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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
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積乱雲から抜け出せ

「はっ!もう時間だ!」

「いなりちゃんどうした…」

「えっ」


寝ていたはずのあたしはなぜか既に飛行場の講義室の自分の席に座っていた。


「あたし寝てから覚めての記憶ないんですけど…?」

「……遂に記憶飛んだな…疲れすぎて」

「特に変化はなかったけど…どうしよう今日の講義の記憶がないわ」

「天候に着いての講義だったぞ」

「資料ちゃんと受け取っているはずだから…読んだり内容を見て覚えるしかない…」

「今は午前の授業が終わって昼食の時間だ」

「それじゃ昼食に行きましょうか…今日は帰ったら勉強の日ね」


そして飛行場の食堂に向かって行った。


「…現実の天気予報より分かりやすいわ。雨なら雨のマークだし曇りは曇りのマークなのね」

「午後の授業はそれぞれの相棒に乗って遠乗りするって…」

「積乱雲に突入するそうだ」

「えっ怖くないですか!それ!」

「決定事項だそうだ」

「鬼だ…あ~昼飯休憩が終るぅ~」


時間が刻々と刻まれて行く!だか【上位飛行乗り】の資格を取るためにやってるしかない……。

弥一郎さんと泰帆ちゃんも目が死んでいるが行くために腹を括ったらしい。


「行くか!」


コクンと泰帆は頷いた。


「相棒を信じるしかないわね」



【サイゼンリア飛行場】


《滑走路》



「彩りトンボども!準備は良いな!」

「「「YES!マム!!」」」


鬼教官殿は2の首を持つドラゴンにまたがって空を飛ぶ準備をしていた。

あたしたちは雷に当たっても平気な【乗り人の服】を着ている、ロゼッタには今まで付けたことなかったけど嫌がらず手綱(たづな)(くら)を装着して乗せてくれた。


「その服は雷に当たっても平気な服だが風の抵抗は受ける、しっかりモンスターの手綱を離すなよ!」

「「「YES!!マム!!」」」

「行くぞ!オレのスピードに着いてこい!彩りトンボども!」


鬼教官殿がそう発言すると一斉に空に飛び上がった、しかもこれまで飛んだことのないとても高い大空に!


「ひやぁ!」

「うぉお!」

「うわ!」

「初めての割には人を乗せたまま上手く風に乗ったな、このモンスターどもは人を乗せて長距離を飛んだことのあるな。

あの黒い雲の中に行くぞ!」

「「「YES!マム!」」」


そう言って孟スピードで進みだした。

息を吸っても吐いてもそこまで痛くなかった…酸素が薄い筈なのに…そんな事を思っている内に積乱雲の中に入って行った。


「前が見えない…!」

「暗い…しかも雷がゴロゴロしてる…!」


ピシャッ!と雷が教官に直撃した!


「教官殿!」

「オレの心配をしてないで自分たちの心配をするんだな!」

「「えっ」」


泰帆とその相棒のグリフォンに直撃してグリフォンがたじろいだ!弥一郎さんの所も同じ事になっていた。


「くっ!」

「グリフォンや大鷲の鳥系は雷に当たると大ダメージを食らう、今日の午後の授業はコンパスを使って方向を指し示し自分だけでこの積乱雲を抜けることだ!早くしないと大変なことになるぞ?」


それぞれがコンパスを使い方向を決め動き出した。


「あたしたちは北よ!」

「(  ̄ー ̄)ノ」


ロゼッタはあたしの指示を受けてスピードを上げながら積乱雲の中の移動を始めたがゴロゴロと雷が轟いて凄い。


「ロゼッタ!大丈夫!……きゃっ!」


雷が直撃したがあたしにはダメージがなかった…ロゼッタもけろっとしてる。

そして何事もなく進んでいると雷を纏ったモンスターが現れた!


