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底辺虫系JKの異世界冒険譚  作者: 怠惰な脳筋
第一章 転生胎動編
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第26話 奇跡的な会話

えぇ~、はい。

とんでもない化物ではありませんか。

何ですか?

存在値1億って何ですか?

化物ですか?

多分コレ素のステータスですよね?ステータス強化系スキルの強化が乗ってない素のステータスですよね?

だってカンストしててそれがステータス強化スキル込みとかないでしょ?

てことは一億より実際のステータス高いですよね?

貴方、私の目は、複眼は誤魔化せませんよ?


てかマジでどうしよう。下手言って怒らせたら私瞬殺されてしまうよ?

ちなみに今の私の存在値は900万です。

無理です。せめて進化していればもう少し高かったです。


いや無理です。進化していた所で多分勝てません。

だって見てよ!!

なんだよユニークスキル3つ持ちですよ!!

しかも名前がアカンやつだよ!!

もうおしまいだよ!!

勝てるかぁ!!


「どうしたのかしら?」


目の前の規格外パワーの美女が聞いてきた。

何とか敵対回避をするしかねぇ!!

てかワンチャン仲良くなれないかな?こういういかにもミステリアスな美女アニメだとマジで格落ちしない最強キャラでしょ!!

そうと決まれば私の数少ない前世の記憶を頼りに会話を……会話を………。

……喋れないやんけ!!私!!!

え?どうしよう。マジでどうしよう!!


「あぁ、もしかして喋れないのかしら?」

その言葉に私は全力で頭を縦に振る。


「話せるのかと思っていたのだけれど。それもそうね、配慮に欠けていたわ。」

私が喋れない事を理解してくれたらしい。良かった。

「それなら。貴方の思考を読ませてくれないかしら?私としては会話がしたいのよ。」


とのこと。細部の記憶などを見られては困るのでそこら辺はチエが防御してくれた。

なんでもできるな!!チエ!!


(えぇっと、はじめまして。名前は…ないのでとりあえずカマキリです。よろしくお願いします。)


そう思念を見せた。ちなみに今の私に名前は無い。

前世の名前はあるがそれは別にいいだろう。


「改めまして私が糸魔蟲族の支配者のアラクネよ。私も名前は無いからアラクネと呼んでくれて構わないわ。カマキリさん。」


話が通じます!!

前世コミュ障の私でも会話が成り立ちます奇跡だ!!


………まぁ、チエ先生の補助あっての奇跡なんだけどね。

そんな訳で、この奇跡的な現象の中で何とか友好的な関係に持ち込もうと私は頭をフル回転して会話に望む事にした。

「あらそう、貴方、異世界から転生したの?」

 (そうなんですよぉ。轢かれて10日も動けずそのまま死んで転生したらゴキブリだったんすよ!!)


えぇ~と、割と上手くいきました。

前世の私では考えられないぐらい普通に会話出来てます。

仲良くできたとか、敵対しなくて良かったとかよりも私が友達以外の他者と会話できたという事実がかなり嬉しい。

前世では話かけて貰ってから会話するようになっていたからね。

かなり"普通"に会話に会話が出来ている。

この"普通"が私には難しいことだっただけに嬉しいのだ。


(と言うか転生者って聞いても驚かないんですね。なんか意外です。)


「そうね。貴方がどういう勘違いをしているのか分からないけれど、異世界から割と転生して来る者は多いわね。けれど慣れない身体なのか転生しても淘汰される事がほとんどね。 そのせいか"転移者"の方が多いと思うわ。」


へぇそうなんだ。なんか意外だな。

私は割と転生直後でも普通に身体が動かせたもんな。

結構構造違うのに、まぁ後は性格の問題もあるのか?

多分、普通は私みたいに変わってしまった自分を受け入れるのが難しいんじゃないかな?と私は思った。


(それにしても転移した人もいるのかぁ。)


「えぇ。転移者は大きく分けて二種類いるわ。まずは召喚されるタイプね。コレは召喚主に召喚直後に隷属する様に方陣に施されているわ。」


なんか初手から詰んでそうだな!!転移者!!


「次が、召喚されていないのにこの世界に迷い込んでしまうタイプね。このタイプは人族からエルフやドワーフなんかの"亜人種"に世界を渡る際に変質してしまうわ。大抵は変質に耐えきれずに朽ち果てるようだけど生き残った者はユニークスキルを持っている事が多いわ。」


そんな感じなんだ。なんと言うか前者は嫌だけど、後者は羨ましいな。

初手からチートってことでしょ?

私なんて慣れない身体で強制バトルですよ?

可哀想だ!!私が!!こんな可憐なJKが!!

