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「――その時から、俺はSANTAになり、ダディの言葉通り世界中の子供たちにプレゼントを配り笑顔を守って来たんだ……」
「……そうだったんだ」
「ああ、だからクリスマスイブの今日、子供達に笑顔を届けてたが……奴らが俺の居場所を嗅ぎつけやがった」
「さっきの変な頭とハゲの連中だね……あいつら一体何なの?」
「奴らは『悪い子』だ」
「わ、悪い子?」
「クリスマスプレゼントを貰えなかった悪い子供たちが…SANTAを恨み続けることによってモヒカンとスキンヘッドになった存在だ」
「え、つまりSANTAを信じないで悪いことばっかりしてるとああなるの!? 嘘でしょ!?」
「本当だ、女だって例外じゃねぇからお前も気を付けろよ」
……絶対に悪い事はしないでいよう。
少女はそう心に誓った。
「だが、奴らなんてただの雑魚だ……本当の敵は……」
……パラリラパラリラ♪ パラリラパラリラ♪
その時、後方から騒音が聞こえ、SANTAがバックミラーで後ろを確認すると、悪い子達がバイクでSANTAたちをに追いかけて来ていた!
「ヒャッハァァァァァァ!! 見つけたぜSANTAぁ! 今度こそあの世に送ってやるぜぇ!」
「ちぃっ、奴らもう追いついてきやがったか! 嬢ちゃん、スピードあげるからしっかり掴まってろよ!」
そう言うとSANTAは車のスピードを上げ、猛スピードで高速道路を駆ける!
「逃がすかぁっ! 追えぇぇっ!」
悪い子達もスピードを上げてSANTA達を追いかける!
「ヒャッハァァァァァァ! 喰らいやがれぇッ!」
悪い子達がSANTAの車目掛けてマシンガンを撃ちまくる!
「くそったれがぁ!」
「きゃあああああああああ!?」
SANTAは見事な運転操作で弾丸を全て避けた!
「ヒャッハァァァァァァ! マシンガンは避けられても、こいつは避けられるかなぁ!」
そう言うと先頭に居るモヒカンの悪い子がロケットランチャーを取り出した!
「喰らいやがれぇぇぇぇぇぇっ!」
悪い子がロケットランチャーを車目掛けて撃ちだした!
「くそっ! 嬢ちゃん! 伏せろ!」
ドカァァァァァァァァァァン!!!
ロケットランチャーは地面に命中して爆発し、その衝撃でSANTA達の車は宙に飛んだ!
「いやああああああああああああああっ!?」
「畜生! 嬢ちゃん、脱出するぞ!」
SANTAが少女を片手で担ぎ、宙を舞う車から飛び出した!
「何ぃっ!?」
そのままSANTAはSANTA袋から拳銃を取り出し、悪い子達の眉間目掛けて発砲する!
「ぐぇぇっ!?」
「うぎゃあああっ!?」
SANTAは地面に着地した数秒後、宙を舞っていた車が地面に落下する。
「嬢ちゃん! 車の影に隠れてろ!」
SANTAの言葉を聞き、少女は落下した車の影に隠れる。
「全くしつけぇ奴らだぜ……そのしつこさをもっと別の事に活かせよなぁ、彼女を作るとかよぉ!」
「うるせぇっ! 撃ちまくれぇっ!」
悪い子達がSANTA目掛けてマシンガンを乱射するが、SANTAは銃弾の雨を難なく回避する!
「そんな弾、当たらねぇよ!」
SANTAはSANTA袋から拳銃をもう一丁取り出した!
「さぁて……何処を撃ち抜かれたい? SANTAさんがリクエストに応えてやるぜ」
「ふ、ふざけるなぁぁっ!! 撃ち殺せぇっ!」
悪い子達がマシンガンを撃ちまくるが、一発もSANTAには当たらない。
「残念だが……時間切れだ!」
その言葉と同時に、SANTAが悪い子達を撃つ!
「ぎゃあああ!?」
「ぐぎぇぇぇぇ!?」
「うがぁぁ!?」
SANTAの撃ちだした銃弾を受け、悪い子達が倒れていく。
カチッ、カチッ!
「チィッ……」
「今だぁっ! 撃ち殺せぇっ!」
弾切れになった隙をついて、悪い子達がSANTA目掛けて撃ちまくる!
「だから当たらねぇって言ってるだろうが!」
「うげぇっ!」
「ごがぁっ!」
SANTAは弾切れになった拳銃を悪い子目掛けてぶん投げ、SANTA袋から手榴弾を二つ取り出した!
「メリークリスマス!」
SANTAが手榴弾のピンを抜き、悪い子達に投げつけた!
ドカァァァァァァァァァァァン!!
