お前は弱いʚ( •௰• ໒꒱
長いようで40話〜
私はアリエス。「星鳥」と呼ばれる風と炎を司る空の神獣だ。訳あって今は魔族の国に来ているのだがやはり魔族と戦うことになった
だがこれも我がご主人のため…ここで負ける訳にはいかぬ。しかもこんな若造に
だがさすが魔族…炎も私と同等…いや正直それ以上の威力だ…これは一筋縄ではいかないようだ
「ちっこいのに僕の炎を受け止めるなんて凄いね」
「舐めるな。仮にも風と炎を司る神獣だ」
「そう来なくっちゃね」
レイルという男は炎を腕に纏いこちらに突撃してくる
私も炎を纏い突撃し肉弾戦に持ち込ませる
やはりここは男と女…力の差が大きく出ている…1発の重さが違う…
「くっ…!!」
「やるね。でも…」
殴り合っていた途中でレイルが私の腹部を殴りその後蹴り飛ばす。私は民家の壁に激突してしまった
「力の差は歴然って感じかな」
「おの…れ…」
壁に激突し動けない中でレイルは私に炎をぶつけ続ける
「僕も魔炎と呼ばれているくらいだから自分の炎に自信はあるんだけど、それでもまだ意識があるのがすごいよ
「ほざけ…私も炎の神獣…ここで負けられんのだ…」
「ご主人のため…だっけ?正直くだらないなぁ」
コイツ…今何を…
「誰かのために戦うなんて正直疲れない?僕は正直どっちが勝つとか魔王になるとか関係ないし、やりたい時にやる。そういう感じでやってきたから正直めんどくさいんだよね」
「お前に…守りたいものは…ないのか…」
「ないよ。僕にとっては邪魔だもん」
そうか…出会った時からどこか気に入らないと思っていたが今分かった…コイツは最初から私を…ご主人を否定した…私の生き方を否定した…こいつは…自分以外に興味を示さない…
「ふっ…弱いな…」
「今優勢なのは僕なんだけど。この状況でそんなセリフ言えるの凄いね」
「つまりお前は…自分以外に興味はないということだろ…?だから弱いと言っている…」
私の言葉にレイルがだんだん険しい表情をする。煽り耐性が無くなってきたか…私は起き上がりながら言葉を続ける
「お前は他人を気にしない…つまりそれは自分以外を知らない…周りに自分より優れた者が居ても興味がないと言って無視をする…典型的な現実逃避ではないか…お前のような奴は、いざ自分が超えられそうになると逃げる選択肢を選ぶ弱者ということだ」
「もういい…ここで死んじゃえよ…」
完全にキレている…だがこれで奴は私を完全に認識した…
「灰になれ。インフェルノ」
レイルは特大の炎を繰り出し私に放つ。炎がぶつかり大きな爆発を起こす
「全く…弱い奴が吠えるなよ…」
だが私はレイルの後ろにいた
レイルが後ろを向いたところで私はレイルの顔に1発炎を纏った拳をぶち込む
「ぐっ……なんで…!!」
「油断するなよ小僧。私はまだ生きているぞ」
「このちびっ子…なんでそこに…!!」
「ファントム・フレア…私はお前が技を放つタイミングで同じ状態のもう1人の私を炎で作り出したのだ。つまりお前が今燃やしたのは…ただの炎だ」
レイルが驚いた表情をしている。最もこの魔法は、相手が傷の具合からその時の状態や表情までしっかり自分を認識していないと使えないのが欠点なのだが、上手くいったようだ
「そんなの…卑怯だろ…」
「だから言ったろ。自分以外に興味がないお前は弱い。相手を知ろうとせずこういった対策も練らない時点でお前の負けは決まった」
「何を……おい…まじかよ…」
レイルが周りを見渡し驚愕する。レイルの周りを多数の私が囲んでいたのだ
「なんだ…これ…」
「コピー・フレア…炎で私の分身体を作った」
「ふ…ふざけるなぁ!!」
レイルが身体に炎を纏うが、私はそれを分身体と一緒に風魔法で消した。レイルは炎を出しても無駄なことを悟り絶望する
「さてと…何発か貰ったな。お返しをしないと」
「勘弁してくれ…お前の勝ちでいい…」
「ダメだ。お前はご主人を否定した。代償は支払ってもらう」
分身体と共にレイルに魔法陣を展開する。レイルが逃げようとするがコピー体が魔法でレイルを縛り動きを封じる
「助けてくれ…!!」
「神を怒らせた報いだ…食らうがいい…!!」
「うわぁぁぁ!!」
「ジャッジメント・フレア!!」
レイルに展開した魔法陣から巨大な炎の竜巻が現れる。レイルはそれに巻き込まれ天高く上り、そして落ちた
「う…うう…」
「もっと世の中を知れ。私より強い奴はわんさか居るぞ」
次回ミリアス vs 魔糸のヌエル




