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クリスマス・イブ

クリスマスとは愛する人のためにあるのです。

さあ

クリスマス・イブ!

クリスマスだ!

街は活気に溢れてる


若い恋人たちが

キスを交わしていた


幼い姉妹が手を繋いで

笑いながら雪を食べている


老齢の夫婦は

手を繋いで大きなクリスマスツリーを見上げていた


サンタクロースが

「クリスマス・キャロル」を歌うのをトナカイがずっと見守っていた


ひとりぼっちの女の子が

仕事帰りにタメ息1つ

「何時になれば彼ができるのよ。誰でも良いから私を愛してよ」と呟いた


ココアの香り

パンケーキの香り


街角でアコースティック・ギターを弾かずにギターを抱きしめて「ホワイトクリスマス」を歌う青年は泣いていた

聞いていた老婆がギターケースに500円を投げ入れたが「足りないかしら?」と悩んだ挙げ句に財布から一万円札を投げ入れたが「多すぎたかしら?」と首をかしげて五千円札に変えた


それを見ていた青年は

ようやくギターでAmコードをつま弾き

青年は首を横に何度も振りながら老婆に子犬のような眼差しを向けて哀願する

老婆は躊躇い

渋々と一万円に戻してあげたが後悔先たたず


星降る夜には奇跡が起こる


クリスマスツリーの前で

膝まづいて指輪を渡した男は体全体が震えていた

女は指輪をはめて何度も「よろしくお願い致します」と男に言ったが男は震えっぱなしで「えっ?」と返すのが精一杯


見ていた見知らぬ中年の夫婦が「兄ちゃん、これからは1人じゃないんだよ。良かったね!!」と男の肩を叩いて祝福の言葉を掛けたが男は涙をためて

震えっぱなしで「えっ?」と言葉を返すのが精一杯


恋人たちがまだキスを夢中になって続けている

雪を食べるのを止めた姉妹が黙って恋人たちを見ていた


さあ

クリスマス・イブ!

クリスマスだ!

聖なる夜の街角には

皆に奇跡が起こる

愛を込めて皆で祝おう

愛しい人には

愛の言葉を言うべきだ


さあ

クリスマス・イブ!

クリスマスだ!


クリスマスの夜には

愛が訪れる

ありがとうございました!

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