第1話 あの大〜空に翅を広げ〜ここ洞窟じゃね〜?
やぁやぁ皆の衆。
私の名前は黒沢 陽向ごく普通のJKであり族に言う"ヲタク"陰キャだ。
家でやることと言えばゲームか推しの配信を見るか寝るだけの半引きこもりでもある。
誰に話してんだろ?頭おかしくなっちゃったかもしれないね!ハッハッハッ!!!
まぁそんな事はどうでも良い!!!……良くはないけど。陰キャと言っても片手で数える程の友達がいるのだよ?ホントに2〜3人だけだけど……。
あとは〜アレよ、イマジナリーフレンドって奴よ…うん。
けどまぁそんじょそこらの陰キャとはレベルが違うのだよ ハッハッハ!
とこんな私だったがなんと車に轢かれ時間をかけて死んでしまった。
何気に10日は轢かれても生きてたけど……まさにゴキブリが如き生命力!!!……そんな無駄に高い生命力を持つ私は転生したって訳だ。
いや…ゴキブリが如き生命力とは言ったが…。
ホントに転生してしまったのだ Gに…。
コレは酷い…酷すぎるってものだ。
だってゴキだよ?
一匹いたら百匹いると思えっていうあのゴキだよ?
まぁ実際私の目の前には百匹どころではない数のゴキが現在進行形で孵化している訳だが…
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
ヴォエッ
治まってきていた吐き気が復帰した
復帰されるとしんどいなぁ
お腹痛くなるもん
うッ胃酸が…
てかここどこ?
暗いなぁ…かなり広いけど洞窟か?
ていうか私はホントに異世界転生したのか?
ならばこの転生系の漫画を大量に読破したこのヲタク
に不可能はない!!
ネットアプリで読んだだけだけどね!
だがしかし!!ゴキに転生するのは聞いてない!!!
そんな事を考えていると
パリッバリバリバリバリ ネチァズルズル!!
そんな不快な音が響く
何事だ?と私は音の方向に六本まで増えた"足"?で歩いて行く。"脚"かな?そもそも節足動物だとこの漢字なのか?私漢字覚えられない体質でさぁ〜分かんないんだよねー。
そう思いながら音の方向に移動し顔をだして見て後悔した。ゴキ達が共食いする音と卵の殻を食う音だったのだ。
おいおいこのゴキ共共食いすんのかよ…
そもそもゴキって共食いするか。とも思いつつ多分食料が少ないのかな?だから共食いしてんのかも!
うん?ということは?私もご飯に困ったら共食いしないとダメなのか?
嫌だぞ 今世ゴキでもゴキを食べたくはないぞ!!食料不足だったとしても私は食べたくないぞ?!ゴキブリだけは!!!
−−−−あぁでも食用であるらしいよねゴキって−−−−
って そうじゃない!!断じて食いたくない
できれば見たくもない!!視界に入るな!
気色悪い!!
よし!
こんなとこからは一刻も早くおさらばせねば
そうと決まればどこかこの空間から出る抜け道があるはずだし探すとしようか。
私は大量のゴキをかわしながら抜け道を探して歩き始めた。何度も吐き気が込み上げてくるが我慢我慢。スキルみたいな物がある世界だとしたら間違い無く、美徳系スキル「忍耐」を獲得していただろうね。
しっかし脚が六本あるはずだが以外と違和感なく動くなぁ。
前世の私普通に二足歩行だったのにまるで産まれた時から六本脚だったかの如くスムーズに動くね。
ゴキの本能ってやつなのかな?
私もゴキなんだなぁ改めてキッショ。
てかゴキって一応翅あるし…飛べるよね?
飛ぶタイプのゴキが一番たちが悪いけど確か飛べたはず…試すか。
どうやるんだろう?背中を開くイメージ?かな?昆虫って基本翅の上に甲殻があるからね。
と言うことはこう。背中を広げるイメージで……。
グワン パッ
甲殻と翅が開く。どうやらこのイメージで当たっていたようだね。う〜んでも飛び方なんて分かんないよ?
とりあえず動かせば飛べるのだろうか?翅を上下に動かすイメージで翅に力を入れて見ると
ブンッ。
お?今動いたね。この感覚か〜。かなり難しい…。いや?慣れれば案外簡単かな?
そうしてしばらく私は翅を動かす練習をしていると?
《熟練度が一定に達しました。スキル「飛行補助Lv1」を獲得しました。》
……Why?え?スキル?えぇ?あるん…ですか?スキル的な物があれば無双出来るのに的な事言ったけどあるんですか?
落ち着こう。まずは状況の整理だ。
①私は死にゴキブリに転生しました。
②ここは異世界の洞窟?だと思う。
③スキルがある。
①は半分クソ!②は決定的な"証拠"がないから断言出来ないけどほぼ確定かな。
んで③のスキルだね。熟練度が〜って言っていたし恐らく条件達成でスキルが獲得可能なんだろう。
私…というかこのゴキの特有のスキルとかもあるのかもしれない。
とりあえずさっきは翅を動かしていたらスキルを獲得できたしとりあえず動かし続けてみよう。
そもそも飛びたかっただけだし……。
そうしてしばらく(だいたい5分くらい)翅を動かしていると
ガサガサガサガサブーン
うぉう!飛べた!!飛べたぞ!!やったぁ?!
コレで私は飛ぶタイプのたちが悪いゴキって訳だ!!素直に喜べないね〜。
でもまぁ転生系の物語って大抵飛ぶの結構先だから
そういう点では始めから飛べる私は結構悪くないのではなかろうか?
…いやゴキに転生した時点でマイナスか…蜘蛛に転生する転生ものもあったけど更に酷い。ゴキだからね。
というか蜘蛛は今の私にとっては天敵なのでは?
てかなんでゴキなんだよふざけんな!!
と思いつつ私はブーンと飛び周っていたが
なんだ?
この…壁か…?
やけにツルツルとしていて他の天然の岩石層とは全くの別物な気がする
しかも結構デカい壁?だ
少しカーブのかかった壁……。
グッグッグッグ ズゥウォン ガンッ!!
空間が揺れるとはこの事なんだろうな
花火とかの心臓に響くあの感じに近いだろう
私が壁だと思っていた者はどうやら生物だったらしい
それもゴキだ
私が壁と思っていたそれは翅周りの甲殻だったらしい
とてつもなくデカいゴキが動きだしたのだ
戦艦レベルでデケェ そしてキメェ!!
−−−−考えるよりも先に身体が動いていた−−−−
まるでヒーローの様な文が頭をよぎる
だが私はヒーローではない
そしてこんなデカいゴキに喧嘩吹っかけて勝てる訳がない!!こちとら産まれたてじゃい!!
てか戦いたくもないわ!!
そう…逃げる!!!
そうして私の転生生活最初の逃亡が幕を開けた。