え?なに?可憐なJKはネズミなんて食べたりしないって?

仕方ないでしょ?食べる物が他になかったんだから。

いや?骨はあったけど



そうだそうだ。

(私そろそろ進化したいなと思っているんですけど。場所を貸して貰えたりしませんか?)


そう聞いてみた。そろそろ私は進化したいのだ。このままだとレベルもステータスが上がらないし。


「えぇ構わないわ。貴方の場合だとこの進化で女王階級にはなりそうね。」


女王階級?なんじゃそりゃ?


(女王階級ってなんですか?)


「支配者階級の一段下の階級ね。新しく生まれた系統の魔蟲族の最初の個体は進化回数が少ない変わりに成長の幅が大きいのよ。実際私がそうだったし。」


(へぇ ちなみにその姿になるまでに何回進化したんですか?)


「3回くらいかしら?あまり覚えてないのだけれど。最初の1回で魔物になったから…参考にはならないと思うわよ?」


3回!!マジかぁ。てことは?ゴキブリから進化してこの新種族になったよね?

んで今回が新種族になるのを1回目と捉えたら割と早く人に近い形になれそうだ。

〘今回の進化で恐らくスキル「貪欲」が進化する可能性があります。〙

マジかチートスキルも進化するのか!!

ん?慢心はしないんだね。貪欲と同期なのに。

〘スキル「慢心」の進化先である。大罪スキル「傲慢者」を何者かが既に所有しているものと推測します。大罪スキルは、一人しか獲得できませんので。〙


なるほどね。そういう使用か!

確かにこんなチートスキルを何人も持ってたら恐怖でしか無いわ!!

てかそうなると「貪欲」の進化先のスキルを持ってる人いないんだね。

まぁ好都合だけど


それじゃあ進化しますか。

私はアラクネさんに案内された場所で進化を開始した。


………………………………………………………………


新種の子は、思っていた以上に知性を持っていた。

更に私相手に怯むことなく……嫌、正確に言えば怯えていたがすぐに慣れたという方が正しいでしょう。

私に怯えて会話が出来ないなら殺すところだったのだけどそうならずに済んで良かったわ。

しかし転移者でここまで生き残っているのは新記録じゃないかしら?

私は目の前の"蛹"を見ながらそう思っていた。


「やっほー。久しぶりー。」

後ろからそんな声が聞こえてくる。

久しく会っていなかった紫髪の少女、鋼の魔蟲族支配者階級ネメシスビートル。

彼女が何をしに来たのかなど容易に想像できる。


「久しぶりね。ネメシス。生憎今は進化中で会話が出来る状態じゃないわ。」


「だろうねぇ。見れば分かるよー。それで?アラクネから見てどんな子?」


どんな子か?なるほど、正直かなり面白い子だと私は思っている。


「そうねぇ。会話も出来るし私に怯えていたけどすぐに慣れたわね。それにスキル群の中に大罪系統のスキルがあったから。割と強くなるんじゃないかしら?」


技量は私達に届かないと思う。しかし技量以外なら案外追いつかれるのは早いだろう。


「なるほどねー。割と面白そうじゃん。」


ネメシスも興味を持ったようだ。

そして爆音を響かせながら勢い良く騒々しいのが殴り込んで来た。


「アラクネ!!来てやったぞ!!新種は何処だ!!」


騒々しい。元気過ぎる。黄色い髪の少女。エイルメントビー。

「うるさいねー。」

「それについては同感するわ。」


「なんだと!と言うかネメシスもいたのか?」

エイルメントはネメシスの肩を叩きながらそういう。速度が速いのだこの蜂は。


そうして今は進化中であり大罪系統のスキルを保有していると伝えると彼女も興味を持ったようだ。


ネメシスはまだ大人しいがエイルメントは暴れやすいし帰ってくれないかしら?


………………………………………………………………

作者メモ 転移者編


はいはい。作者です。

今回は転移者についてですが…まぁ作中でも説明された通りです。

召喚されたら奴隷となり、迷い込んだら化物となるそれだけです。

異世界に行く。世界を渡るって行為は、なかなかにリスクが大きいんですよね。

特にこの世界だとそれが多いんですよ。

私が今まで観てきた世界のどれよりも…ね?


まぁそれはさておき転移者と言えば、カカオ君の話ですね。

とりあえず結論から言いましょう。この支配者階級との戯れが終わり次第、カカオ君の視点も進めます。

割と彼、転移者の迷い込んだ側なんで化物なんですよね。

あれからカカオ君がどうなったのか!!とりあえず主人公は女王階級へと一気にランクアップ!!

次回をお楽しみにー!!

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