↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔伝(仮) -The story of the magical way-  作者: はりぼて
The ruins of the route - 定路の終わり
1/4

001 日常の終わり

其の昔、山より賢者来たり。

彼は万象を解し其を八分せり。

其れ則ち風木水光土雷火闇の元素なり。

人々は彼を讃え大賢者と呼んだ。

ー古い伝承の1ページより

3月の朝の事だった。起きてから食事をとり、鳥のさえずる声に耳を傾ける。穏やかな休日だ。

しかし、得てして穏やかさとはそう長くは続かないものだ。何やら表の方から慌ただしい声がする。両親は納品の為に既に出かけたので今は誰もいないはずだ。

声の元を辿ってみると父さんの鍛冶場から、何やら雑音混じりの音が聞こえてくる。

音の主は壁際にある、街の防衛軍の証たる軍証バッジからだった。

「ザザ…招しゅ…だちに…西…城壁へ…繰り返、す…」

何やら波長が合っていない様子だが、何やら切羽詰まった様子を感じる。

父は一般向けの魔導鉄鋼具製品も取り扱ってはいるが、軍関係者向けの魔導武具の製造販売を主に行っている。そのためたまに軍関係者の忘れ物などもあるが…さすがにこの様な忘れ物は珍しい。

側に立て掛けてあるのは持ち主の武器だろうか。一本のバズーカ砲らしきものがある。

すると突然、街中の拡声器から一斉にサイレンと共に警報が鳴らされた。

『緊急避難警報!緊急避難警報!現在当街へとモンスターの大群の襲来を確認致しました!

市民の皆さんは中央の避難シエルターへとお逃げください!繰り返します…』

避難することも考えたが、目の前にある忘れ物のことがどうにも気になる。

親は恐らく避難シエルターへと向かっていることだろう。

「この忘れ物を届けてから避難しても大丈夫かな…」

少年ライナスは忘れ物を届ける唯一の手がかりである、街を囲む城壁の西口へ向け、忘れ物のバズーカと軍証バッジを抱えて駆け始めたのであった…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。