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初雪
懐かしい子供の頃を思い出して、優しい気持ちになってくださいね。
あっ!初雪だ!
甘くて、美味しい
わたあめみたいに可愛い!初雪は幾つになっても胸が高鳴る
空から羽のように
ゆらり、ゆらり
ふわふわ、ふわふわと、
僕の体全体に音もなく静かに舞い降りてくる
もう大人だから、
はしゃぎたくなる気持ちをなんとか堪えて歩いていく
「うおーい!待てよう!」と後ろから声が聞こえる
学校帰りの小学生たちだ
僕の横を疾走して、
すり抜けていった
途中で、くるくる回りながら走りだした
雪を掴もうとしている
口を開けて
雪を食べたりしている
腕を広げて
ジグザグに走りながら
ランドセルを揺らして
雪を追いかけている
羨ましい。僕も嬉しいから
雪を食べたいけどさ、
口を開けて走りたい気持ちだって本当はあるんだよ、あるんだけど、出来たらなぁ〜、とも思うんだけど、ゆっくりとジグザグに歩いてみるのが精一杯
ありがとうございました!