「サンダーホークだ!何かこっち威嚇してる!」

「ピュロロロ!」

「どうする?ロゼッタ狩っちゃう?」

「( ̄¬ ̄)じゅる…」

「ヒュ!?」

「焼き鳥?」


サンダーホークは逃げ出たロゼッタは追い掛けようとしたが何かを感じ取ったらしい…体を整えて静かにしている。

雷の音がしない……するとどこからか蒼い火の玉が飛んできた。


『彩りトンボども!聞いてるか!これから定期的にオレのモンスターが【(そう)氷焔(ヒョウホムラ)】を飛ばす…さっさと抜け出さないと2時被害が出るぞ!』


ロゼッタに右!右!回避!と指示を出し指示通りに避けたと思ったけど。


「ひぃ!何あれ!まじで飛ばしてきたわ!」

「(|| ゜Д゜)」


教官殿のモンスターの技が急所に当たったロゼッタが全力で動き出した。


「うっ!早すぎる!」


手綱を握り締めているけど風に飛ばされたビニール袋の様にバサバサと動いている感じがするぅ~!ロゼッタ、何を焦っているの!


「ぬにゃぁあ~!」


ブチッと手綱が切れた………あっ終わったわ。

地上の引力に引かれヒューーーーと落下して行った助けてお母さーーーーん!


「イルゼが方向音痴で良かった…?」

「(;・ω・)」

「火山の時にくれた料理の御礼…」

「たっ助かった~ありがと!泰帆ちゃん!」

「ブルーフレイムドラコちゃん行っちゃたよ…」

「ロゼッタ何かビビってたわ」

「何かが原因でパニックになったのかも…」

「あたし今回ので落第したかたも」

「取り敢えずゴールまで行こう…」


泰帆ちゃんの後ろに座らせて貰ってゴールまで向かった…途中雷に打たれ複合属性の技?に当たろうともグリフォンちゃんは屈せずゴールに着いた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



ゴールに着きそこには鬼教官殿に調きょ…教育を受けてしくしくしていたロゼッタが居た。


「(´;ω;`)」

「主人のピンチに気付かぬトカゲはまだオレの足下で大人しくしていろ……彩りトンボども今回は全員合格とする、水色トンボのモンスターがパニックになり、手綱が切れた問題も起きたがゴールしたからな」

「「「YES!マム!」」」

「時間もまだ余っている!オレのモンスターと貴様らのモンスターと組み手をさせる!」

「マム!」

「何だ!」

「相棒たちはボロボロであります!」

「そんなの関係ねぇ!」

「YES!マム!」

「さっさと準備を始めろ!トカゲ!貴様も迎え!」



教官殿にボロクソにされたロゼッタが教官の相棒に八つ当たりをしていたがあんまり効いてなさそうであった。

グリフォンと大鷲は既に満員喪失であった為に教官のモンスターの一撃を食らって伸びたがロゼッタの攻撃が飛び火してそれが止めの一撃になって戦闘不能になった。



「……怪獣大乱闘」

「ははっ俺の相棒が即戦闘不能に」

「ごめんなさい…あたしの相棒が止めの一撃を」

「……恐ろしい」

「かなり弱っていたが…一撃か」

「なんか…すみません」



ロゼッタもかなりボロクソになったが戦闘不能になることなく一定のダメージを与えられ満足したみたい…でも何か影を感じさせるわ…普段なら直ぐに腕に絡み付いて来るのに…今日は指輪に帰って行ったわ。



「今日はこれにて終了だ!」

「「「YES!マム!」」」

「水色トンボ!貴様は少し残っていろ!」

「YES!マム!」

「残りはさっさと帰れ!」

「「YES!マム!」」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「さて水色トンボよ」

「何でありますか!マム!」

「貴様を置いたままゴールしたのを引きずっている…が手入れは出来そうか?」

「手入れでありますか…」

「そうだ、今から2日の内にモンスターの感情を手入れをしておけ、山登りした次は嵐の海を渡る訓練を1週間掛けて行うその間にケアをしろ」

「了解しましたであります!」

「もし難しかったら無理をするなよ…貴様も帰ってよし!」

「YES!マム!」



こうして飛行場を出てサイゼンリアの育成センターにもどって行った…なんか教官殿…ほんのちょっぴり優しくなった?

……気のせいかしら。



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