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三話 ~街に入る前に~

歩き続けているうちにようやく街が見えてきた、おそらく俺が歩いていた時間は1時間にも満たないだろう


なのにどうしてだろう、もう何時間も歩いたような気分だ


 当たり前だ、わざわざモンスターのいそうな場所を避けたりモンスターに見つからないように移動して余計な労力を使ったのだから


 物語の主人公ならばこそこそせずにモンスターに見つかれば即座に撃退するのだろう


だが俺は物語の主人公などではない、俺はただの一般人だ、そもそもここは「現実」だ、現実に「主人公(ヒーロー)」などいないし、悪人や悪党がいても「悪役」がいるはずも無い


仮にこの世界が物語だとしても俺が「主人公」の器な筈が無い、そういうのは悠斗みたいな奴のことをいうんだ


これが物語ならば努力もしない俺は精々道行くモブぐらいがお似合いだろう


だが俺はこの異世界でもう一度生きると決めた、努力すると決めたんだ、それなら「一般人(モブ)」からせめて「脇役」にはなってやる


しかしその為に一番問題なのは殺しに慣れることだ


平和な日本で普通に過ごしていた俺は当然生物を殺したことなど一回もない(ただし蚊は除く) 


だが生きたいなら最低でも襲ってくる者は殺さなければならない、そしてその行為に慣れることが出来なきゃそれ以前の問題だ


モンスターを殺す度にいちいち吐き気を催していればそれが原因で動きが鈍り死へ直結するだろう


だからせめてこれは早いうちに克服しなければ・・・・


 あれこれと考え事をしているうちにふと気になったことがある


「そういえばあれから一回もステータス見てなかったな」


そう・・・ステータスをモンスターを殺してからは一回も見ていなかったのだ


モンスターを殺すことに慣れたとしても自分のステータスが分からなければ、慢心に繋がり結局死ぬ


一応モンスターは何体か殺したわけだしいくらかレベルは上がっているだろう



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 アマノ リュウト

     

 レベル5


 年齢 17

     

 生命力82/82


 魔力 47/47


 攻撃力45


 防御力40

    

 スキル 『最上神の加護(微小)』


     「敏捷」レベル1


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・・・・・・いやちょっと待ってくれ、上がりすぎじゃね?


最初の時と比べたら攻撃力と防御力が2倍近く上がってるんだけど・・・・


それに魔力が20も上がってる・・・・こういうMP系は上がりにくいイメージがあるのに・・・・


・・・・・・・そういえば加護の効果にステータスに3のボーナスがあったな


しかし一番気になってることはスキルが増えていることだ、おそらくこのスキルが逃げている最中に


頭に響いた音の原因だろう、敏捷か・・・・・・予想はつくけど一応効果は見ておこう


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「敏捷」・・・・・・隠しステータスに影響を与える(走った時のスピードがアップ&スタミナの減りが僅かに減る)


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あれ?思ってたよりずっとやばそうなんですけど・・・・


隠しステータスってなに?


こんなのゼティス様から聞いた覚えないんだが・・・・


・・・・・・・レベル1ってことは上がったりするのかな?

 

教会に行ったらゼティス様にもう少しスキルやステータスについてもう少し詳しく聞いてみることにしよう


ステータスの確認はこの辺でいいだろう・・・・早くしないとモンスターが森から出てくるかもしれないしそろそろ街に入ろう


なんだかもう精神的に疲れた、もう今日は街から出ないぞ














ようやく街についたが小説によくある身分証かなんかの提出は無かった、俺的には助かったがなんだか拍子抜けだ


ぶらぶらと街を見てみようとも思ったが最初に教会に行くことにした


ゼティス様に殺しのことを相談するためだ


教会の人になにか絡まれるかもしれないと不安に思いつつ俺は意を決して教会に行くことにした


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