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ワールドフレンドウォーズ  作者: 冬こもり
東の頂点を取るまでの道
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訓練開始



サイゼンリア飛行場


講義室


「おっ根性あるないなりちゃん!」

「あっ弥一郎さん……元気ですね…3時間しか休めてないのに……あれ?オカマさんとかは?」

「ぷっ…オカマさんか…アイツは「アタシ才能ないから降りるわ」と言って辞めたよ」

「あぁ」

「他の奴らも…家畜になる気はないからって諦めたよ」

「まじですか」

「今は何処かで攻略してんじゃないか?」

「…もう1人はまだ来てないんですね」

「もしかしたら辞めちゃったのかもな」

「…キツかったですもんね」

「俺ですら初めてこのゲームで疲れをかんじたよ」

「あたしもです」


そして開講の時間となって。


「ほう…貴様ら3人も残ったか!」

「えっ3人?」


講義室に目が死んでいたが眼鏡を掛けた泰帆がふらふらしながら歩いて来て着席した。


「遅刻は厳禁だが…今回は許してやろう!」

「「「YES!マム!!」」」

「コレより上空圏のルールを叩き込め!まだ提供されていないが飛空艇での行き来が出来るようになるとこの飛行場から沢山の物が飛び回ることになる。

我々【飛行乗り】となる者はとっさの状況を見て飛び回らないとならない、理由はわかるか!」

「YES!マム!!それはモンスターと飛空艇がぶつかる事を避けるためであります!」

「半分しかあってないぞ!青トンボ!」

「申し訳ありませんであります!マム!」


…青トンボとは弥一郎さんであたしはきっと水色トンボと呼ばれるわね、もう1人の方は緑トンボかしら?


「他にわかるトンボは居ないか!」


えっえーと…ぶつかるのも入ってるけど他には何かしら?考えていると泰帆ちゃんが。


「マム…それはモンスターと飛空艇がぶつかる事…モンスターの状態…そして天候でありますか…?」

「声が小さいぞ!緑トンボ!…がまぁ良いだろう!そうだ、モンスターの健康状態、天候も含まれている、嵐に突っ込む物好きは研究者とクレイジー野郎しか居ないだろう!」

「「「YES!マム!!」」」

「宜しい!」

「次は……」


講義を5時間ぶっとうしで行いお昼になった。


「昼飯がこんなに美味しいなんて!」

「うん旨い!」

「…美味しい…」


今は3人で弁当のおかずを交換して3人で食べているわ。


「そっか…いなりちゃん料理は苦手か」

「…暗黒物質になるか料理になるか作ってみないわからないんです」

「沙葉って子は料理上手だな~唐揚げ旨い!…俺のは育成センター弁当だけどな」

「沙葉と同じように料理が旨い子って居るんだね」

「……家族が多いから…」

「泰帆ちゃんもうめぇぞ」

「ありがとうございます……育成センターで料理器具を貸して貰えますよ…」

「そう言えば泰帆ちゃんって誰かとパーティー組んでるの?」

「……この訓練に参加する前までは居た…」

「居たって事は今はソロなのか?」


泰帆はコクンとジェスチャーした。


「ここで暮らして居れば色々あるよな」

「ハーレム作るらしい…」

「なっ!ハーレムだと!」

「うわ~」

「もげれば良いのに…」


さらっと泰帆ちゃんが毒吐いた!


「大丈夫なのか?」

「平気だと思う…東の上位ランカーだから…」

「えっ」

「だとすると君も上位のプレイヤーさんか!」

「あっそろそろ昼休みが終わる!」

「飯食わないとやってられねぇぜ!」



ガツガツと昼食を流し入れた。泰帆はマイペースに食事を取っていた。

昼休みが終わり、午後の授業が始まった。



「さて、モンスターの訓練を始める!」

「「「YES!!マム!!」」」

「貴様らがやることは緊急回避、上昇、下り、空中での乱闘、スピードアップ、雷雲の中での過ごし方、方角を把握することだ!」

「方角を把握する事については無理であります!」

「口答えするな!青トンボごときが!」

「YES!マム!!」

「方角を把握するためのアイテムは支給する!安心しろ!」

「「「YES!マム!!」」」

「貴様らのモンスターを呼び出せ!」

「「「YES!マム!!」」」


あたしはロゼッタを呼び出し弥一郎さんは大鷹を召喚し、泰帆ちゃんはグリフォンを呼び出していた。


「受け取れ!トンボども!」


いなりたちは【天空のコンパス】を手に入れた!


「そのコンパスは壊れる事のない希少なコンパスだ!生涯大切に持っていろ!」

「「「YES!マム!!」」」


そして今日の授業は終わった。


「帰ろ…ようやく家に帰れる…」

「えっいなりちゃん、もうテント生活卒業したのか!」

「はい、卒業してます」

「末恐ろしい子!」

「あたしが組んでいる子のお陰でもありますけど」

「…それじゃ」


泰帆ちゃんの方はさっさとサイゼンリアの育成センターに向かっていった。


「いなりちゃんじゃあな」

「はい、また明日」


弥一郎さんは門の外に向かって歩いていった。さてとあたしも帰らないとね!



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