俺と! くろの! 本が売れていない!コーナー
俺と! くろの! 我もとうとう3年生のコーナーがはじまるよー。
さあ、今宵も懲りずに始まった俺くろコーナーですが今回のテーマは書籍の売り上げ数です。
のう、お主よ。今とあるエッセイでレーベル別年間売り上げ冊数というデータを見たんじゃがな、1位は電撃文庫というところで売上375万4276部だったそうじゃ。
くろ様、それって2017年の数値です。2018年は292万9178部で82万5098部の減だそうですよ。
うむっ、しかし、昨年比で82万部も売り上げが落ち込むとはなんとも急降下である。比率で言うと20%以上じゃぞ?世間では企業の設備投資に廻さぬ内部保留資金が問題視されておるが、こんなに年別の売り上げに幅があってはそれも致し方ない事じゃなぁ。
そうですね、サラリーマンだって給料の額が前年より20%も下がったら大問題でしょうからね。人事だと看過できる事ではありません。
しかも電撃文庫ってトップレーベルなんじゃろう?そのトップがこの有様では弱小レーベルはもっと酷い事になっておるはずじゃ。
それはどうですかね。規模が小さいと同じ20%でも減少額は少なくなりますから。そうゆう意味ではトップより傷は浅いかも知れませんよ。
しかし、減ったと言っても292万9178部か・・。1部700円としても20億以上の売り上げである。しかも、これはあくまで1レーベルの売り上げじゃからな。関わっている編集者が何人いるか知らんが大した額じゃ。
くろ様、それでも6億近い減です。6億って言ったら年収500万円のサラリーマン120人分ですよ。300万だったら200人です。その人たちの年収がゼロになる額と考えたらかなりなものでしょう。
そんなの宝くじが当たれば補填できよう?
くろ様・・、またそんな夢みたいな例えを言わないで下さい。確か宝くじの高額当選確率って20万分の1くらいですよ?この数字って多分トラックに轢かれて異世界に転生するより確率が悪いです。
えっ、トラックに轢かれて異世界転生ってそんなに高確率なのか?
地域と時期にもよりますがラノベ上では100%です。というか、異世界に行けなかった主人公って聞いた事がないです。
ああっ、そうじゃなぁ~。今の流行って、まず異世界に行かない事には話が始まらんからな。
でも、これは私の予想なんですがトラックに突っ込んだものの異世界に行けなくて、代わりに地獄に行ったちゃったキャラたちは数万人はいるはずです。いや、下手したら十数万のオーダーかも知れません。
ぬーっ、トラックの運ちゃんたちには迷惑な話じゃな。
あーっ、それに関しては特例措置が採られていますから大丈夫ですよ。トラックの修理代や運行損失などは転生者の親族持ちですから。一番請求額の大きかったやつは、確か3億円近く請求されていたはずですよ。
えーっ、それは幾らなんでもボッタクリ過ぎなのではないか?
何でも運んでいた品物が大井のクロマグロだったとかで、朝の競りに間に合わなくて、且つ、鮮度が落ちて買い手がつかなかったそうです。
あーっ、マグロか・・。確かにトラックいっぱいのマグロなら3億くらいはいくか・・。
あれはニュースにも取り上げられましたからね。あれ以来、若者たちも飛び込むトラックを選ぶようになったそうです。
じゃよなぁ~、如何にロクデナシとはいえ、死んでまで家族に迷惑をかけてはいかんよのぉ。
今では飛び込み者対策用のエアバックも販売されていますからね。あれって確かに死なないらしいんですけど、後遺症は残るらしいです。異世界には行けないは、体は不自由になるわで異世界に憧れる若者たちの間では大ブーイングらしいです。
ブーイングって・・、あやつら自分たちが悪い事をしているという自覚がないのか?元々飛び込んではいかんじゃろう。あーっ、電車も駄目じゃからな。飛び降りも歩行者がいるかも知れぬから駄目である。
えーと、くろ様。また話が脇に反れたんで戻していいですか?
おっと、そうであった。本の売り上げの話をしておったのじゃった。しかし、292万9178部か・・。書籍化しても千冊も売れなくて泣いておる、ここ出身の作家も多数いると聞くが一体誰の本が売れておるのじゃ?
さぁ、冊数は書いてありましたけど、どの作品がどれくらい売れているかは載っていませんでしたから判らないですね。
やっぱりアニメ化された作品がかっぱいでおるのかのぉ。
かもしれませんね。10万部作品が20作品くらいあればその他の本と併せてそれくらいになるでしょう。いや、年間だったら続きモノは2、3冊出せるでしょうから10作品くらいでいいのかな。
成程、全体としては売れてなくても一部の作品はバカ売れしておるのじゃな。むーっ、羨ましい限りじゃ。
もっとも過去は業界全体としてもっと売り上げがあったらしいですから、この国の活字離れは深刻なんでしょう。
いや、それは一概には言えまい。そもそもの元凶はネットじゃ。みなネットに喰われているだけのはずじゃ。でなければ、この投稿サイトが繁盛している意味が説明できん。
あっ、それもそうですね。活字離れと言う言葉はまだネットが無い時代の表現だったか。正確に言うなら書籍離れですね。
そうじゃな。しかも発行するタイトルが増えているから平均すると1タイトル当たりの売り上げ冊数は少なくなる。印刷機も色々刷るより1タイトルを一遍に刷る方がコストは掛からんだろうからな。いやはや、出版業界も負の連鎖が止まらぬと見える。
人口の増加も見込めない以上、今後はますます尻すぼみなはずです。
まっ、今までが身の丈に合わない売り上げだったのじゃろう。人ひとりが消費する物語は時間の関係で上限はあるからな。そこに金の問題まで深刻になれば、買ったはいいが読んでいないなどという、『積ん読』を出来るやつはいなくなる。
それでも何かしらかの作品を読みたいという衝動は残るでしょうから、そんな人たちの選択は一部の人気作品に集中してゆくのですね。
そうじゃ、一極集中。その足元には討ち捨てられた敗者の死体がごろごろ転がっている事になる。
戦国時代ですか・・。
自由経済とはそうゆうものじゃからな。しかし、チャレンジした者全てが勝者になる世界など見返りが羽毛より軽くてモチベーションがだだ下がりじゃ。競争があるんらこそ、みな励むのじゃ。そして質が向上する。やれば見返りが必ずあるなどと思うのは愚者の論理である。
はははっ、今はまだラノベが売れているからと参入してみたはいいが、売れないと頭を抱えている編集者には耳に痛い話ですね。
この投稿サイトの人気だけに頼って、自社の発行物に碌な宣伝もせぬ出版社は当然の報いじゃ。イチから出直すんじゃな。
-お後がよろしいようで。-




