十五話 ~隠しステータスの確認~
エクスに貸してもらった部屋で就寝しようと思ったが忘れてたことがあった
「そういえば隠しステータスを見てなかったな」
ゼティス様に折角隠しステータスのことを教えてもらったのに見ないんじゃ聞いた意味が無い
「・・・よし!確認しよう」
確か、確認方法は先ず普通にステータスを開いて・・・
(戦闘情報完全展開)
そう念じるとステータス画面が変化した
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筋力8
知能5
移動速度15+3
身体強度10
スタミナ8
イメージ50
隠しスキル 『闇討ちS』レベルMAX 『可能性の種』
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なるほどこんな感じか。筋力が攻撃力補正で知能は魔法威力だろうな。・・・流石俺だ、知能がクッソ低い!
移動速度は敏捷を取得した状況から走る速さだろう。スタミナはだいたい分かるが一応見ておこう
『スタミナ・・・ダッシュ可能時間。全力で走ると一秒で1減少、限界を超えて走り続けると一部の能力ダウン。0になると1上昇』
・・・概ね予想通りだな。8しかないのにあの時逃げ切れたのは敏捷の効果のおかげだろう
身体強度はなんだろう?
『身体強度・・・防御力補正。ダメージを受けたときに確率で上昇。』
防御力の補正ねぇ・・・ダメージ受けたら上昇ってなんだよ、痛いって
というかイメージだけ異様に高いな・・・まぁこれについては納得だ、これも魔法の威力に関わるんだろう。ゼティス様も魔法で重要なのはイメージだって言ってたし
・・・さて見て見ぬふりをしてたが今度は隠しスキルだな。一応こっちに可能性の種はあったが、問題はもう一つの方だ
闇討ちってなんだよ・・・実際日本にいた時に心当たりは大いにあるけどさぁ・・・なんでスキルになってるんだよ
まさかとは思うが、悠斗に対してよくやってたからか?全部返り討ちにされたけど・・・まぁ最終的には少しだけ悠斗の油断をつけるようになったしな。・・・というかあいつに少しでも通じれば大半の相手には通じるだろう
・・・一応確認しよう
『 闇討ちS・・・不意打ち成功率&スタンさせる確率99%固定 任意発動』
・・・Sはスタンって意味だったかぁ、というか99%固定とか殆ど確定だよな。もし今悠斗に向かって仕掛けたら成功するかな?・・・何故だろう、成功するビジョンが浮かばない!
まぁでも確認はこれぐらいでいいかな?もう疲れたし早く寝よう
なんだか今日はやけに長い一日だった気がするなぁ。日本にいた頃ならあっという間に感じたってのにな
こっちに来てから思ったことはこの世界の人はいい人が多い、少なくとも俺が会った人はみんないい人だった。
それでもやっぱり、日本での未練はある。もっとあいつらと一緒に遊びたかったなぁ・・・
悠斗が俺を弄りながら皆を引っ張り回して、准が一也に毒を吐いて、一也が怒って、俺がツッコむ。そんないつも通りの日常をもっと過ごしたかった
だがそれはもう叶わない。それこそあいつらがまとめてこっちに転移してくるなんて奇跡が起こらない限りは
こうして俺は友との思い出を引きずりながら眠りについた
眩しい光に包まれるとそこは見覚えのある場所だった
「あれ?ここはまさか」
そうだ、ここは神の空間。一年程前に俺が異世界に召喚された時に事故で通った場所だ
「おい、ここはどこだよ・・・」
「なにもないね・・・真っ白だ」
俺の友達、そして龍斗のクラスメイト、横井一也と東郷准も一緒に来ていた
「おれは知ってるぞ、ここがどういう場所なのか」
「マジで!おい悠斗!ここはどんな場所なんだ!?」
「僕も知りたいな。ここはどこ?」
「あぁ・・・この場所は・・・」
この場所の名を二人に伝えようとしたその時だった
「ここは神の空間だよ」
俺の言葉を遮り、突如として謎の青年が現れた
「あの・・・すみません、貴方は?・・・それに神の空間って・・・」
准が当然の疑問を口にした。だが俺には分かる。恐らくだが・・・この人も神様だろう。ただ一年前に会った神様とは違うが
「あぁ先ずは自己紹介だったね。僕の名前はゼティス、・・・一応は神様っていう存在さ」
「「マジで!?」」
一也と准が反応している、・・・おれも一年程前に同じような反応したなぁ
「本当さ、それで君は驚いてないけど、ひょっとして君が悠斗くんかな?」
・・・なんで名前を知ってるんだ?・・・あぁ神様だからか
「はい、確かに俺が悠斗ですが・・・もしかして貴方が俺達をここに?」
「その通り、話が早いね」
まぁ二回目だから取り乱すこともないしな
「でも一応聞くよ?今からだいたい一年前に君は異世界に召喚されたね?」
「はい、されました」
おれがそう言った瞬間一緒に来た二人が当然驚きながら聞いてきた
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ!異世界に召喚?どういうことだよ!」
「同感だね・・・僕達は状況が飲み込めてないから説明してくれると助かるな」
そう聞いてきたので二人に簡潔に説明した
「し、信じられねぇけど確かにそれならお前の身体能力がおかしくなったのにも納得できるな」
「うん、正直驚いた。異世界に召喚されるなんてそんな小説みたいなことホントに起こるなんてね」
どうやら今の説明で納得してくれた様だ、二人とも物分かりがよくて助かる
「・・・そろそろいいかな?」
「はい、オッケーです。待っててくれてありがとうございます」
「気にしなくていいよ。・・・それで本題だけど」
どんな話なのか軽い気持ちで構えていると次の言葉は俺にとっては何よりも衝撃的だった
「君は龍斗くんの友達なんだよね?」
は?この人は今なんて言った?なんで龍斗の名前が出てくるんだ?
