第0話 転生したらGでした クソが!!!
この物語は一人の底辺女子高生 黒沢 陽向(17歳)が異世界であの虫に転生することから始まる。
あの虫である黒くてカサカサする台所に現れほとんどの人を恐怖のどん底に叩き落とす黒光りするあの虫である。
しかも最底辺であるそんなつくづく運が無い底辺女子高生生 黒沢 陽向(17歳)の史上最大の下剋上物語
タイトルは底辺虫系JKの異世界冒険譚である。
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いっや〜。
やらかしたそれしか言う言葉が見つからないってもんですね〜。
なにやらかしたのかって?
聞いて驚くなよ?
私はここ十日間、首から下の感覚がないのだ!
元々、幼い頃に爆発に巻き込まれて右腕ないけどね〜。
更に言えばどんどん身体が弱っていってくのを感じている。
いわば!"衰弱死"寸前なのだ!!最悪の極みだ意識だけはハッキリくっきりしてんだもん。
…なんで首から下の感覚が無いのに弱っているか分かるかって?
そんなの一応心臓は動いてるからね血液の流れる音でなんとなく分かるってものなのだよ。
出血にも慣れてるし?
だいたい分かるけどコレ死ぬね。
間違いない。
まぁ本当の理由はここが病院で私が一応耳だけは聞こえる状態だということが大きいかな。
そう、今私がいるのは病院のベットの上である。
この十日間、毎日のようにやっていた女性Vの方の配信をみる事が出来ない事とゲームが出来ない事で精神的に苦痛だったがギリ正気を保っている。
偶に銃声まで聴こえてくるよ。
悲しいかな。
学校行く以外は引きこもりで一歩も外に出ない"動くの苦痛"の私は動けなくなると"苦痛"を感じるらしい。
……どんな皮肉だ!!
たまに様子見で母親や片手で数えるくらいの友人と医者の方々との会話で今の私の状況が悪い事がわかった。というか最悪だ……。
端的に言えば私は植物人間状態ってやつらしい更に余命宣告であとニ日の命らしい。
更にどうせ死ぬならと臓器提供を勧められていた。
私の臓器なんて誰がいるんですか〜?
銃弾喰らって一部臓器ないですよ〜?
さて、…なんでこんなに冷静でいられるのかって?
普通にしんどいよ?
動けないもん喋れないし目も見えないし退屈通り越してもはや苦痛さ。
でもさぁ首から下の感覚が無いから痛み感じないのよ それだけは良かった…のか?
さて何故私がこんな目にあっているのか思い返せば十日前の下校中…
「んじゃ、お疲れ〜。」
「うぃ〜。明日も生きてられたら良いな!」
「縁起でもないな。」
「んじゃ。」
「んじゃ。」
私は数少ない友達である俊二と別れて歩き始める。
しっかし、今の日本にもこんな安全地帯があるなんてねぇ。
銃弾バンバン聞こえる地上とここ地下日帝都市じゃ安全性の格が違うわ〜。
そんな時、
ヴーヴーとポケットに入れていたスマホから振動が伝わる。
スマホを開けると推しの配信の通知が届いていた今回はどんな配信内容なのだろうか?新作のヴァイオハムンドの実況だろうか?それともFPS視聴者参加型の配信だろうか?
しかしそんな高揚感は配信のサムネを観た私からは消え失せた。
そのサムネは、黒い背景だった。
いやいや…冗談キツイって、え?マジで?
深刻な表情の推しの姿。
いやいや、同じ事務所の人が卒業する時、確かに自分は視聴者を悲しませたくないって……。
私は現実を受け止めたく無かったのだろう。
更に赤い文字で書かれた[今後の活動内容について]
推しが所属している企業から最近引退が続出しておりほとんどが同じ様なサムネだからよく分かる。
まさか…そんなバカな…
引退発表…日頃の楽しみが…心の拠り所が奪われた瞬間だった。
突如の虚無感とこの一年で5人も辞めているのに運営は何をしているのだろうか?バカなのか?ど阿呆なのかな?
という烈火の如き怒りが込み上げてくる。
そもそもこの運営というかこの企業は所属タレントの稼いだ金で成り立っていると言っていいほど他の事業が壊滅的なのだ。
他の事業で金が稼げないんだから主な収入源である所属タレントのメンタルケアや諸々のアシストはするべきだろう。
てか主な収入源のはずだが何故運営はそれをしないのか?
タレントの減少は=収入の減少のはず…それなのに新事業の方に金をバンバン使ってタレントには金をかけないとはどういうことか!!
