↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

176/235

振り返り 【第二章 双剣の誓い編~第三章 天使光臨編】

今日も復習です。読まなくても大丈夫ですよ…苦笑


【episode-1.5


  豪傑強襲編】




 八月の半ば。


 海上都市【メガフロート】地区を訪問した佑真と波瑠の前に、アメリカが誇る『世界級能力者』――アーティファクト・ギアが強襲する。


 佑真は手加減だらけのアーティファクトを前に抗い続けるが、完敗。


 しかしその身を以て波瑠を庇った姿勢をアーティファクトに評価され――見逃される。




「――天堂佑真、貴様の名はこのオレが記憶した。此度の痛みを糧に這い上がれ。貴様の覇道を貫き、我が待ち構える頂まで駆け上がってこい。我らの決着はその場でつけると、ここに誓おう」








【episode-02


  双剣の誓い編】






 夏休みが開けた九月三日。


 佑真の悪友にして幼なじみ、小野寺(おのでら)誠(まこと)と水野(みずの)秋奈(あきな)は陰陽師家【水野家】の令嬢とその『守護者(ガーディアン)』であることから、式神を使役する陰陽術・《式神契約ノ符(レジェンドキー)》の習得に臨む。


 秋奈は成功したが、誠は失敗。複雑な心境で地元に戻った誠たちの前に、爆破事件が発生する。


 その事件には、偶然佑真と波瑠も居合わせた。




 久遠(くおん)柿種(かきたね)という男と交戦し、佑真はたまたま居合わせた少女・ユイが狙われていると知る。


 からくも彼女を連れて逃げ延び、佑真と誠・秋奈は再会。彼らと協力した末に逃げのびる。


 両親も保護者もいないユイは、佑真の学生寮へ連れ帰られる。ユイの面倒を見る過程で波瑠と秋奈は仲良くなり、また誠は佑真が命を懸けて愛する少女と出会ったことを知る。




 そして翌日。


 ユイの保護者を探すために移動しようとした矢先、地下街で襲われる佑真達。


 誠は先日苦戦した久遠、そして《式神契約ノ符・八咫烏(ヤタガラス)》と。


 佑真は警察たちと共に《式神契約ノ符・ティーレックス》を使役する出雲(いずも)竜也(たつや)と。


 秋奈はユイを連れて、砂鉄を操る石刃(せきじん)阿鳴(あなる)とそれぞれ交戦を開始。




 佑真は特訓を積み重ねて磨き上げた動体視力・反射神経の成果を出して出雲に善戦。


 秋奈は《式神契約ノ符・九尾》の力を借りて勝利を収め、地下街脱出を図るが、誠はあとわずかのところで久遠に敗戦する。


《八咫烏》を道具のようにぞんざいに扱い、誠を蹂躙した久遠は秋奈の下へ。《八咫烏》の力を使い秋奈は窮地に追い詰められる――。




 死にかけの状態だった誠の脳裏に、秋奈と実の兄妹であった頃の記憶が勝手に流れた。


【太陽七家・水野家】には『子息は一人だけ』という伝統が存在していた。兄弟が生まれれば『小野寺』をはじめとした分家へ養子に出すが、基本的に子供は一人――しかし、誠と秋奈は双子として生まれてしまった。


 体が弱かった秋奈が分家送りになる予定だったが、それを庇った誠が『小野寺家』に養子として入ることになった。


 しかしなぜか秋奈は双子だったことを忘れており、『別の家の幼なじみ』として育った誠と秋奈は、実の兄妹なのにお互いに想いを寄せるようになってしまう。


『一滴たりとも涙を流させないため! 最善の選択肢を見つけるまでは誤魔化し続ける――――――そこまでして! そこまでして、あなたはあのお嬢様の笑顔を守りたいのですか!?』


「笑えよ聖獣……そうさ。僕は、それほどまでに愚かに実妹(あきな)を好きだ」




 誠の過去と決意を覗き見た《式神契約ノ符・瑞獣鳳凰》は誠を主だと認め、彼に力を貸す。


 傷を癒した上で、炎熱の勢いで秋奈の待つ地上へ。


 久遠柿種の攻撃から秋奈を庇い、誠は久遠との決戦に臨む。


 鳳凰の力を借り、超能力と鳳凰の能力を組み立てて久遠を打倒した。




 一方。


 波瑠は生き別れた妹・桜と偶然出会っていた。





   ☆ ☆ ☆




 ――――それは、波瑠の過去の話。


 波瑠は小学四年生の春休みを、妹の桜とともに満喫していた。


 桜の誕生日を祝ったり、昔からの知り合いの結婚式に行ったり、いろいろ楽しんでいる姉妹は『天才』と謳われる女子中学生・無機(むき)明日華(あすか)と出会う。




 無機は未来予知を成し遂げるほどの演算性能を誇る世界一のスーパーコンピュータ・【神山システム】の中身を作り上げた経歴を持つ。


 そんな彼女に軌道エレベーター・アストラルツリーの案内を受けていると、【神山システム】の開発チームの一員・鉄先(てっせん)恒貴(こうき)が出迎えて桜にある実験を持ちかけた。




 桜は生まれつき能力演算領域が活性化しており、常時超能力を使える『原典(スキルホルダー)』という特別な存在。


 そして彼女は、電子を操る《電子操作(エレクトロマスター)》の超能力者だった。


 その体質を活かし、機械に触れずに操作する技を持っていた桜がスーパーコンピュータ【神山システム】と接続すれば、何か新しい技能が見えてくるのではないか?




