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曽我物語外伝 奥州再乱  作者: かんから
錯綜 建久五年(1194)冬
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第十三章 第三話

 真備は放たれた。理由はわからない。旧主とはさらばだ。……なにより二藤次の容体が心配である。脚の太い馬をもらい受け、堂より急ぎ平賀の地へ駆けた。



 真夜中についた。とてつもなく疲れるはずだが、微塵にも感じさせない。


 真備は門を開く。渋いながらも、ギシギシと音を立てながら扉は動いた。……すると松明が無数にたかれ、屋敷には多くの武者が座していた。この異様な空気に、真備は問う。



「これはどうしたことだ。」


すると大勢の中から、真っ赤な衣を鎧の上に羽織っている若武者が立った。


「お久しぶりです、小野殿。工藤祐先でござる。」


「いかがいたしたのです。」




祐先は怒りの形相だった。


「二藤次が消え失せた。」


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