ってすごいな。
けどめっちゃ訛ってる。すんごく訛ってる。
グラン
「しっかし人間共も考えたもんでぃな?対魔蟲族結界を強化するこの時期に侵攻してくっとは思ってなかったぁ。」
酒呑童子
「馬鹿なだけじゃな。あのバケモノが世に解き放たれれば世界の終わりじゃ。なんなら人間も何個の国が滅ぶのやら、、、、まぁそれは願ってもないが。」
グラン
「とりあえず今まで通りメルシアには、結界の強化を酒呑童子のどこには人間国迎撃を頼むでな。俺等ドワーフはオメさん達とつがって結界張れねぇす。戦闘もそんな得意でねぇ。武器は任せてくんろ。」
グラン
「さっきカカオ君とフリーネ殿から聞いた通り敵の数やら何やらは分かったでさ。あとはコッチで策は練るでな、そんときゃよろすく童子。」
酒呑童子
「うむ。相分かった。」
フリーネ
「結界強化頑張るかぁ~。トホホ。」
会議はこうして三十分もしない内に終わったのだった。
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作者メモ 三魔ノ王達の設定と関係性について
魔王アリシアの幹部衆 三魔ノ王
災"生"ノ王 メルシア・ルリウス・メルフィア
"長身"銀髪"長髪"美人"系"情緒不安定"ヤンキー女です。
服装は自然色、青や緑などが中心で使われています。
存在値は840万弱
特にMP量が5000万を超えています。
魔法特化型ですね。
結界術や魔法術に長けまくっています。特に回復系魔法は部位再生や瀕死の相手を余裕で蘇生できる程です。
なので災"生"と呼ばれています。
災"獄"ノ王 酒呑童子 "和風"赤髪"長髪"美人"系極道女です。
和装で赤や白、黒などが使われています。
存在値は1100万強
三魔ノ王の中では戦闘力がずば抜けて高いです。
まぁ火炎系の攻撃と剣術に長けていますね。配下も強いです。
元魔王ですが蜂にやられた結果、弱体化しました。その後アリシアの配下になっています。
後にこの話は書きたいですね
災"機"ノ王 グラン・ルネサンス "低身長"筋骨隆々"訛り口調のオッサンです。
服装は、黒一色です。なんなら火花で焼けたのか服には細かい穴が空いてます。
存在値は110万弱 三魔ノ王の中で最弱ですが一番のまとも枠です。
まぁゴリゴリに武器の生産やら生活必需品の制作、建築やら色々できる縁の下のオールラウンダーです。
豚頭族や蜥蜴人族なんかも配下にいるので三魔ノ王の中では一番配下の種類と数が多いですね。
会議では良く酒呑童子がメルシアを煽りメルシアが挑発に乗ってグランが止めるのが恒例行事と化してします。
今後もこういう会議は出したいですね。