 鉄先のそんな持ちかけで桜は試しに【神山システム】と繋がってみるが、【神山システム】の方が桜の脳へ信号を発信。自分と機械の双方から脳へ指示が出されたことで、桜はショートしてしまう。


 高熱で倒れた桜を見舞う波瑠。しかし桜が眠る病室に、パワードスーツ『白翼の鎧(ホワイトホーク)』が襲撃する。


 波瑠は《霧幻焔華(コールドシャンデリア)》で必死に桜を守ろうとするが、あえなく敗北。桜を奪われ――無機は鉄先が桜に仕組んだ罠だと知り、落ち込んだ波瑠に「必ず桜を救う」と約束した。




 それからしばらく。


《神上の光(ゴッドブレス)》を焼き付けられ、【ウラヌス】から脱走して二年がたった頃、波瑠は桜と再会する。


 桜はすでに、【神山システム】によって完全に意識を乗っ取られた別人格と化していた。……どころか、彼女は《神上の光(ゴッドブレス)》を捕らえるための刺客。


 電流を向けてくる妹に対し、波瑠の心は一度ズタズタに破れ。


 妹と笑い合える日はもう二度と来ないのだと諦め、桜との思い出のすべてを心の奥底に封印した。








【episode-03


  天使光臨編】








 2131年現在。


 ユイをめぐる事件の最後に桜と偶然すれ違った波瑠は、その後、無機明日華から「桜を救う方法が見つかったかもしれない」と告げられる。


 波瑠は日中に中学校へ通う傍ら、深夜帯、無機に呼び出された日には研究施設や工場に乗り込んでは【神山システム】にまつわる情報を探すようになった。




 時はめぐり――十二月。


 超能力者を強化する鉱石『オリハルコン』がアメリカから日本へ輸送される最中、その船が襲撃に遭(あ)う。東京都の海上都市・メガフロート地区を舞台として、オリハルコンをめぐる争奪戦が開幕する。


 偶然メガフロート地区に来ていた波瑠と無機は、研究施設でのオリハルコン争奪戦に巻き込まれる。


 波瑠は【FRIEND】という太陽七家直属の暗部に所属する月島(つきしま)具(よろい)、土宮(つちみや)冬乃(ふゆの)に『オリハルコンを奪った奴』と勘違いされて交戦。冬乃はランクⅩ《魔陣改析(ゾーンデュナミス)》の能力者だったが波瑠は辛勝する。


「……殺さないの?」


「殺さないよ。あの、炎使いの女の子だって生きてるでしょ? 私はそういう人だから」


「優しいのね」


「優しいってわけじゃないんだけどね」


 そしてお互いに勘違いを解いて、それぞれの目的へと戻る。




 オリハルコン争奪戦は続く。暗部組織【FRIEND】と【FORCE】が、久遠柿種属する『運び屋』の連中が、盟星学園高校の生徒会長とその仲間が乱戦をくり広げていく最中――集結(アグリゲイト)という超能力者が斬殺を繰り返していた。


 日本Nо.1の超能力、《集結(アグリゲイト)》は人体の生命力であり超能力の素である『波動』を自在に操り、吸収する超能力だ。


 他人の波動をも奪い去り、己の力と変えてしまう超能力。


 強力な能力者が集うメガフロート地区には、あまりにも格好の獲物が多すぎた。


「徴税終了――ォ! これで残すはあと四人――そうすりゃ、この計画もやっと終焉だ。やっと俺は、『絶対』を手に入れられる!」




 その頃。


 天皇桜は、とある少年と出会っていた。




 波瑠と無機はアストラルツリーに桜がいることを突き止めると、乗り込んでいく。


 波瑠は展望台にて、水野秋奈と再会。しかし彼女は――そして小野寺誠もまた、ランクⅩ《精神支配(リメイクエモーション)》の貝塚(かいづか)万里(ばんり)によって精神をのっとられ、肉体を操られていた。


「ご名答――確かにこの俺、貝塚万里の《精神支配(リメイクエモーション)》によって、水野秋奈と小野寺誠の二人は身体を操作されちゃってるッスよ! 天皇波瑠(No.2)、アンタの心をへし折る為だけの道具としてね!」


