四話 ~街に着いて~
さて、教会に行くと決めたはいいけどまず教会がどこにあるかさっぱり分からん
やっぱり街の人に聞いた方がいいかな?
俺にとっては知らない人に話しかけるというのはいろいろと心配だがやはりこれも慣れなくてはならない
・・・・・・どもって声が裏返ったりしないかな
取りあえず、勇気をだしてそのら辺を歩いている人に声を掛けてみることにしよう
「あの・・・・すみません!少しお時間よろしいでしょうか!」
ヤバイ・・・・・どもりはしなかったけど声がデカすぎた
「えっ・・・うん、いいけど・・・・」
ほら相手ビックリしてるじゃん!
「教会ってどこにありますか?さっきこの街についたばかりであんまり分からなくて・・・・」
「あ~旅の人かぁ・・・・なんでこの街に?」
目の前の少女は警戒するように聞いてきた・・・なんでと聞かれても・・・・まさか異世界から転生してきましたなんて言っても信じて貰えないだろうし・・・・
「実は目が覚めたら近くにある森で目が覚めまして・・・・・・」
「森!?あそこって最近この周辺で一番危険な所だよ!?どうしてそんな危ないところに!?」
あの森そんなに危険だったのか・・・避けてたとはいえよく生きてたな俺、でもどうしてって・・・・困ったな・・・小説でよく使われてるアレはどうかな?
「えっ・・・・何でだろう」
こんな純粋そうな子に嘘をつくのは心苦しいが記憶喪失ということにしておこう
「覚えてないの?」
「はい、自分がどんなところにいたかも全く」
「そうなんだ・・・」
目に見えて悲しそうにしてる・・・・なんていい子なんだ・・・心が痛い
「それで目が覚めた後なんとか森を抜けて暫く歩いてから安全な所がないか探して」
「それで近くにあったこの街に?」
「はい、そんな感じです」
「そっか・・・ごめんね?嫌なこと聞いちゃって・・・・」
「大丈夫です気にしてませんから」
「それでたしか教会への道だっけ?お詫びになるかは分からないけどせめて案内するよ」
「いいんですか?」
その方が俺としては助かるけど・・・・
「いいのいいの、それと敬語はいらないよ見たところボクと同じくらいだし」
「ああ分かった、じゃあそうするよ」
確かにこの子俺と同じくらいに見えるな・・・それによく見ると結構かわいい・・・ボクっ娘だと!?
「あっ!それと君、名前はなんて言うの?」
あれなんか名前聞かれたよ?・・・・・まさかこの子俺に気がある?・・・・あり得ないな
「俺の名前は龍斗」
「へぇリュートって言うんだ、ボクはレニアだよ、これからよろしくね♪」
なんだか名前のニュアンスが違う気がするけど・・・まぁいっか
「ところで教会に行ってなにするの?」
何するって聞かれてもなぁ・・・・
「ちょっと説明しづらいかな」
「説明しづらいって・・・・もしかしてテロ!?」
おっとひどい誤解だ
「いや違うぞ!?簡単に言うと祈りに行くだけだって!」
多分祈れば行けるはず・・・・だよな?
「なんだ、祈りに行くだけかぁ・・・でもそれのどこが説明しづらいの?」
「本当にその辺はどう説明すればいいか分からないから」
神様と会話しに行くなんて言っても流石に信じて貰えないだろうしな
「分かった、そこまで言うならもう詮索はしないよ」
「助かる」
それから俺はレニアといろいろと話をしながら教会に向かった
「おっと見えてきた、あれが教会だよ」
「・・・・・・・デカいな」
なんて言うかホントにデカい、ちょっとした城と言われても信じれるくらいには
「あはは、この街に初めて来て教会を見た人は皆そんな反応をするね」
「マジで?」
「ホントだよ」
まぁいいや、とりあえずゼティス様に聞きたいこともあるし早く入ろう
「じゃあボクはここで待ってるから」
えっ・・・・待ってるってなんで?
「待っててくれるの?なんで?教会までって言ってた気がするんだけど」
「せっかくだからこの街を案内してあげようと思ったんだけど・・・・もしかして迷惑・・・かな?」
いやそっちのが助かるけど・・・・・
「いや別に迷惑じゃないし案内してくれるならそっちの方がいいけど」
「良かった!じゃあ入り口の近くで待ってるから用件が済んだら話しかけてね!」
「あぁそうする」
そして俺は教会の扉を開けた
「あれ?誰もいない・・・・」
もしかして夜逃げ?いや、多分このフロアに誰もいないだけかもしれない、ちょっと誰かいないか呼んでみよう
「すみませーん誰かいませんか」
反応がなにもない声デカくした方がいいかな?
「すーみーまーせーん!だーれーかーいーまーせーんーかー!」
すると
「うるせぇ!聞こえてるからデカい声出すな!」
目の前に現れたのはだいたい俺と同じくらいの少年だった・・・確かに反応なかったからってデカい声だすのは軽率だったな、反省しよう
「すいませんでした!」
「で、誰だお前?ここになにか用でもあるのか?」
用がないのに教会に来る人なんてあんまりいないと思うが・・・・
「あの・・・・この教会って神父さんとかは・・・・」
すると目の前の少年は溜息をついて
「・・・・・・俺だよ」
マジか、俺と同じくらいの彼が神父なのか、どういう事情かは聞かない方がいいかもな
「・・・・・そうですか」
「はぁ、で、用ってなんだ?何の用もないのに来たなんて言ったら直ぐにたたき出すぞ」
「いやぁ少しお祈りしたいな・・・と」
「・・・・こっちだ着いてこい」
「あっ・・・はい」
取りあえず目の前の不良神父に言われたとおりに着いていくことにした
「着いたぞ・・・・ここだ」
・・・・外観通り広かった・・・・・うっかり目の前の不良神父を見失おうものなら迷子確実だった
「用が済んだら報告しろ、お前一人だけで戻ろうとしても確実に迷うからな、それと敬語はやめろ」
・・・・この街の人って敬語使われるの嫌いなのかな?
「はぁ、分かった終わったら報告する」
一言だけそう言って祭壇の前に行く
・・・祭壇もデカいな
とりあえず座って手を組めばいいかな?
とりあえずそれっぽい姿勢をとったその時だった
(眩しっ!)
周囲が眩しい光で包まれた




