聖地誕生、その名はカガミ
ペース落ちてごめんなさい。仕事忙しくて・・・
ケーコさんの爆弾発言の連続にソルテ様のメンタルは限界のようでフリーズしてしまった。
「ケーコさん、ソルテ様がこんな感じなんだけど大丈夫かな?方針としては凄くいいと思うんだけど」
「まあ、ソルテ様が誕生してからチャンネルが開いた人間としか関わったことが無いからね。緊張してやらかすことも織り込み済みでプランは考えてあるよ」
やらかすって・・・・まあ、確かに今のソルテ様見ていると、短いセリフ1つを言うことも絶望的に無理そうだ。
「まあ決行は新年初日の出のタイミングだから、それまでに用意することは結構多いよ。前日までには台本と段取りちゃんと作るから出来上がったら目を通してね」
「王族の他にも有力者に声かけようか?魔道具を飛ばしてギャバン卿に出来るだけ色々な人に参加してもらえるように頼んでみようか?」
「それもいいよね、ギャラリーが多い方が盛り上がるからいっぱい参加してくれたらいいね」
フリーズしたソルテ様の顔がさらに引き攣っていく。そりゃあ生まれて初めての舞台が主役でギャラリーが大観衆なのだからしょうがない。
「おっと、まずは作業を進めないとね。とりあえず聖地から作ろうと思うんだけど。ソルテ様1回石像の憑依を解いて下さい」
ソルテ様が離れたら石像が元に戻った、顔は引きつっていない。
「大地くん、ソルテラスに変身して」
俺はいつものようにバッチリと変身ポーズを取りソルテラスに変身した。
「とりあえずソルテラスになりましたけど、これからどうします?」
「フルパワーのプロミネンス斬で紋章の上の空間を切り裂いてみて」
プロミネンス斬は溜めをつくってモーションを大きくするほど威力が上がる。
「ソォォォォォォラァァァァァブレイド!」
いつもより気合を込めてソーラーブレイドを抜く」
「プロミネンス!」
関節の可動範囲限界まで大きなモーションで、フォームがくずれるギリギリの大振りで空間を切る。
「斬!」
ソーラーブレイドで斬った空間に裂け目が出来てバチバチとスパークしている。
「今だ!ディメンションジャッキ!」
ケーコさんの掛け声で、間にバネのようなものを挟んだ二対の百科事典くらいのメカが現れて裂け目をこじ開けていく。
「ソルテ様!ソルテクター・・・えっとソルテラスの鎧に憑依してください!」
「わっ、わかりましたあ!」
ソルテクターに光が集まって来て吸い込まれていく。ちょっと待って!すごいエネルギーだソルテクターに収まりきれずにソルテクターから光が溢れる。
「よし!大地君、ディメンションジャッキでこじ開けた時空の狭間に飛び込むのよ!」
正直言って怖いがケーコさんのやる事だ信用して、時空の狭間に思い切って飛び込む。
中は何も無い空間だ、闇でもない本当に無って感じだ。
「いい感じの何も無さだね。大地君、ソルテ様!わたしが合図したら全エネルギーを開放しながら力の限り叫んで!クリエイトグラウンドってね」
この何も無い空間に大地を作るのか!ソルテラスが活躍したポイントってものすごいな。
「じゃあみんな、声合わせてね。いっくよぉぉぉ!いっせいのうせ!」
「「「クリエイトグラウンドォォォォォォ!!」」」
ソルテクターが眩い輝きを放ち、完全な無だった空間に光が満ち溢れる。光が足下に集結していってやがて、さっきまで何もなかった空間に赤茶けた大地・・・と言うには小さいが立派な浮島が現れた。長方形で大きさはサッカーグラウンドぐらいだ。
「結構広いんですね、何も無いですけど今から神殿とか作るんですか?それともポイントで出せるのかな?」
「ふっふっふっふ、陽神装甲ソルテラスの美術スタッフが2日間完テツしてノリッノリッでデザインした聖地をご覧にいれましょう!叫べ!クリエイトサンクチュアリー!」
「「クリエイトサンクチュアリー!!」」
俺とソルテ様もノリッノリッで叫ぶ。だんだん楽しくなってきた。
赤茶けた地面に草木が生え、浮島の中央に綺麗な泉が湧き出す。泉の周りが整備された石畳になり南側に舞台と広場。広場にはベンチが用意されていて周りには動物の石像や色とりどりの花々が咲き乱れている。
北側には泉の向こう側に神殿があり、その裏手に可愛らしい作りのログハウスがある。全体的にセンスが良く美術スタッフの気合いの入り方が見て取れる。
「凄い、普段番組のセット作ってるみんなが本気だしたらこんなの出来るんだ」
陽神装甲ソルテラスのセットも業界では非常に評価が高いけど、このクオリティーに比べたらかなりチープな代物だ。ヤノケンとか凄く手先が器用だけど本当に裏方のスタッフって職人なんだな。
「予算度外視だからね、ナタタイシさんがイメージ描いてそれをスタッフで吟味して意見を出し合って出来上がったのがこれなんだよ」
「す、す、す、素晴らしいです!ケーコさん、私がここに住んでもいいんですか!?」
「もちろんですよ、ソルテ様の為に作ったんですから。ソルテラススタッフのみんなも世界創造に関われる!女神様のためってテンション上がる!って喜んで楽しんでやってますから遠慮も感謝もいりませんよ」
ソルテ様の感謝と感激がソルテクターを通して伝わって来る、本当に嬉しそうだ。パンゲルアで起きている事はソルテクターとソルコマンダーからアマテラネットを通じて関係者に送られているみたいだから、素直で優しいソルテ様のため一肌脱ぎたくなったんだろうな。俺もその内の1人なんだけど。
「聖地の案内と設備の使い方はソルテ様の身体を作ってからにしますね。そしてここの名前なんですけど「聖地カガミ」がいいと満場一致だったんですけどいかがですか」
「「聖地カガミ!」いいですね!それに決めます!」
「ちょっと待って!それって俺の名字じゃないか、なんでそうなるの!?」
「大地君パンゲルアの人に最初はダイチ カガミって名乗ってたよね。この世界の名字は大体、収めている土地や称号が当てはめられているよね」
えっ!じゃあカガミが聖地の名前になるってことは俺は
完全に神様側って事になるじゃないのか!?それはちょっと不味いんじゃ・・・・
「あのね・・・大地君、ソルテラスの正体が冒険者ダイチだって気付いてる人って、何と無くを含めたら結構いるんだよ。分かっているけど空気読んだり、何か使命があって隠してると思って協力してくれてるだけで」
えっ!?そうなの、上手く隠せてると思ってたのに。
「大地君、ロクジョウの町に入ってから冒険者ダイチで通しているから、カガミの名字を知ってる人はむしろ聖地の存在を知って欲しい存在なんだよね」
「じゃあ何の問題も無いですね!ここの名前は「聖地カガミ」に決定ですね!」
嬉しそうに言うソルテ様にこれ以上反論できないな。
ここの名前は「聖地カガミ」に決定した。
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