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ガクは、廃墟のなかでも形を保っている場所にたどり着き、隠れていた。携帯食料を無理やり、口に詰め込む。
《激流》や、そのほかの異能者の攻撃に巻き込まれ、ほとんど進めなかった。
ぱち、ぱち、と薪が燃えている。ここに来て、何時間経っただろう。おそらく、6時間。
「たべないと」
ソーニャの声に、ガクは、ハッとする。
ガクは、唇に当てていた携帯食料を眺める。
―ぼんやりしてっと、あったしが、もらっちゃうよ~!
チユキのソプラノが聴こえた気がして、ガクは嗚咽しかける。
―泣くな、水分が余計に出ていくだろ
ガクは、携帯食料を口に詰め込み、無理やり咀嚼する。
「この状況になっている原因を特定するんだ」
ガクは、そう言い、薪を消す。
―始まりは、ここでアイメルトの残党が暴れているという通報だった。まさか、あれはこの事態を引き起こすための罠か?
どん、どん、と何かが炸裂する音が響く。建物が揺れ、ソーニャが震える。とおくで何がか燃えているのが見えた。
暗闇のなか、オレンジの光が、ぼんやりと二人の頬を照らす。
―一体、何が起きているんだろう。チユキは、フェルグスは無事だろうか




