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第七章 第四話
東日流の藤崎。兼任の盟友である安東高季は秋田の悪報を知った。これを放っておけるはずがない。東日流にも同じ思いの者はあまたいる。鎌倉方の搾取はとどまるところを知らず、死ねと言っているようなもの。
戦うなら、本軍が引き揚げた今しかない。
辺りは不自然な熱気で包まれる。そんな折、奥州藤原氏一族の生き残りが助けを求めてきた。藤原秀栄といい、先代秀衡公の弟君だ。
この人物を旗印に、藤原の残党が結集する……。拠点はどこがいいか。そうだ、十三湊がいい。代々藤原氏の直轄領でもあり、他国船行きかう流通の要所。新たな藤原氏を築くにはもってこいだ。
……仕損じることなく、進めねばならぬ。土地勘がないといっても敵軍は三千。こちらは千。何か切り札は……。
追って兼任ら残党も東日流へ逃げ込む。藤崎にて藤原秀栄・大河兼任・安東高季の三者が集う。
兼任がこちらに入った以上、鎌倉方が攻めてくるのは確実である。打ち勝つにはどうすればいいか……。
“袋の鼠”の策をとる。