 友達を傷つけられない波瑠はひたすら逃げ回るが、更に《臨界突破(リミッターアウト)》十六夜(いざよい)鳴雨(なるさめ)と《物質創造(クリエイトマテリアル)》月影(つきかげ)叶(きょう)まで参戦。四対一、しかも二人はかけがえのない友達。


「……は、はは――――――ふざけるなよ」


 追い詰められた波瑠は貝塚万里の策略で、誠の剣を受けざるを得なくなる。


 重症の波瑠は意識を失い――。




 無機明日華は【神山システム】の管理室へ。


 因縁の相手、鉄先恒貴との交戦を経て彼を拘束。【神山システム】へのアクセス権を得る。


 ――が、しかし。鉄先恒貴が持っていたオリハルコンを回収したのは、予想外の少女だった。


「『オリハルコンの回収に成功しました。【神山システム】の演算結果に基づき、これより、計画(シナリオ)を最終段階へと移行します。フェーズ【GOD KNOWS】。成功率、99%。尚、この場合の1%は、神山的には、『この世に100%のものなんてない』という、六年前、お姉ちゃんに教わった言葉に基づきます』




 気を失った波瑠の意識は、生と死の狭間でとどまり続ける人外・十文字直覇と対面していた。


 波瑠は「もう死んで、直覇とずっと一緒にいてもいいかも」と思い始めるが、直覇はそれを否定。今生きている者達にも多くの者が波瑠を好いているはずだ、という説得の末に波瑠は立ち直る。




 展望台に、天堂佑真が到着する。


 佑真は《零能力》を駆使して小野寺誠・水野秋奈の《精神支配(リミッターアウト)》を解除。意識を取り戻した二人は波瑠を守るために協力する、と即座に申し出る。


「「「ここは任せて先に行け、波瑠!」」」




 誠は日本Nо.3、十六夜鳴雨と激突。


 秋奈はNо.4、月影叶と交戦。


 そして佑真はNо.1、集結(アグリゲイト)と決戦を開始。


 三人はそれぞれ死の瀬戸際まで傷つけられるが、ようやく助けを求めてくれた波瑠の期待に応えるべく死力を尽くす。


 誠と秋奈は、それぞれ格上に対し同士討ち。


 佑真は集結(アグリゲイト)の弱点を見出し、勝利を収める。


「チェックメイトだ、最強」




 波瑠はアストラルツリー最屋上へ。


 そこでは【神山システム】に乗っ取られた状態の桜がいた。


 桜は《神上の聖》の所有者だ――オリハルコンの鉱石の特性を借りて、桜は《神上の力(GOD KNOWS)》へと変貌する。


 波瑠は超能力を駆使して《神上の力(GOD KNOWS)》に挑むが、完敗。


 そこに〝神殺しの雷撃《コード・ブレイクダウン》〟を引っ提げて、天堂佑真が介入。波瑠を復活させ、二人で神殺しに挑む。


「始めようぜ。最初で最後の、オレとお前の救(たたか)いを」




《神上の力(GOD KNOWS)》が引っ提げるのは、神的象徴(シンボリックアームス)という呼称を持つ神々の兵器。


 過去、現在、未来、すべての時間軸の記録が記された〝永劫を記す天の書板(アカシック・レコード)〟に対し、佑真の《零能力》が効果を発揮する。バタフライエフェクトを紡ぐように運命を捻じ曲げ――佑真と波瑠、そして無機はついに【神山システム】から桜の意識を解放することに成功。


 そして、《神上の力(GOD KNOWS)》の制御が利かなく暴れ始める桜を救いたい、と願い始めた波瑠に《神上の光》が応える。


 神的象徴、〝世界に仇(ルシファー)為す(・)黎明の翼(ストライク)〟。


 反撃特化型の神造兵器が桜への道を作り出し、佑真が《零能力》で桜の肉体に内包された『天使の力』を消し去った。


「もう、二度と離さないから、桜。五年も一人ぼっちにしちゃって、ごめんね」




 地上に帰還した三人を待っていたのは、無機明日華への処刑宣告。


 激昂する佑真達を、無機は説得して静めさせる。


『腐った人生だったけど。最後の最後に誰かのために死ぬことができて、私は十分幸せ。波瑠と桜ちゃんを会わせることもできて、もうこの世に未練はない。だから、死なせてほしい。波瑠、絶対に《神上の光(ゴッドブレス)》で生き返らせようなんて思わないで。』




 佑真は後日、波瑠に今まで抱いていた想いを伝える。


 最初の最初は正直に言えば、ただ容姿に一目ぼれした。けれど境遇を知り、会話を重ねて、性格も共に過ごす時間もすべてが愛おしくなった。


「波瑠のことが好きだ。


 だから、十七歳になったらオレと、結婚してください」


「はいっ!」



次回は第四章~第六章です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。