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ステータスを見てみよう。

 もはや山とも言えなくなったエリアを降りていくとアレン少年とナツミさんにその他方々がいた。横には髭面のおっさんもいた。


「お、救出は出来たみたいだな。時間稼ぎした甲斐があった」


「あ、あぁ・・・」


 なんか歯切れが悪いな。なんかあったか?それが表情に出ていたのかナツミさんが答える


「未だにあの竜と戦っていたことが信じられなくてな。しかし横にいる御仁を見ればあれが夢ではないことは確かだとわかる」


「主人?この人たちは?」


 そうなのだ、バルキリーとワルキューレは帰還していない。本当は帰還させたかったんだが嫌がってな・・・特にバルキリーは酷かった。何も言わずに私の腕を抱く力を強くしたからな。お陰で腕が折れるかと思った。


「ん、まあ仲間みたいなもんだと思って良いよ。これで一件落着だなー」


「竜はどうなった?まさか倒したのか」


「いやいや、倒しはしないよ。大人しくしてもらったからもう大丈夫」


「そうか・・・そう言うのなら、そうなのだろう。所で名前を聞いていなかった。聞いても?」


「あ、そういえば名乗ってなかったな。私はレイカ、武者修行中の冒険者だと思ってくれれば良い」


「そうか、ではレイカ殿。我々についてきてもらっても良いだろうか。このまま報告しても信じてもらえなさそうでな・・・」


 んー、面倒くさいなー。しかし親方を助けてもらったわけだしその分付き合うのもいいか。


「わかったよ、んじゃ行こうか」


 そう言うとあからさまにナツミさんはホッとした表情を浮かべた。


「報告するのにも詰所に行かなくてはな・・・一番近いのはドヴェルグか。親方もそれでいいだろう?」


「ああ、俺の工房がそこだ。そうしてもらえると助かる」


 こうして移動することになったわけだが、徒歩は疲れるなぁ・・・

 旅なんて大体これだし楽しもうか、なんて考えていたらどうやら馬車で行くらしい。荷物用のものらしいから乗り心地はあまり良くない。しかも騎士団が馬で移動する中、私やアレン少年に親方とバルキリー達である。中々ギュウギュウ詰めだ。


「ふー」


 腰を下ろして息をつく。ようやく肩の力を抜ける。どうにも戦闘した後って気が張るんだ。まあそれが楽しくもあるんだけど。


「なぁ、聞いてもいいか?」


 と、そんな様子の私に声を掛けてきたのは親方だ。それを聞いたバルキリーが。


「主人に対して無礼だぞ貴様」


 と、食ってかかるので私が止める。つーか君私に対する評価重くない?


「別に構わんけど」


「あんた何者なんだ?正直あんな魔法を使う魔法使いなんて見たことねぇ。しかもそこの姉ちゃん達も普通じゃねぇし」


 まあ、魔法使いとは名乗っているが実は魔法使いという職ではない。私の職は大魔道士。魔法使いから派生する特殊な職だ。賢者ほど幅広い魔法は使えないが代わりに攻撃魔法に特化した職だ。

 先程の加護の件もある、一度ステータスの確認をしようか。


「私は魔法使いだ、ただちょっと特殊なだけで。そこの姉ちゃん達は私の・・・なんで言えばいいか」


「下僕です主人」


 重いわ、もう少し言い方あるでしょ。


「まあ・・・使い魔ってやつだ」


「使い魔ぁ!?使い魔なんて言ったら猫だとかそういった小動物じゃねぇのか」


「だから特殊なんだって。普通じゃない」


「そうなのか・・・まあ、気になるが深入りはしない。冒険者ってのは訳ありが当然だしな」


 そういうものなのか、冒険者って。私なんかはお気楽にやってるんだけどなー。あ、いや異世界に飛ばされてる時点で訳ありだったわ。

 んー、到着まで時間が掛かりそうだ。今のうちにステータス確認しておこう。加護の効果も知りたい。メニュー画面を開き、自分のステータス画面を出す。


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 プレイヤーネーム レイカ

 種族 人間

 職業 大魔道士

 称号 異世界に降り立った魔拳聖

    赤竜の加護者Lv.1

    戦闘狂

 魔法 炎 水 氷 土 岩 風 雷 


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 おい待てレベル1ってなんだ、まだ上があるのか竜の加護。


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 赤竜の加護Lv.1

 魔法の威力を問答無用で二倍にする。任意でオンオフ切り替え可能。


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 ふざけてない?なんだこの小学生が考えたみたいな効果は。

    




これから増えます。まだ初期ですがこの時点で魔法の威力だけでいえば天災級です。代わりのデメリットも存在する為、まだ弱い方ですね。

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