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Delete  作者: 野田 志優
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第二話「かつての仲間」

この小説は他サイト様で第二話まで連載させていただいていたものです。

本編とあとがきはほぼそのまま使用させていただいておりますが、一部改変している点がございます。ご了承ください。

「お前やさしいな」

 狼にそう言われた。やさしい。そんなこと言われたことも思ったこともない。狼の体の中にあった病原体をサンプルにして薬を作ったのだって、興味本位だった……と思う。正直、何で彼を助けたのか分からなかった。狼が倒れていたあの場で携帯電話を取り出し、119番に電話をかければよかったのではないか。

 ……でも、ただの直感に過ぎないけど「狼をほかの人に引き渡してはいけない」と思った。だから、助けた。

「狼はなんだったんだろうな……」

「狼?」

 不意にうしろから声が聞こえた。笑いを含んだ声だ。

「おっと、動かないでくれよ。じゃないと、君の頭をぶち抜くから」

 頭に拳銃が突きつけられた。まったく状況が飲み込めない。

「君は今、狼といったね。狼を知っているんだな?」

「え……?」

 首筋に衝撃が走る。段々意識が薄くなっていく。薄れていく意識の中に声が響く。

「心配するな。狼のことを知っていても知らなくても、強制的に連行するつもりだったから」



 オレは目が覚めた。ここはどこだ。あたりを見回してみる。暗いが何とか見える。倉庫のようだ。ふと隣を見ると自分とおなじような少年が倒れている。その少年は紛れもなく竜胆だった。

「竜胆! 大丈夫か!?」

 巻き込んでしまったのか……。

「ん……」

 竜胆が目を覚ました。

「狼……?」

 竜胆はまだ意識がはっきりしないらしい。

「ここは……?」

「わからねぇ。誰かの家とはおもえねーし、あいつらのアジトって考えた方が妥当だろうな。」

「そのあいつらってなんなの?」

「知らない方が良い」

 そう。竜胆はこれ以上関わらない方が良い。関わってはいけない。

「知らない方が…いい?」

「お前はここから脱出したらすべてを忘れろ」

「そんなこと無理!」

 無理……でも、忘れて関わらないようにするしかない。

「無理でも忘れろ。それしか方法はない。あと、オレのことは信用するな。生き延びたければこれだけは守れ」

「信用するなって……」

 竜胆がそう言いかけたときだった。ドアの開く音がした。

「竜胆。オレについてこい」

「信用するなって言ったくせに……」

「じゃあ、ここで死ぬか?」

「やだよ」

「じゃあ、ついてこい」

「分かった」



 狼の背中を必死で追う。

「ついてこい」

 その言葉を信じて。

 信じるなと狼は言った。でも、狼は信用できる。なんとなくそう思う。

「この中に入っておけ」

 狼はロッカーを指差して言った。

「わかった。君は?」

「オレのことを心配している余裕があれば、お前のことを心配しろ」

「でも……」

「死にたいのか?」

「いやだ。死にたくない」

「だったらそこに入ってろ」

 言われるとおり中に入った。

「オレが来るまで出るんじゃねーぞ。もし、オレが来なかったら……その時は30分くらい後にでろ」

 そう言い残して狼は走っていった。



「オレが来るまで出るんじゃねーぞ。もし、オレが来なかったら……その時は30分くらい後にでろ」

 オレはそう言い放つと、竜胆の返事も聴かずに走った。

 守るものができたら、その時点でオレは負けになる。頭では理解しているがどうしても竜胆のことを心配してしまう。

 まだ、たったの3、4時間一緒に居ただけなのに……

 いや。今はとりあえずこの状況を打開する事だけ考えろ。オレは頭を振って気持ちを切り替える。耳をすませてみる。足音は後ろから聞こえる。かなり遠い。それなら。

「よぉ! 狼。久しぶりだな!」

 後ろから声が聞こえた。構わずに作業を続ける。

「おいおい、無視かよ。さびしいな。昔の仲間じゃねえか」

「その仲間を殺そうとしているのはどこの誰だよ」

 ロッカーの中から銃を取り出しながら返事をする。

「俺だけじゃねえ。他の奴らもみんな目を光らせてるぜ」

「ボスの命令か」

 弾は六発。

「そうだ。ボスが狼を殺れってうるさくて」

「随分と嫌われてるんだな。オレは。」

「そりゃそうだろうよ」

 物陰に隠れる。



「さて、始めようか」

 どちらかが言ったその声を合図に、かつての仲間がぶつかり合った。



 狼が行ってすぐ、ロッカーの前を誰かが大きな声を出しながら通った。

「よぉ! 狼。久しぶりだな!」

「おいおい、無視かよ。さびしいな。昔の仲間じゃねえか」

「その仲間を殺そうとしているのはどこの誰だよ」

「俺だけじゃねえ。他の奴らもみんな目を光らせてるぜ」

「ボスの命令か」

「そうだ。ボスが狼を殺れってうるさくて」

「随分と嫌われてるんだな。オレは。」

「そりゃそうだろうよ」

 ……しばらく沈黙になる。

「さて、始めようか」

 誰かが言ったその瞬間。銃声が鳴り響いた。始まった。

 昔の仲間ってどういうことだ。狼は昔ここにいた……?

 狼……。無事でいてくれ。そして、ちゃんと説明してくれ。

Deleteを書かせていただいている☆ゆう☆です。

Delete第2話を読んでいただき、ありがとうございます


(以下、現在の状況と一致しない点がございます。前サイト様で書かせていただいていたあとがきを使用させていただいております。)


さて、前回とても重要なことを書き忘れていました!

「竜胆」は「りんどう」と

「狼」は「ウルフ」と読みます。


小説を書いているときにはWordで打っていたので、ルビとか付けていたんですけど、(当たり前ですが)この『OOO(前連載サイト様の名前。迷惑をおかけしないために伏せさせていただきました)』にコピペをすれば出なくなると言うのを全く考えてなくて……

すみませんでしたっ!



さて、そしてもう一個のお詫び。

更新遅くなってすんませんでしたぁっ!!


いや、言い訳させてくださいよ。

いつもはPCかケータイで打ってるんですが、家なんかでどっちも近くに無いときにルーズリーフとか広告の裏に書いたりするんです。

まあ、打ち直すという手間は増えるんですけど思いついたことをそのまま書き留めておけるので良いんですよね。

で、僕はとにかく整理が下手なので、、

、、あとはお察しくださいませ~


ってことで遅くなりました。

勝手に消える紙が悪いんだもん。自分は何も悪くない!

、、、はい。すみませんでしたっ!



さて銃撃戦の手前で終わった第二話ですが、第三話はどうなるんでしょうか。

僕は、臨場感とかの表現がとにかく苦手なので、銃撃戦部分はとばすとおもいますよ(笑


ということで、第三話も読んでくださいね~


ちなみに、野田 志優は誉められて延びるタイプです(ぇ

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