表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Boundary  作者: 楓シロ
65/75

第65話 それでも進む

 機構の作戦フロアに、けたたましいアラートと共に「鶴見緑地」への緊急出動命令が下った。


 フロアに集まった全員の前に、カイが透過モニターの地図を展開する。 


 「鶴見緑地、その敷地内に、昨日奪われたものと、もう一つの『旧AIコア』の固有エネルギー反応が確認された。昨日から、周辺一帯の電磁波異常が急激に跳ね上がっている」


「敵がすでに先回りして、何かを仕掛けている可能性は……」

 師乃が深刻な顔で尋ねる。


「極めて高い。もたもたしている時間は無いぞ、急ぐぞ」


 蓮が静かに立ち上がった。

その表情には、いつもの軽薄な明るさはなかった。

 

 凪を失った悔しさを秘めた、静かな闘志が宿っていた。


「……行くか、みんな」

「ええ、行きましょう」

 紫苑が頷く。


 日和もまた、ノアをしっかりと胸に抱きかかえて立ち上がった。


 ソラは、そんな全員の姿を順に見つめた。


凪はもういない。

御影は右腕を失った。


 それでも。


誰一人、立ち止まってはいなかった。


ソラは両手を強く握る。


怖かった。

また誰かを失うかもしれない。

今度も間に合わないかもしれない。


それでも――。


ソラは顔を上げた。


「行きましょう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