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第二十話 情報交換

数年ぶりでござる。設定だけやたら詰めたのに、文才がなさ過ぎて面白く書けないよ…タスケテ…

 

「なかなかエグい事するよねぇ」

「あっちは商品を大量ゲット、俺は大儲けでWin-Winだろ?」

「その割にはアイツだいぶ顔青かったけど?」


 俺はあの後素材を全て買い取ってもらい、かなりの額の対価を受け取った。

 ぶっちゃけ魔王討伐の報奨金を含めもう働く必要が無いくらいには金がある。

 …特に今欲しいものもないんだけどな。


 アリミオが紹介したいヤツがいると言うのでついて行けば、恐らく俺と同世代か、それより下の年齢に見える2人の女性が囲んでいるテーブルの方へと向かっていく。


「戻ったよー」

「あら、おかえり。…って、その人は?」

「腐れ縁ってやつ?弟弟子的な」

「ふーん」


 興味深そうにこちらを見つめる二人。

 俺はなるべく笑顔で挨拶をした。


「響谷だ。よろしく」

「ライナよ。こっちはユウリ。こちらこそよろしくね」


 ライナと名乗った少女は、金髪をツインテールで結い、少々気の強そうな印象を受ける。帯剣しているし剣士だろうな。

 ユウリは碧緑のロングで、たれ目でおっとりとした印象だ。この子は杖を所持しており、聖印なんかもないから魔術師で相違ないだろう。…アリミオも魔術師だよな?


 軽く二人と握手を交わす。

 案外不信感は持たれていなさそうだ。


「それで、なんで俺をこの二人に会わせたんだ?言っとくがパーティはまだ組めないぞ」

「え!?嘘でしょ、誘うつもりだったのに!」

「外せない用事があるんだよ。ていうか、剣士と魔術師二人の構成にさらに魔術師加えるとかどう考えてもバランス悪すぎんだろ」

「それは別にいいじゃん仲いい人としか組みたくないし」

「そりゃ分からんでもないが」


 こいつパーティ組んでたのか。意外だ。

 すると、ライナがニヤニヤとした顔を隠そうともせずに尋ねる。


「ねぇねぇ、二人ってさ…『そういう』関係?」

「「んな訳ないやろ」」

「…なーんだ。アリミオがいい人見つけたと思ったのに」


 自分にそういう感情を持つこと自体あり得ないだろう。

 いや、いるにはいるのか。そういう奴(ナルシスト)が。

 少なくとも知っているやつのうちにはいないが。


「他に用事が無いなら私達は宿に戻るけど、二人はどうする?」

「私はもう少しコイツといるよ。積もる話もあるだろうし」

「分かった。じゃ、ユウリ。行くよ」

「あ、はい!」


 ユウリは慌ただしく立ち上がり、ライナの後を追いかける。


「さて、それじゃあ一旦外に出よっか」



 *   *   *



 町外れの裏路地に入り、防音を施す。

「…さて、私は君?が魔王討伐に行った後のこと何も知らないんだけど、何があったの?」

「そのままのキャラで行くのかよ…ま、別にいいけどさ。ざっくり言うと、魔王倒したら魔王になれって言われて、それを王様に伝えて、魔王になった後、停戦協定を結ぶって流れになった」

「ほーん…だいぶ面倒なことになってない?」

「そりゃな…魔王とかごめんだっての」


 俺はそもそも責任とかいうのが大嫌いだ。理想はアドバイザー一択である。


「ていうか、魔王になるってどゆこと?今なれないの?」

「なれるにはなれる。けど、魔族間で行われてる魔王決定戦的なのがあってな。本来なら勇者に魔王が倒された時点で、ほかの魔族に受け継がれるんだが…勇者じゃなくて魔族の俺が倒したせいで、「勇者が倒したはずなのに魔王紋が誰にも出ない」ってことで、決定戦を行うんだと」

「じゃあ、それに出るんだ」

「ああ。まぁ、決定戦無しでいきなり私が魔王ですは通じんだろ。確実に文句つけてくるやつとか、挑んでくる奴がいるだろうし」

「だったら最初から潰す、か」


 最強なのを認めさせれば、嫌でも魔族は従わざるを得ない。

 そういう社会だ。この方が手っ取り早い。

 なんなら制度に則った上でわからせれば文句も言えんだろ。


「で、パーティ組めないってのはその魔王の仕事があるからって事ね。なんでわざわざギルド来たん?」

「定期的に来れなかろうが目の前にあったら行くだろ。異世界だぞ」

「確かに…」


 俺は実利より目の前の快楽とロマンを優先する刹那快楽主義者だからな。後のことは知ったこっちゃないのである。


「あ、そうだ。さっき証人になってくれた礼をしないとな」

「なに、何かくれんの?」

「物じゃないが、魔法の情報とか、魔力流路とか調整してやろう」

「マジで?すっごい助かるわー」


 魔法の幅が増えるぜー、とか言いながらアリミオが背を向ける。

 そこに手を当て、魔力を流す。


 ちょいちょいある亀裂や損壊を修繕しながら、魔法陣…この世界風に言うなら、魔術構造式の情報を電気信号に変換して流し込む。


「おぉう、脳が震えるぅうぅうぅう」

「変な声出すな、てか脳はないだろ」

「そういわれてもぉおぉお」


 後は魔力流路の抵抗を下げるために、地下から拝借した魔力の伝導体みたいなやつを混ぜて、完了だ。


「はい終わり」

「サンキュー、なんか体の調子いい気がする」

「まぁ結局魔力で動いてるようなもんだからな。通りがよくなったら体の調子もよくなるだろ」

「自分が作り物なの自覚しそうになるからやめてねー、自我崩壊してぶっ倒れるよ?」

「へいへい、悪うござんした」


 用事が済めば、アリミオはさっさと帰ってしまった。

 さて、当日まであと八日。まだ余裕があるとはいえ、魔王国での情報収集もしなければいけない。

 俺は来るときと同じように路地裏で性別を変え、魔王国へと舞い戻るのだった。


魔術構造式について…ただの魔法陣。幾何学模様のプログラム言語みたいなもの。


アリミオは前述のとおりゴーレムなので、中身は構造式と魔力導体と炭素ケイ素水分諸々みたいな感じです。脳の代わりになってるのはぶっちゃけ生成系AIと一緒。体を精密に動かす大量の構造式と条件分岐参照先(響谷の記憶)を基に確率的な挙動をしてるだけです。

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