−−−−ッと、この時の私は、推しの引退という絶望、日頃の楽しみが失われた悲しみと虚無感、更に運営ヘの不満と怒りでいっぱいだった。
結果
キィーー
ドッシャーーン
辺り一帯に響く耳を劈く様な嫌な音
身体に走る雷撃が如き激痛と不快感。
どうやら私は車に轢かれたらしい
推しの引退の事で注意力が落ちていたとはいえこの私が轢かれるとは…。
そして今に至るって訳よ
即死なら良かったんだけどなぁ
そして死んでー
神様に会ってー
異世界転生して今より遥かに楽してー
チヤホヤされてー
可愛がられてー
生きていたかったなー!!
あーあ!!
10日も暇だと死ぬの一切怖くねぇーなぁー!!
覚悟決まるぞコルァ!
そもそもこの世の中で毎日死に直面してるんだから死ぬのなんて今更感があるわ!!
と大声を出したかったが声が出ない。
残念である。
まぁ声が出たら出たでこの何も出来ない身体で一生生活する羽目になりそうだしそれは嫌なのだ、が?
なん…だ、アレ?…どんどん意識が遠く…アっレ?
あと2、日は。、、いはず…そんな早く、ね?
私の意識は残り2日の寿命を残して途絶えた。
あれからどれくらいの時間が経ったのだろうか?
少しづつ意識が戻ってくる感覚がする。
身体は…動かない残念だ。
轢かれたのが実は夢でしたって展開は無さそうだ。
いつものふかふかってほどでもないベットで寝ていた感じでもなさそうだし……悲しいね。
さて、暇つぶしどうしましょうか?
…というかここ湿度高くない?
暑くはないけどジメジメするよ?
エアコンを所望するぞ!!
って感覚が戻ってる?!
久しぶりの周りに周りの気温が分かるぞ!!久しぶりに感じる感覚が蒸し暑いとか"無し"よりの"無し"だけどー。
けど身体は動かないんだね〜残念
と思っていたら周りでカサカサと音もする
まぁ音ならさっきも聴こえてたし別に問題ではない
などと考えていると微妙に腕?が動く
アレ?身体動く?
今、動いたよね?
間違いなく動いたよね?!
てか意識はっきりしてきたし身体の感覚全部戻ってる?!!
そして分かった
なんだ?私今閉じ込められてんの?!
ハッ!!もしや臓器提供で、私の散らばった臓器に私の意識が移ってしまったの、か?
まぁ馬鹿な事言ってないで状況確認しますかね。
身体は動くけどなんかよく分からない物が纏わり付いている。
コレは袋か?やけに固い様な弾力がある様な?
ゴムに近いな多分 車のタイヤみたいな感じ?
と身体が動く範囲で状況把握を行う
そして
ザリュ
とゴムに近いナニカを私の腕が貫通する。
破れるじゃん!
私非力なのになんで?経年劣化か?!!
まぁ細かい事は良いかー。
よっしゃそうと決まれば早くぶち破ってやんよ!!
メリッベリュベリュベリュベリュ
という謎に気色悪い音を立てて私に纏わり付くナニカから脱出した
いよっしゃ!!
身体動くって最高だぁー!!
さてどうしたものかとりあえず、さっきから聞こえるカサカサ音の音源を調べ……え?
目の前に自分と同じ大きさのデカい…自分と同じぐらいの大きさの虫が……いた。
黒く流線的なそのボディー、長い二本の触角、一匹いたら百匹いると思った方が良いと言われる虫、ゴキブリだ。
私は虫が特段苦手って訳ではないだが!!
クソキメェ!!!うッオェ 吐き気してきた。
てかどんどん黒い楕円形の物から産まれてきているし……ここは地獄か?極楽浄土では無さそうだな。
とりあえず落ち着け眼前の人並みサイズのゴキブリ共に襲われたら私は死ぬ。
尊厳破壊RTAが始まってしまう!どこの同人誌だ!!引きこもりオタクJKが人並みサイズのゴキブリに襲われる同人誌なんて誰が買うか!!
……性癖大国日本だし…意外とありそうだな。
そんな事を考えながら後退りすると私が囚われていたであろうゴム性のナニカに足が引っかかる。
それはどことなく今まさに、ゴキブリ達が這い出している。
その楕円形の物と同じ様な見た目をしていた。
ありえない バカな 嘘だ、嘘だ!!嘘だ!!!
だが現実は甘くない視界にはさっきから細長い触角が二本あるし、首も動かない…というか無いのだろう。
最悪だ
どうやら私は転生したらしい……ゴキブリに、、、
クソが!!!!