「ぎゃぁあああああああああああああ!?」
手榴弾が爆発し、悪い子達が爆風で宙を舞った。
「ある程度は片付いたな……さっさと終わらせて……」
「きゃあああああああああ!?」
SANTAがそう言った時、後ろから少女の悲鳴が聞こえた!
後ろを振り向くと、少女が悪い子に捕まっていた!
「何するのよ、離して、離してよぉ!」
「うるせぇっ! 大人しくしろこのガキが!」
「嬢ちゃん!」
「SANTAぁっ! このガキを返して欲しけりゃ、ここから東にある港の倉庫まで来やがれぇ! ヒャッハァァァァァァ!」
「SANTAさぁぁぁぁぁんっ!」
悪い子が少女を抱えバイクを走らせ、SANTAから離れていく。
「くそがっ、待ちやがれ!」
「どこ見てんだぁっ! 死ねぇぇぇぇっ!」
SANTAは逃走する悪い子を追いかけようとするが、前方から悪い子達がマシンガンを撃ちSANTAを妨害する!
「チィッ!」
「ヒャッハァァァァァァ! 死ねぇぇぇぇぇぇっ!!!」
悪い子達がバイクでSANTAに特攻する!
「邪魔するんじゃねぇ!」
SANTAは新しい拳銃を取り出し、悪い子達を蹴散らしていく!
――某所、東港の倉庫。
「離して、離してよ!」
椅子に縛られている少女が暴れている。
「うるせぇっ! 少しは静かに出来ねぇのかこのガキ!」
「静かにしねぇと頭に銃弾をプレゼントするぜぇ?」
悪い子の一人が少女の頭に銃口を突きつける。
「ひっ……」
「おいおめぇら、そいつは大事な人質だぞ! 下手なことすりゃあ俺達が『BLACK』様に殺されるぞ!」
「す、すいません……」
「ブラック……? それってSANTAさんの昔話に出て来た……」
少女が悪い子たちの言葉に反応した時、倉庫の扉が開き、スキンヘッドが一人入って来た。
「お前ら、BLACK様がお見えになるぞ! 全員整列だ!」
悪い子たちが一斉に動き、整列する。
(一体何なの……?)
少女がそう思った時、倉庫の中に一人の男が歩いて来る。
男は無精ひげを生やし、真っ黒な服と帽子を着て、茶色の袋を抱えた40代後半の男性だった。
(あの格好……SANTAさん……?)
「BLACK様! よくぞいらしてくれました!」
「うむ……その子供は?」
「SANTAが連れていた子供です、こいつを使えばSANTAをぶっ殺せるはずです、今日が奴の命日ですよ」
「……な、何であんた達はそこまでしてSANTAさんを殺そうとするのよ……たかがクリスマスプレゼントを貰えなかっただけで……」
その言葉を聞いた瞬間、悪い子達の表情が怒りの表情に変わった。
「たかがプレゼントを貰えなかっただと!」
「お前のような良い子ちゃんのガキには分かんねぇだろうよ!」
「俺達がクリスマスイブの夜、どれだけ楽しみにして待っていたのか……そして朝起きた時に吊るしていた靴下にプレゼントが入って無かった絶望を!」
「俺達はSANTAを許さねぇ、絶対にぶっ殺すんだ!」
「そんなの、逆恨みじゃない! 良い子にせず悪いことばっかりしてたあんた達が悪いんじゃない!」
「なんだとぉ!?」
「このガキ……自分の立場を分かってねぇのか!」
「もう許せねぇ! ぶっ殺してやる!」
「止めろ、ガキの挑発なんかに乗ってんじゃねぇ」
BLACKが悪い子達を制した。
「お前らの気持ちも分かる、だがその怒りの矛先はSANTAに向けろ……そしてSANTAを殺した暁には、お前達はプレゼントを手にできる」
『『『ヒヤッハァァァァァァァァァァッ!!!』』』
BLACKの言葉に、悪い子たちが狂喜乱舞する。
「何で……何であんたはこいつらを従えてるの? その恰好はどう見ても……」
「SANTA、か? ふん……どうやらお前は何も知らんようだな……SANTAは二人一組のチームでな……良い子供達にプレゼントするSANTAと、悪い子供達に仕置きするSANTAの二種類が存在する」
「それじゃあ、あんたは……」
「そう……俺は『BLACK』SANTAだ」
「BLACK、SANTA……でも、悪い子達を仕置きする存在がどうして」
「教えてやろう……と言いたいところだが、ちょうどお客さんが到着したようだな」
ドゴォォォォォォォォォォンッ!
爆発が起き、倉庫の鉄扉が吹き飛んだ!
「ヒャッハァァァァァ!?」
「何だァッ!?」
悪い子達が驚き視線を向けると、入り口から悠然と歩いてくるSANTAの姿が。
「久しぶりだな……BLACK!」
「ふっ、随分と立派になったな、小僧……!」