「ちょ、ちょっと待って下さいなんでここであいつの名前が・・・」
「簡単なことだよ、僕は彼とさっきまで喋っていたんだ。それで君のことを教えてもらった」
・・・は?龍斗と話してた?どういうことだ?あいつは死んだはず・・・
「すみません、ちょっと待って下さい。あいつはトラックに轢かれて死んだんですよ?思い出したくないですけど、あいつの死体ははっきりと見ています」
「そうだ!俺は確かに葬式の時にあいつの死体を見たぞ」
「龍斗の死体は酷い有様だったよ、・・・思い出したくないほどに」
やっぱりあいつが生きているとは思えない、だがゼティス様はただ一言こう言った
「僕は死人の肉体は移動できないよ。僕は彼の精神を呼んだんだ」
そうか、そういうことか。確かに精神を呼んだなら死体が残っていたことに納得がいく。だが
「待って下さい!精神を呼んだのなら確かに死体は残っています。でも貴方はさっきまで龍斗と話していたって言いましたよね?じゃああいつはどこへ行ったんですか?」
そう、気になるのはそこなのだ。本当にさっきまで話をしていたのなら龍斗はどこへ向かったのかが気になるのだ
「それを話すと結構長くなるけど・・・いいかい?」
「はい!俺はいいです!一也と准はどうだ?」
「俺もそれは聞きたいと思ってたぞ」
「勿論僕もそうさ。・・・聞かせて下さいゼティス様」
「分かったよ、じゃあ話すよ、その前に先ずは彼の本当の死因から・・・」
そして龍斗の本当の死因を聞き俺達が感じたのは激しい怒りだった。低位の神が遊びで龍斗を殺したとかなんとか、まぁそいつは地獄に落とされたらしいが
「それでここからが本題だよ。龍斗くんは今異世界にいるよ。所謂異世界転生だね」
え?・・・異世界転生?流石にあっさりしすぎじゃないか?・・・でも取りあえず龍斗が別の世界で生きていることは分かった
「異世界転生!?それってラノベとかでよくあるアレか!?」
「落ち着いて、バカズヤ。転生するのは僕達ではないから」
「准テメェ!バカズヤとか喧嘩売ってんのかぁ!」
「ごめ~ん、大きい声出さないでくれるかな?耳が痛いから」
なぜか一也と准が喧嘩しだした。・・・多分龍斗が生きていると知っていつもの調子に戻ったのだろう。いいことではあるが・・・止めるか
「お前ら喧嘩すんなよ!」
「「へいへい、分かりましたよ~っと」」
「それで、ゼティス様、あいつは異世界に行ったんですよね?」
「うん、そうだよ」
それが分かったなら話は早い、龍斗を探しに行こう
「ありがとうございます。・・・おいお前ら!龍斗を探しに行くぞ!」
「え?ちょっと悠斗くん?何する気」
「決まってるじゃないですか、あいつに会いに行くんです」
「うん、それは分かってるよ。どうやって行くの?」
「それは俺も気になるな」
「僕も気になる」
簡単なことだ、俺が持ってる全能スキルを使えば簡単だ
「よし、二人ともしっかり俺に掴まっとけよ!」
「「お、おう」」
「・・・まさかとは思うけど、君の持ってるそのスキルを」
「はい、そのまさかです」
「ねぇちょっと!まだ龍斗くんがどこにいるのか伝え――」
「転移!」
ゼティス様がなにか言っていたけど。気にしている暇はない。俺達は一刻も早く龍斗に会いたいのだ
ようやく龍斗を探す旅が始まった




