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ダダ漏れな2人  作者: tosa


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22/23

おまけ②

「はーい。ワンショット田部田たべたの「今日は飲んじゃう?」の時間で〜す。3ヶ月に渡り番組をお休みにしちゃって皆ごめんねー? ちょっとアンコール検査で、いやスポンサーに土下座行脚で、いやいや大人の事情と諸事情ってヤツでね〜。やっぱりいい歳して尖っちゃうのは問題だよね? 尖ってるのは角ハイだけにしとこうか?(意味不明) さあ、久しぶりに皆のお便りをじゃんじゃん注いで注いで飲み飲みしちゃおうか? ん? 注いでないよ? 飲んで無いからね? さあ紹介するのはラジオネーム「ちょっと前まで創造主の手違いで小太り容姿だった女子高生」さんからでーす。なになに? こんにちはワンショット田部田さん。番組休止前の放送をたまたま聴いてそれ以降ファンになりました。おお。ありがとねー。ラジオネーム「ちょっと前まで創造主の手違いで小太り容姿だった女子高生」さーん。皆のこう言う声が俺を支えてくれていて、それに寝っ転がって寝酒しちゃって。ん? 飲んで無いからね? 全然飲んで無いからね? えっと? 何の話だったけ? そうそう。お便りね。ええとなになに? 前回の放送で紹介された「彼の癖毛を合法的に舐め舐め出来るなら30万まで出します」さんについて一言物申したい事があります。私もポエムを少々嗜む身として「彼の癖毛(以下略)」さんの傑作ポエムを省略して放送しなかったのは真に持って遺憾です。是非「彼の(以下略)」さんのポエムを放送してあげてください。因みに私の最近綴ったポエムをお耳汚しに聞いていただけると幸いです。なになに? どうやら彼氏の事をポエムにしたみたいだね〜。どんな内容かな〜?

「貴方の金色の髪の毛は、私の黒髪より艷やかで、貴方の長いまつ毛は、私よリ5ミリ長くて、貴方の鼻は私より高くて、貴方の手足は私より長くて、貴方の肌は私より白い。劣等感に苛まれる私を貴方は「気にしすぎた馬鹿」とつれない塩対応。でも私が一番貴方を許せないのは体脂肪が私より少ないってどう言う事? そこは空気読みなさいよ? でも貴方が笑顔で私の口に差し出すドーナツを、私は複雑な心境で頬張る秋の午後」

おお〜! これまた力作をぶっ込んで来たね〜。いいねいいね。女の嫉妬と恋心と食欲が三位一体になって生々しく表現されているね〜。三位一体と言えば、日本酒にはイカの塩辛とスルメが絶対に外せないよね〜。ん? いやいや。飲んでないよ? この後お冷で1杯なんてしないからね? 銀座の老舗の「飲兵衛」に予約なんて入れてないからね? ん? 何の話だったけ? そうそう。未発表だった「彼の(以下略)」さんのポエムの作品ね! ごめんね〜「ちょっと前まで(以下略)」さんと「彼の(以下略)」さーん。次のコーナーがあるので今回も割愛させてもらうね〜。さあ次のコーナはオイラのバンドへべれケーズの新曲「熱中症予防に飲む黄色い泡ジュースはギリセーフ」をお送りしちゃうよ〜? 皆もこの夏はこの曲聴いて、恋して飲んで健康診断書(要精密検査肝機能)と禁酒誓約書(スポンサー向け)なんてシュレッダーにポイだぜ! イーヤッホー!!」


 ドンッ!!


  ワンショット田部田のその呂律の回らないそのトークがラジオから流れた時、直角直子は鬼の様な形相で両拳をテーブルの上に叩きつける。


「な、直子さん? やっぱり口に合わなかったですか?」


  直子の向かいに座る丸平他与太が慌てて手に持ったレンゲをチャーハンが盛られた皿に置く。2人が座っていたのは他与太の行きつけの中華料理店だった。


  店と店主は少々年季が入っていたが、良心的な値段と太っ腹な料理の量が他与太のお気に入りだった。


「い、いえ違うんです他与太さん。私の傑作ポエムがまた紹介されなかったから怒っている訳じゃないんです! ん? な、何を言っているのかしら私は ? ふふふ。え、えっとここのお店のお料理ですよね? お、美味しいですよ他与太さん! 店主のお爺さんのエプロンはボロ雑巾みたいに真っ黒ですし、換気扇とシンクは油まみれですし、床は所々穴が空いているし、とっても素敵なお店ですよね! あ、テ、テーブルを叩いたのはですね。そ、その。そう! ゴキブリとトコジラミと便所虫が仲良くお手々繋いで器械体操をしていたので追い払っただけです! はい!」


  直子がしどろもどろながら店内に響き渡る大声で弁解を言い切った瞬間、店内に居た全ての客達の箸が止まり、ワンショット田部田のラジオ放送も止まった。



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